ふぁさっ。

 

ぼくの目の前に、音もなく漆黒の羽根が飛び散る。

美しく魅せようと必死に毛繕いすればするほど、無残に抜け落ちる羽根。

 

かつて、ぼくの背中には純白に輝く羽根があった。

どこまでも自由に、希望を信じ、羽ばたいていけた。

ただただこの空はどこまでも澄み渡っているのだと信じていた。

 

ひらり。ひらり。

ぼくの罪を乗せた羽根がどこかへ飛んで行く。

どこかで誰かを苦しめるために。

 

罪だと知っていても、止めることができないのは、何故?

願いは欲望であり、希望は欲望であり、夢もまた欲望である。

欲は妬みであり、争いであり、真実を隠す鎧である。

 

人は、欲望のために生きる存在である。

欲がある限り、この世から罪が争いが、消えることはない。

 

アダムが「食べてはいけない果実」と知りながら、知識の木からリンゴを口にした時から。

甘美な味を知ってしまっては、知らなかった頃には戻れない。

 

ぼくのこの背中に生えた欲が全てなくなれば、ほんとうの幸せがやってくるのかな。

冷たい大地を自らの足で踏みしめ、光あふれる扉を開くことができるのかな。

無残に羽根が抜け落ち、羽ばたくこともできなくなり、ただ肉の塊と化したその時にーーー。

 

それとも。

 

ぼくがぼくでなくなる「時」なんだろうか。

 

欲とは変化。欲とは向上心。

欲とは-----

「自分が自分でありたいと願う心」

 

さあ。どうする?

甘美な香りを放つリンゴが、目の前にゴロンと転がされる。

 

審判の時を、ハジメヨウ。

 

 

 

 

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最近お友達になった栄養士の職場のお友達の家に遊びに行かせて頂いた時に、弟様が描かれたという絵が飾ってあって。

久しぶりに、宝塚以外で心が動きました(笑)

と、言っても、最近は宝塚のほうでのお話もお休みしてますが・・・。

ひっさしぶりに詩を書いたので、言葉選びに迷いましたWWW

 

たくさん、学んだことあるのにね。

また少しづつ詩にまとめていけたらな。と思いました^ー^

6年前に書いた詩を彼女のお陰で読み返すことができて。。。

やっぱり、苦しんだり、悩んだりしている時に、人間って感性が鋭くなって、表現したくなるんだなー。と。

 

創作意欲が沸かないのは、平和な証拠、ですねWW