今回読んだのは、立松和平さんの「奇蹟」でした!

 

本としては、正直何の予備知識のない人間が読むにはしんどかったですW

方言に忠実で薩摩弁?で語るから余計にわかりにくいW

 

冒頭が四郎の飼っている鳩目線!

文中は四郎や父に住み着いているノミとダニ目線!!

・・・なんと斬新な切り口(笑)

 

えーと。

 

わざわざそんな読みにくい本をがんばって読んだのは。

もちろん、宝塚の「メサイア」の予習のため!!

 

観劇予定の方に。

全然天草四郎を知らなくても楽しめる程度に人物関係を。

 

 

 

天災が続き、農作物が取れないところに、島原城を建築するため、

松倉家が飢饉がおきるほどの年貢を取り立てる。

 

この地獄のような毎日は最後の審判なのだと思われるようになる。

元々キリシタンでない百姓も「どうせ生きていても地獄なら」と一揆に加わるようになる。

 

天草四郎はキリシタン一揆の象徴的指導者として、

益田勘兵衛好次(一樹さん)によって押し立てられる。

 

四郎は生まれつき美少年だったが、付き人のような存在の姉妹が

女性ものの着物をほどいて衣装を作り、飾っていた。

 

兵を集める際に、キリシタンにならなければ家族を皆殺しにする、と脅されて加わったのが、

山田右左衛門(柚香礼)

 

聖杯に入った十字架に天使が祈りをささげている陣中旗を描いたことで、

天草四郎に次ぐ地位の副将に引き上げられる。

 

山田は元々松倉家には絵を買ってもらったりして、恨みどころか恩さえ感じている。

長期間の原城立てこもりにより、山田の心には自分がこの場所にいることへの疑問が湧いてくる。

立てこもり中の原城から、弓文をとばし、一揆側にとっては敵の松倉家に救助を求める。

 

山田が裏切者だと気づいた仲間が原城の牢獄に監禁する。

 

正月を挟み、100日以上原城に立てこもった一揆(四郎)軍だが、全員が皆殺しになる。

第一の死を経験することで、楽園にて復活できるという希望に満ちて殺されていく。

 

山田はキリシタンとして楽園にいくこともできず、一揆に加わった反逆者として、

どちらにしてもこの世で地獄を味わうだろう。

と、一揆側も山田を殺さずに監禁とした。

また、皆殺しになってしまっては、天草でおこったキリシタンの歴史が消えてしまう。

山田に後世まで語らせよう。という意図もあった。

 

(現実に、一揆を弾圧した側の記録は大量に残っているが、キリシタン側の記録は

山田の口上書が唯一である)

 

 

 

ざっとこんなところでしょうか??

 

れいちゃんの演じる山田という人物がキーポイントになりそうですが、

普通に「日本の歴史」とか読んでても出てこない人物なのでWW

山田にクローズアップしてまとめてみました^-^

 

原城に立てこもるあたりから、面白すぎて眠れなくなった!

歴史の事実だから、結果は知ってるんだけどね。

 

圧倒的力を持つと思っていた一揆勢が、幕府によってじりじりと追い詰められていくの。

途中まで私も一揆勢によって、九州で楽園が作れるんじゃないか、と夢みたぐらい。

キリシタンという結束がすごくて、誰一人として自分のことだけを考えるような人間がいなくて。

ほぼほぼ百姓の寄せ集め軍が、金も権力も富もある幕府にここまで立ち向かえる結束力って凄いな。と。

 

昔、聖書研究をしていたこともあって、キリシタン思想は理解はできるんだけど。

追い詰められた人間の心境だからこそ、ここまで純粋に神を信じることができたんだろうなー。。

信じたいがために、今起こっていることを聖書とこじつけて考えているふうにも後世の私には見える。

 

数万の人間がキリシタンの思想ごと皆殺しになる。

武士が戦う普通の戦とは、血の匂いが違うというか。

 

 

やー。

山田ってなかなかに難しそうな役どころ!

れいちゃんがどう演じてくれるのか、めっちゃ楽しみになってきました!!

 

みりおちゃんは間違いない美少年っぷりと神がかりっぷりを発揮してれるでしょう!

 

みりれい萌えの私としては、エドガー×アランのように二人はラブラブ!なお話が好みですが(笑)

 

天草四郎ってキリシタンなの??

なーんて、つい先日まで言っていたのにW

 

宝塚のお陰で、この時代思想に興味をもつことができました^-^

相変わらず、歴史は苦手なので、たあっくさんでてきた登場人物は覚えられずWW

思想に感情移入・・・W

 

7月24日が初観劇です^-^

当日までお席がわからないので、ドキドキするわあ!