ぼくのご主人様が浮気をした。

昨日までは、これ以上の蜜月はないというぐらい常に一緒だったのに。

 

テレビを見てくつろぎながら優しく撫でてくれたり。

ベッドに入れば、少しの隙間もないぐらいぴたっとくっついて添い寝したり。

ぎゅぎゅーっと抱きしめて、キスしてくれたことだって何度もある。

 

・・・さらに言ってしまえば、まあ、夜のお供ってやつもしたこともある。

 

はうん。

思い出すと、照れてきた。

 

あの時のご主人様の顔も声も色っぽくて///

愛し、愛される幸せってやつを噛みしめるだよなー・・。

 

ご主人様が出かけても、寂しくない。

だって、ぼくのことを一番に愛してくれている実感が行動でわかるから。

 

 

・・・なのにっ!

なのにっ!!!

 

ピンポーン。とチャイムが鳴って、妙にうきうきとドアを開けるなあ。と思ったら。

ぼくの知らない男の子がやってきて、抱き着いたんだ。

 

え?どゆこと??

 

ぽーん。ぐーるぐる。

目が回る。

ううう。混乱しすぎて、身体が痛い・・・。

 

じゃない!

 

ふっかふかのぼくとご主人様のベッドから放り出されたんだ。

 

ちょ。ちょ。ちょおおおおお。

 

必死になってベッドによじ登ろうとするけど、ぼくは抱き枕。

ご主人様が拾い上げてくれなければ、ベッドに戻ることさえできない。

 

「んっ。ん・・・。大ちゃ・・・。」

「ふ。んっ・・。ま、お。」

 

うわあああっ!

何、してんですかっ!?

 

ベッドの端から、絡まりあった指先やら足先やらが見える。

うーんと一所懸命身体を反らしてみるけど、より一層艶めかしさを増した指先が見えるばかり。

 

ぼくの知っているご主人様の声もたいがい「クル」けど。

今日はまた一段と・・・ってか、相手の子もまた・・・。

 

「大ちゃんっ!大ちゃんっ!会いたかった!」

「俺も、だよ。まおっ。」

 

ちゅ。ちゅ。ちゅ。ちゅ。

きゃああん。

ご主人様のあの柔らかいくちびる。繰り返されるキス。

気持ちいいんだよなあ・・・。

 

ふー。ふー。ふーーーーっ。

 

ちょっ!!

音声ばっかりで興奮させないで、ちゃんと触ってよ~~。かまってよ~~~。

 

固いフローリングの上でごーろごろ転がってみるけど、ご主人様は「まお」とやらに夢中だ。

 

「あっ。ちょっと待ってっ!飛行機長かったから、先にシャワー・・・。」

「待てるかっ!」

「あっ。やだっ。そんな、とこっ。」

 

そんなとこって、どんなとこですかーっ!!?

 

ちゅ。ぴちゃっ。ちゅ。くちゅ。

 

あ。腕・・・。

 

均整のとれた美しい筋肉がベッドに押し付けられる。

シーツがうねりを作る。

 

「あっ。だい、ちゃっ・・・・。」

「んっ。ふっ。まっおっ・・・。」

 

はあああっ///

ダメですっ。

何やらわからないけど、色っぽすぎますっ!

 

ぎっ、ぎっ。ぎしっ。ぎっ。

 

ベッドのスプリングが跳ねる。

 

ぽんっ。ぽんっ。ぽぽんっ。ぽんっ。

 

わあーいっ。なんだか、楽しくなってきた~。

トランポリンみたい~~。

 

あっ。うっ。はうっ。

でも、この声を聞きながら、振動を与えられるとっ!!

 

ごしゅじんさまあああああ~~~。

 

 

 

 

 

「あれ?大ちゃん抱き枕なんか使ってたの?」

 

みょーん。

 

あ。持ち上げる時は優しくお願いします・・・。

みみがのびてしまいます・・・。

 

「また、随分と汚れてるというか、使い込んだというか・・・。」

「お前がいなかったからだろ?浮気してない証拠じゃないか。」

 

はっ。ご主人様、目にとくです。あ、間違えた。どくです。

 

バスタオルだけでもいいので、腰に巻いてくださいっ。

いやいや。素晴らしい肉体美の持ちぬしなのは、重々存じ上げておりますが。

そんな腰に手をあてて裸で仁王立ちなんて。

あっ。ぼくのものも仁王立ちしてしまいますうううう。

 

どこがあそこなんだ?って突っ込みはしないでください。

こころの問題、でりけーとってやつです。

 

ってか、このぼくのみみをみょーんとのばしている彼は一体誰ですか?

さっきからやけにぼくをほったらかして、妙に甘ったるい声で「まお。まお。」呼んでましたが。

 

「独り寝が寂しかったんだよ。悪いか。」

「ううん。悪くない。悪くない。・・・むしろ、かわいい。」

 

「お前にかわいいとか言われたくないっ!」

「んふふ~。大ちゃんって年齢重ねるごとにどんどんかわいくなってくよ~。」

 

ふがっ。

まお君が嬉しそうにご主人様の鼻をつまむ。

 

・・・いじめられているというのに、ご主人様、嬉しそう・・・。

 

はっ。もしかして、M?

 

ぼくじゃ、ストレス解消にぼすぼふ殴ることはできても、殴られたり縛られたりは無理ですもんね~~。

そっか、そっかあ。ご主人様、ぼくじゃ物足りなかったんですね・・・。

 

シクシク。

 

今度はSグッズにでも生まれ変わって、再び出会いましょう・・・。

 

 

「ねえ。大ちゃん。この子、ちゃんと洗濯してあげようよ。

べったべたでかわいそうだよ?よだれ垂らして寝てたんでしょ~?」

「そりゃー・・・よだれだったり、、、まあ、色んな液体が・・・。」

 

「あっ。そっかあ。汗?俺がいなかったらクーラーもエコ運転だったんじゃない?」

 

・・・か。かわいいかも。まおくん。天然だ。

 

「ね~?大ちゃんのぞんざいに扱われてたんでしょ?床に放りだされてかわいそうに・・・。」

 

なでなで。

まおくんがぼくの頭を撫でてくれる。

 

き、きもちいい。

 

「一緒にお風呂入ろうね?きれいにしてあげる。」

 

・・・はいっ!!!

 

 

ご主人様。ごめんなさい。

ぼくは生まれて初めて浮気をしてしまいました~~。

 

 

 

ふわふわ。もこもこ。

 

ましゅまろみたいなホイップにくるまれて、ぼくはピカピカになった。

 

 

「俺がいないときは、お前が使えよ。まお。」

「え?この子?いいの?」

 

「いいよな?たぶん、誰よりもお前のこと知ってるよ。」

 

・・・あ。あの「まお君」だったんだ。

何度も寝言で、お供で。名前を聞いたことがある。

 

そっか。そっかあ。

ご主人様、良かったね。

 

「まお」に会えたんだね。

 

ぎゅぎゅぎゅーっと二人に挟まれて、ぼくは今最高にしあわせです。

 

 

今日から、二人のご主人様に仕えることになりました。

 

 

 

 

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ちびちゃんのコメントから抱き枕目線のお話しを思いついたの^-^

書いているうちにどんどんはずれていって、全然リンクしてないし、コメディ路線に突っ走ってしまったんだけどWWW

 

久しぶりのコメディ楽しかった!

やっぱり、大ちゃんはコメディが似合う!

 

さてさて、明日は夏休み最終日ってことで。

乱れ切った生活リズムをたたき直し、ぐっちゃぐちゃのお部屋を片付けて新学期に備えるためお休みを取りましたWW

 

セットで買ったBLマンガ80冊の段ボールも半分近く読み終わってきた^^

夏目イサクさん好きかも。

 

昨日は「ME and MY GIRL」を観ました^-^

みりおちゃんがビリーでれいちゃんがジャッキーのやつ。

妹がわざわざ東京から送ってくれたのー^-^

 

コメディで生で観たら絶対楽しそう!

 

ビリーは三枚目な役で、みりおちゃんもあか抜けない下町の男の子って感じWW

お芝居が上手だから、美貌オーラが完璧に消えてるっ!!

・・・物語は面白いけど、激リピまではしないかな・・・。

お稽古風景はかわいかったから、今からもう一回見ます~~^-^