願いごと。

 

それは、貴方に会いたい。

ただそれだけ。

 

満天の星々にひときわ明るく輝くアナタ。

365日という年月を経ても決して色あせることのない想い。

 

ただ会いたい、と腕を伸ばせば。

指の隙間からキラキラと輝きがこぼれるばかり。

 

きらめく残像は幾重にも降り積もり、僕の愛を募らせる。

 

7月7日。

 

やっとこの日が来たね。

 

きらめくばかりだった星々が、僕の前に橋を架ける。

貴方の元へと導いてくれる橋を。

 

やっと、やっと、会えた。

 

僕を抱きしめる貴方の腕の力強さに。

きらめくばかりの幻ではないのだと実感する。

 

ぽろり。はらり。

きらり。きらきら。

 

嬉しさのあまりこぼれた涙が結晶となって落ちてゆく。

 

あら?雨??

 

地上では、恋人たちが空を見上げる。

 

七夕に雨が多いのは。

 

僕が泣き虫だからなんだ。

 

 

ほら、だって。

 

「泣くなよ。」って頭を撫でたりするから。

余計に涙が止まらなくなるじゃないか。

 

 

 

※今夜は予報外の雨に注意しましょう。

まお姫の涙は止まりそうにありません。