「まおはほんと弟みたいっつーか。
可愛くて仕方がない存在ですね。」
目尻にしわを刻みながら愛おしい目つきで語ってれるのは、
僕の初恋の人。
名前は、渡辺大輔。
9歳も年上の人に叶わない恋をしている。
・・・初恋は叶わないものだと言うし、
年齢差だって初恋にありがちな王道パターンだと思う。
愛されている。
大切にされている。
それは、とっても伝わってくるんだけど。
「ほんっとお前ってかわいいよなあ。」
面と向かって言われると、ちょっぴり複雑だ。
まるで、経験値のなさを見せつけられているようで。
大ちゃんの隣に並ぶ資格なんてまだまだないんだよ。
俺に恋するにはまだ早い。
って予防線を張られているみたいで、「かわいい」って聞くたびに泣きそうになる。
「もーかわいい、かわいいって子供扱いしないでよ。」
「や、だって俺からしたら子供でしょ?学生服着てんだよ。」
そう言われると反論の余地もない。
お仕事をしているとは言っても、所詮親から学校に通わせてもらっている身分だ。
「あーあぁ。早く大人になりたいなあ。」
「ばーかっ。お前年取りだしたら早いぞお?
年なんて嫌でもくっちまうもんなんだから、思いっきり青春を謳歌しな。」
・・・青春よりも、大ちゃんがいい。
大人になりたい理由なんて、大ちゃんには一生わかんない。
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続きません。
こういう短編をリハビリがてらちょこちょこ書いていきたいと思います。
もう一本明るめのやつを明日セットしてありますので、お楽しみに!
明日は車検に車を持っていくので書けないと思うので~~。
タカラヅカのみりお様の舞台、チケット落ちてしまいましたwww
「仮面のロマネスク」
もし、もし、余ってるよ。って方がいらっしゃったら是非ぜひ声をかけてくださいっ!!!
切。