「高原ホテル」の和田っくま視点でお読みください。
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「そうなんです。テニミュでコイツのデビューの時から知っていて。
俺が言うのもなんだけど、あの頃からスッゲ成長したよな。
・・・かわいい後輩なんで、よろしくお願いします。」
初映像ということで緊張していた僕に親しく話してくれていた大ちゃんが
まおくんが合流した途端、またまた世話焼きモードを発揮してスタッフさんと談笑している。
ほんと、4代目の良きお兄ちゃん的存在なんだろうな。
実年齢が離れていることもあるだろうけど、大ちゃんの性格がそうさせるに違いない。
同じ部長と言えど、もとの性格が違えば代によってカラーが違うのも面白い・・・。
なーんて、呑気に、ほほえましく、二人を眺めていた。
よっぽどかわいい後輩なのだろう。
ちょっと不自然?と思えなくもない距離でまおくんの肩を抱いた大ちゃんが僕のほうにやってくる。
「琢磨もよろしくな。」
「あ、よろしくお願いします。」
キラキラっとした瞳で僕を見詰め頭を下げた彼の髪は、ぴょこんと一部が跳ねている。
「あ。髪跳ねて・・・寝ぐせ?」
髪に手を伸ばそうとすると、今までにこやかに笑っていた大ちゃんの目が凍った。
「かわいい俺の後輩なんで!」
「・・・うん?知ってるよ??ってゆーか、僕も後輩なんだけど・・・。」
さっきまでテニミュの後輩だなあ、だなんて楽しく盛り上がっていたのではないのか。
かわいい後輩、の色が僕にだけ明らかに違う気がするのは気のせいか??
寝ぐせを直してあげようと思っただけなのに、何か気に障ることでもしたのかなあ。
付き合いの長いまお君なら、空気が急にピキーンと凍り付いた理由がわかるのかな?
と、視線をやると
「あ。ほんとだー・・。跳ねてる。今朝は急いでたから。」
ぴょこんと跳ねた髪をぽやぽやと直している。
・・・うん。平和そのもの。
「ほらー。俺が起こしてやらないとすぐ寝坊するんだから。」
「でも、遅刻はしなかったでしょ?大ちゃんがいなかったら準備も早いんだよ。」
みつめあい、ほほえみあう姿は新婚そのもの。
・・・・っ!?
って、一緒に住んでるのかっ!?
それからも、延々二人にしかわからない会話が続き。
俺のかわいい後輩。
の、本当の意味を知るのである・・・。
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いかがでしたか?
久しぶりおお話しの文章の組み立て方におろおろしつつ(笑)
これは漫画で表現しないと面白さは伝わらない気がする・・・。
基本、画像で浮かんだものを文章にしているので、少しでも伝われば嬉しいです^-^