ぴちゃ。ぴちゃっ。ぴちゃぴちゃ。

地面をたたく水音がする。

窓から湿気を含んだ空気が、ぼくを揺りおこす。


・・・ああ、空色の日、だ。


シーツにくるまってもぞもぞと寝返りを打てば、まぶたに浮かぶ。

花火の音とともに喉にしゅわっと弾けたソーダ水の色。

「お前に似合うよ。」と差し出された傘の色。

君の笑顔こそが、空色そのものだ。と言えずにうつむいたあの日。


少し色あせてしまったけど、今でもぼくの宝物。


雨はぼくにとって特別なともだち。

さあ。あの人のところへいこう。

雨靴をはいて、思いっきり水をはね散らかして。


ぴちゃん。ぴちゃっ。ぴちゃんっ!!

ほら。音がする度に、あの人へと近づいているよ。


君のくれた夏の思い出がぼくを守ってくれる。


君のくれた世界は、いつだって空色。


君の大好きな、青空。

ぼくの大好きな、君。





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ちびちゃんへ。

ちょっと遅れちゃったけど、誕生日おめでとっ!!!
今、ちょうど雨が降ってるの。

地震大丈夫かなあ??
とっても心配。



詩にすると抽象的すぎると伝わらないし、難しかったんだけど、
大まおの世界観伝わったかなあ?

まおが水色の傘とレインブーツで大ちゃんとこにおでかけするイメージなんだけど。