「・・・ふう。」
眼鏡を外すと、PCの画面を見すぎたせいで眼精疲労気味の目頭を押さえる。
ぐっと圧迫された視界に浮かぶのは、いっそわざとらしいまでに笑顔の彼。
壁のカレンダーには、ぐるり、と赤丸が入っている。
・・・そう、あと一週間すれば彼に会える。
「よし!もうひとがんばり!!」
幾何学模様の羅列が意味をなすまで、あとどれぐらいかかるだろうか?
楽しくもあり、苦しい作業が続く。
何にも縛られることなく、自由に歩めたらどんなにラクだろうと思っていた。
待っている人も、会いたい人もなく、ただ自分のためだけに自分の夢を追いかけれたら。
まだ進路が決まらずに、何にでもなれる友人を羨ましいとさえ、思った。
・・・自分は、やりたいことがみえているのに、現実にがんじがらめになって動けない。
息をするのでさえ、苦しい日々。
決断してからでも、重苦しい海の底の水を必死に掻き分けてすすんでいるようだった。
でも、今はわかる。
待ってくれている人。
会いたい恋人。
いつかふたたび戻る世界。
先の見えない夢ではなく。
やりとげた先に待っててくれているもの。
そんな存在があるから、一人ぼっちでもがんばれる。
「待っててね。大ちゃん。」
カレンダーにまたひとつX印が増えた。
・・・よし、あと、6日間。
*
「つっかれたーっ!!」
靴を脱ぐのもそこそこにどっさりとソファに倒れこむ。
素晴らしいメンバーと夢の舞台にたてている。
毎日緊張と興奮の連続で疲れを感じる暇もない。
・・・と、言いたいところだけど。
舞台の上ではまるで天から糸で吊り上げられていたかのように感じなかった重力が、
玄関のドアを開けた瞬間に押し寄せてくる。
「さすがに、グロッキーだわ。」
本番の舞台をこなしながら、次の舞台の稽古をする。
・・・今までだって、なかったわけじゃないけれど。
なんというか、若さや勢いだけで乗り切ってっきた気がする。
経験を積めば積むほど慣れてきて、ラクになるものかと思っていたけれど、
それこそ若さ故の浅はかな考えだったのだろう。
責任。怖さ。情熱。真剣さ。
どれひとつ、手を抜いたことはないけれど、やっぱり実感としてわかってきた重み、
というものは今自分にしかわからない。
だから、このグロッキーんなまでの疲れが好きだ。
ちゃんと重みを感じている勲章のようなものだから。
「っても、もう折り返し地点過ぎてるもんなー・・・。」
まだまだ先は長い、と思っていたのに過ぎてしまえば月日というものはあっという間だ。
「・・・・あ。」
びっちりとスケジュールで埋ったカレンダーに、それでもこのスペースだけは譲れない。
と主張するように描かれた赤丸。
「そっか。あと一週間か・・・。」
瞼を閉じると、きらっきらの眩しい太陽の下で笑っている彼の姿が目に浮かぶ。
今頃は、雪に埋もれてマフラーでもぐるぐる巻きにしてくしゃみをしているだろうに。
俺の中のまおは、真夏の太陽を背に手を振ったままだ。
「ひっさしぶりだなー・・・。」
今回は会えるだろうか?
「随分とグロッキーだね。」
なんて言いいながら、髪をなでてくれるだろうか?
ひとりきりのベッドで君を想う。
ひとりだからこそ、強くなれる。
また会えるその日まで。
がんばろう。
-------------------------------------
別に一週間に深い意味はありませんW
そんな噂が飛び交っているわけもでもなんでもないですW
ただ、こんなふうにまた次会える日はいつかな?と想いながら、
がんばっているのかな?と^^
眼鏡を外すと、PCの画面を見すぎたせいで眼精疲労気味の目頭を押さえる。
ぐっと圧迫された視界に浮かぶのは、いっそわざとらしいまでに笑顔の彼。
壁のカレンダーには、ぐるり、と赤丸が入っている。
・・・そう、あと一週間すれば彼に会える。
「よし!もうひとがんばり!!」
幾何学模様の羅列が意味をなすまで、あとどれぐらいかかるだろうか?
楽しくもあり、苦しい作業が続く。
何にも縛られることなく、自由に歩めたらどんなにラクだろうと思っていた。
待っている人も、会いたい人もなく、ただ自分のためだけに自分の夢を追いかけれたら。
まだ進路が決まらずに、何にでもなれる友人を羨ましいとさえ、思った。
・・・自分は、やりたいことがみえているのに、現実にがんじがらめになって動けない。
息をするのでさえ、苦しい日々。
決断してからでも、重苦しい海の底の水を必死に掻き分けてすすんでいるようだった。
でも、今はわかる。
待ってくれている人。
会いたい恋人。
いつかふたたび戻る世界。
先の見えない夢ではなく。
やりとげた先に待っててくれているもの。
そんな存在があるから、一人ぼっちでもがんばれる。
「待っててね。大ちゃん。」
カレンダーにまたひとつX印が増えた。
・・・よし、あと、6日間。
*
「つっかれたーっ!!」
靴を脱ぐのもそこそこにどっさりとソファに倒れこむ。
素晴らしいメンバーと夢の舞台にたてている。
毎日緊張と興奮の連続で疲れを感じる暇もない。
・・・と、言いたいところだけど。
舞台の上ではまるで天から糸で吊り上げられていたかのように感じなかった重力が、
玄関のドアを開けた瞬間に押し寄せてくる。
「さすがに、グロッキーだわ。」
本番の舞台をこなしながら、次の舞台の稽古をする。
・・・今までだって、なかったわけじゃないけれど。
なんというか、若さや勢いだけで乗り切ってっきた気がする。
経験を積めば積むほど慣れてきて、ラクになるものかと思っていたけれど、
それこそ若さ故の浅はかな考えだったのだろう。
責任。怖さ。情熱。真剣さ。
どれひとつ、手を抜いたことはないけれど、やっぱり実感としてわかってきた重み、
というものは今自分にしかわからない。
だから、このグロッキーんなまでの疲れが好きだ。
ちゃんと重みを感じている勲章のようなものだから。
「っても、もう折り返し地点過ぎてるもんなー・・・。」
まだまだ先は長い、と思っていたのに過ぎてしまえば月日というものはあっという間だ。
「・・・・あ。」
びっちりとスケジュールで埋ったカレンダーに、それでもこのスペースだけは譲れない。
と主張するように描かれた赤丸。
「そっか。あと一週間か・・・。」
瞼を閉じると、きらっきらの眩しい太陽の下で笑っている彼の姿が目に浮かぶ。
今頃は、雪に埋もれてマフラーでもぐるぐる巻きにしてくしゃみをしているだろうに。
俺の中のまおは、真夏の太陽を背に手を振ったままだ。
「ひっさしぶりだなー・・・。」
今回は会えるだろうか?
「随分とグロッキーだね。」
なんて言いいながら、髪をなでてくれるだろうか?
ひとりきりのベッドで君を想う。
ひとりだからこそ、強くなれる。
また会えるその日まで。
がんばろう。
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別に一週間に深い意味はありませんW
そんな噂が飛び交っているわけもでもなんでもないですW
ただ、こんなふうにまた次会える日はいつかな?と想いながら、
がんばっているのかな?と^^