-------同居している設定でお読みください。-------
「・・・でさあ。カーテンコールなんてもう感極まちゃって大変!」
「・・・まお?」
あいづちを打ちながら俺の話を聞いていてくれたのに、うん。の間隔が長く、声のトーンも段々と下がってきていることに気がついて、声をひそめた。
全国を回る舞台なんて初めてで、楽しくて、嬉しくて。
興奮してテンション高く一方的に話してしまった自覚はある。
「あー・・。ごめんな?俺のことばっかりで。そっちは、どう?」
「どうって・・・。別に何も変わりはないよ。」
そっけない返事に、愛想を尽かされたのだろうか、と内心焦る。
同じ世界に立っていた者として、わかってれるものだと驕っていたのかもしれない。
この役が決まったときは、「すごいねえ!こんな有名な作品に出れるなんて。」
って、自分のことのように興奮して共に喜んでくれたというのに。
・・・まおも喜んでくれている、と思っていたのは、俺の勘違いだったのだろうか?
「面白くない。とかって思ってる??」
まおがそんな人間ではない、と百も承知だけど、つい言葉になってしまう。
「・・・ううんっ。大ちゃんの活躍は本当に嬉しいんだよ?
でも、素晴らしいメンバーさんに囲まれて、楽しそうにしている写真とか見ると、理性とはベツの部分で凹むんだよ・・・。」
「それって、自分がこの世界から抜けたことの後悔?」
電話の向こうで考えあぐねるように沈黙が流れる。
「違うよ。後悔するぐらいなら、最初から行動していない。
ただ、こんなに長い間俺がいなくても平気というか、むしろ楽しそうにしてるから・・・。
なんだか、俺なんて必要ないんじゃないか。って思えてきちゃって。」
独りになるとロクなことを考えない。
それは自分にも痛すぎるぐらい、痛感した感情だ。
まおがNYに旅立ったとき。
自分の感情に素直に、夢を実現するために行動したまおを心底誇らしいとも思ったし、祝福もした。
その感情にいつわりはないのだけれど、同時に「俺がいなくても、平気なんだ。」って子供っぽい拗ねた感情を見せないようにするのにどれだけ苦労したことか。
「・・・なわけ、ないだろうが。バーカ。」
「・・・だよね。」
同意しながらも、まおの声のトーンは低いままだ。
「お前とこの感動を共有したいから、こうやって地方からでも連絡してるんだろ?
毎日めちゃめちゃ楽しいよ、充実してるよ。
だからこそ、お前に報告したいんだよ。
・・・お前なら、わかるだろ?」
お前なら、と力を込めると、小さく、でもはっきりと「うん。」と返事が返ってきた。
「・・・うん。そうだね。」
「じゃあ、おやすみ。」
「おやすみなさい。明日もがんばってね。」
「・・・おう。」
短い言葉に凝縮された様々な感情。
お互いに経験したからこそ、共有できる感情。
恋って楽しいばかりじゃない。
不安になったり、苦しくなったり。
有頂天になるぐらい楽しかったり、嬉しかったり。
全ては愛すればこそ。
だから、信じてないのか?などと罵ったりする気はない。
不安になるのも、疑ってしまうのも、すべて愛情があるからこそ、だから。
「・・・帰ったら、思いっきり、XXXしような。禁欲生活長いから、覚悟しとけよ~~。」
「・・・大ちゃんってば。」
禁欲、と言えども、舞台のことで頭がいっぱいで正直そんな気分になんてならないのだから。
まおがいなくても、平気。と言えば、曲解した解釈をすれば平気、ということになる。
「・・・まあ、お前の留学に比べれば、ド短期っしょ?」
「そうだね。・・・寂しい思いさせてて、ごめんね?」
おやすみ。と言ったのに、名残惜しくて、ついつい会話を長びかせてしまう。
国際電話の請求書がきて、あまりにも高額なことにびっくしてタイマーをセットして話していた時代が懐かしい。
話放題プランとやらを考えた人物も、こうやって名残惜しいという感情に翻弄されたのだろうか??
「じゃあ、また。」
「うん。また。」
何度目かの「おやすみ。またね。」を繰り返して、通話を切る。
「結果を出す男、になりたいからな。」
夢は夢のままで終らせるわけにはいかない。
それがまおとの約束だから。
----------------------------------------------
-----Mサイド。だけどベツのお話になっちゃったWW
こんなこと思うなんて、嫁失格ってやつかな?
舞台で共演する偉大な先輩方と満面の笑みで映っている写真を眺めながら複雑な気分になる。
海外出張だとか。栄転で長期研修にでかけるとか。
世の中ではよくあるパターンじゃないか。
大ちゃんがぐんぐん力をつけていって、みんなに認められて。
世で言う出世街道まっしぐら。
全力で旦那さまを支えます。寂しいなんて言ってられません。
って感じなのに。
俺がいなくても楽しそうじゃん。とか。
大ちゃんのそばにいるのに相応しい人が他にもたくさんいるだとか。
・・・もう、自分の役目は終っただとか。
つまらない感情がぐるぐると渦を巻いて、ひきずられそうになる。
「ビッグになったら、もうお前は用なしだ。」
なんて言う性格じゃないことぐらい、俺が一番よく知っているのに。
自分ばっかりが惚れこんでいるようで、ちょっと悔しい。
「・・・まーおっ。さみしかった?」
電話の向こうで大ちゃんがハイテンションにはしゃいでいる。
悔しいから、寂しいなんて言ってやらない。
「・・・ちょっとだけね。」
「ちょっと~~?」
「うん。ほんのちょこっと。今、大ちゃんの声聞くまで忘れてた。」
「なんだと~~。俺は、まお不足でぱさっぱさだというのに!」
「ふーん。その割りにお肌艶々だし、随分と楽しそうにシャメとってたじゃない?」
「おまっ。それとこれとは話がベツだろ~~?プライベートが充実してこその、ってやつに決まってるだろうがっ。」
「あ~~。まおちゃんいないの寂しい。独り寝さみしい。」
「とか言いながら、今日も打ち上げで遅かったんでしょ?そんなに寂しいなら、誰か誘って同じ部屋で眠ればいいじゃん。」
「まおが不足してる。って言ったの。ま・お・がっ!!お前、人の話、聞いてたか?」
「あ~。はいはい。甘えたなんだよね。大ちゃんは。」
まおが足りない。と何度も声高に叫んでくれるのが嬉しくて、わざとそっけなくする。
もっと飢えて。もっと欲して。
「あ~~。甘えただよ。悪いかよ。」
「あ。開き直った。」
「・・・帰ったら存分に甘えた押してやるからな。覚悟しとけよ。まお。」
「覚えてたらね。」
本当は、忘れるわけない。
骨が折れるぐらい抱き締めて、息もできないぐらいキスをしてほしい。
トイレに行くのも許さない、ってぐらい、ベッタベタに甘えてほしい。
画面の明かりが消えてから、携帯の向こうにそっとつぶやく。
「早く、帰ってきてよ。」
-------------------------------------
うーむ・・・。
アメンバーのゆあちゃんのイラストとちょこっと妄想、からお話を膨らませるはずが。
元ねたはどこ??ってぐらい、二つとも全然違う話になってしまった・・・・。
「ちょこっと?」
「いやいや。めっちゃさみしかった。」
って、慌てて訂正して大ちゃんが甘えるの図。だったんだけど。
反対になってるし(笑)
数ヶ月ぶり??ぐらいの大まおでしたが、いかがでしたでしょうか??
一応、南太平洋のあたりのお話で、まおが東京にいるってゆー設定で^^
「・・・でさあ。カーテンコールなんてもう感極まちゃって大変!」
「・・・まお?」
あいづちを打ちながら俺の話を聞いていてくれたのに、うん。の間隔が長く、声のトーンも段々と下がってきていることに気がついて、声をひそめた。
全国を回る舞台なんて初めてで、楽しくて、嬉しくて。
興奮してテンション高く一方的に話してしまった自覚はある。
「あー・・。ごめんな?俺のことばっかりで。そっちは、どう?」
「どうって・・・。別に何も変わりはないよ。」
そっけない返事に、愛想を尽かされたのだろうか、と内心焦る。
同じ世界に立っていた者として、わかってれるものだと驕っていたのかもしれない。
この役が決まったときは、「すごいねえ!こんな有名な作品に出れるなんて。」
って、自分のことのように興奮して共に喜んでくれたというのに。
・・・まおも喜んでくれている、と思っていたのは、俺の勘違いだったのだろうか?
「面白くない。とかって思ってる??」
まおがそんな人間ではない、と百も承知だけど、つい言葉になってしまう。
「・・・ううんっ。大ちゃんの活躍は本当に嬉しいんだよ?
でも、素晴らしいメンバーさんに囲まれて、楽しそうにしている写真とか見ると、理性とはベツの部分で凹むんだよ・・・。」
「それって、自分がこの世界から抜けたことの後悔?」
電話の向こうで考えあぐねるように沈黙が流れる。
「違うよ。後悔するぐらいなら、最初から行動していない。
ただ、こんなに長い間俺がいなくても平気というか、むしろ楽しそうにしてるから・・・。
なんだか、俺なんて必要ないんじゃないか。って思えてきちゃって。」
独りになるとロクなことを考えない。
それは自分にも痛すぎるぐらい、痛感した感情だ。
まおがNYに旅立ったとき。
自分の感情に素直に、夢を実現するために行動したまおを心底誇らしいとも思ったし、祝福もした。
その感情にいつわりはないのだけれど、同時に「俺がいなくても、平気なんだ。」って子供っぽい拗ねた感情を見せないようにするのにどれだけ苦労したことか。
「・・・なわけ、ないだろうが。バーカ。」
「・・・だよね。」
同意しながらも、まおの声のトーンは低いままだ。
「お前とこの感動を共有したいから、こうやって地方からでも連絡してるんだろ?
毎日めちゃめちゃ楽しいよ、充実してるよ。
だからこそ、お前に報告したいんだよ。
・・・お前なら、わかるだろ?」
お前なら、と力を込めると、小さく、でもはっきりと「うん。」と返事が返ってきた。
「・・・うん。そうだね。」
「じゃあ、おやすみ。」
「おやすみなさい。明日もがんばってね。」
「・・・おう。」
短い言葉に凝縮された様々な感情。
お互いに経験したからこそ、共有できる感情。
恋って楽しいばかりじゃない。
不安になったり、苦しくなったり。
有頂天になるぐらい楽しかったり、嬉しかったり。
全ては愛すればこそ。
だから、信じてないのか?などと罵ったりする気はない。
不安になるのも、疑ってしまうのも、すべて愛情があるからこそ、だから。
「・・・帰ったら、思いっきり、XXXしような。禁欲生活長いから、覚悟しとけよ~~。」
「・・・大ちゃんってば。」
禁欲、と言えども、舞台のことで頭がいっぱいで正直そんな気分になんてならないのだから。
まおがいなくても、平気。と言えば、曲解した解釈をすれば平気、ということになる。
「・・・まあ、お前の留学に比べれば、ド短期っしょ?」
「そうだね。・・・寂しい思いさせてて、ごめんね?」
おやすみ。と言ったのに、名残惜しくて、ついつい会話を長びかせてしまう。
国際電話の請求書がきて、あまりにも高額なことにびっくしてタイマーをセットして話していた時代が懐かしい。
話放題プランとやらを考えた人物も、こうやって名残惜しいという感情に翻弄されたのだろうか??
「じゃあ、また。」
「うん。また。」
何度目かの「おやすみ。またね。」を繰り返して、通話を切る。
「結果を出す男、になりたいからな。」
夢は夢のままで終らせるわけにはいかない。
それがまおとの約束だから。
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-----Mサイド。だけどベツのお話になっちゃったWW
こんなこと思うなんて、嫁失格ってやつかな?
舞台で共演する偉大な先輩方と満面の笑みで映っている写真を眺めながら複雑な気分になる。
海外出張だとか。栄転で長期研修にでかけるとか。
世の中ではよくあるパターンじゃないか。
大ちゃんがぐんぐん力をつけていって、みんなに認められて。
世で言う出世街道まっしぐら。
全力で旦那さまを支えます。寂しいなんて言ってられません。
って感じなのに。
俺がいなくても楽しそうじゃん。とか。
大ちゃんのそばにいるのに相応しい人が他にもたくさんいるだとか。
・・・もう、自分の役目は終っただとか。
つまらない感情がぐるぐると渦を巻いて、ひきずられそうになる。
「ビッグになったら、もうお前は用なしだ。」
なんて言う性格じゃないことぐらい、俺が一番よく知っているのに。
自分ばっかりが惚れこんでいるようで、ちょっと悔しい。
「・・・まーおっ。さみしかった?」
電話の向こうで大ちゃんがハイテンションにはしゃいでいる。
悔しいから、寂しいなんて言ってやらない。
「・・・ちょっとだけね。」
「ちょっと~~?」
「うん。ほんのちょこっと。今、大ちゃんの声聞くまで忘れてた。」
「なんだと~~。俺は、まお不足でぱさっぱさだというのに!」
「ふーん。その割りにお肌艶々だし、随分と楽しそうにシャメとってたじゃない?」
「おまっ。それとこれとは話がベツだろ~~?プライベートが充実してこその、ってやつに決まってるだろうがっ。」
「あ~~。まおちゃんいないの寂しい。独り寝さみしい。」
「とか言いながら、今日も打ち上げで遅かったんでしょ?そんなに寂しいなら、誰か誘って同じ部屋で眠ればいいじゃん。」
「まおが不足してる。って言ったの。ま・お・がっ!!お前、人の話、聞いてたか?」
「あ~。はいはい。甘えたなんだよね。大ちゃんは。」
まおが足りない。と何度も声高に叫んでくれるのが嬉しくて、わざとそっけなくする。
もっと飢えて。もっと欲して。
「あ~~。甘えただよ。悪いかよ。」
「あ。開き直った。」
「・・・帰ったら存分に甘えた押してやるからな。覚悟しとけよ。まお。」
「覚えてたらね。」
本当は、忘れるわけない。
骨が折れるぐらい抱き締めて、息もできないぐらいキスをしてほしい。
トイレに行くのも許さない、ってぐらい、ベッタベタに甘えてほしい。
画面の明かりが消えてから、携帯の向こうにそっとつぶやく。
「早く、帰ってきてよ。」
-------------------------------------
うーむ・・・。
アメンバーのゆあちゃんのイラストとちょこっと妄想、からお話を膨らませるはずが。
元ねたはどこ??ってぐらい、二つとも全然違う話になってしまった・・・・。
「ちょこっと?」
「いやいや。めっちゃさみしかった。」
って、慌てて訂正して大ちゃんが甘えるの図。だったんだけど。
反対になってるし(笑)
数ヶ月ぶり??ぐらいの大まおでしたが、いかがでしたでしょうか??
一応、南太平洋のあたりのお話で、まおが東京にいるってゆー設定で^^