真っ暗な空に手をのばす。

今日は、七夕。

幼いころは、一年に一度しか会えないのにかわいそう。

と、雨の七夕を不憫に思ってた。


こどもの純粋な穢れなきココロ。

それは確かに忘れたくないし、失ってはいけないものかもしれないけど。


今は、知っている。


この真っ暗な空の上には、無数の星が瞬いていることを。

地上でやきもきしている人々なんて関係ナシに、物語は続いていることを。


この空は、すべてを知っている。


悩んで、苦しくて、自分を見失いそうなときは、空を見上げよう。


「アナタが好きです。」


言葉にできなくても、この空は知っている。

彼の心も知っている。


ほら。


手のひらから、星がキラキラとこぼれおちる。

心のカケラを届けてくれる。


心の窓を全開にして、すべてをゆだねたら。

星空に抱かれて、ふわり。と身体が軽くなる。


「・・・ねえ?この気持ち、いつか届くかな?」


星屑を指でつまむと、パチンと弾けた。


届かなくても、会えなくても。


この空は、すべてを知っている。




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片思いなまお。ってイメージで描いてみました^^

大人になると、純粋じゃなくなって嫌だなあ。って思うこともあるかもしれないけど。
見えなくても、確かに存在することを知っている。というのは、悪いことじゃないと思うのです^^

見えなくて悲しくなったり、不安になったりする必要はない。ってことが理解できる、ってことですから^^