「虹色~」のポスターが刷り上り、自分たちが意識していた以上の雰囲気のあるギイとタクミができあがる。
なぜだか、テニミュの稽古場にも持ち込まれてしたりして、ことあるごとにからかわれるようになった。
・・・まあ、みんな箸が転んでもおかしい年頃だから。
何かとネタを見つけては、楽しまなくちゃ、損!って雰囲気があったのだけれど。
俺としては、稽古場の雰囲気が盛り上がるし、ネタにされることでメンバーの一体感みたいなものを感じることができていい傾向だと思った。
これだけ話題になるということは、名前が売れた証拠だという実感もあり、優越感があったのも正直なところだ。
「一線超えたの?ちゅーした?」
「あー。超えた、超えた。ってお前ら、エロ方面ばっか想像してんじゃねーぞっ!」
寄ると触ると、色気方面に興味深々といった年頃なのは、自分にも身に覚えがあるからわかる。
今思えばよくネタがあったなあ。ってぐらい、一晩中そっち方面の話題で盛り上がることも珍しくなかった。
アルコールと、女とタバコ。
成人して一番に迎える「3大誘惑」といったところだろうか。
まあ、ここにいる連中は年齢の割りに社会にでるのが早く、自分の夢もしっかりしているので、
あくまで息抜きにネタにていただけだったが。
俺にとっては、その程度のいくつもある話題のひとつ。に過ぎなくても、まおは違う。
からかわれるたびに、顔を真っ赤にして、「違うよお。」だとか。
「ちゅーした?」としつこく問われて、答えに窮していたりだとか。
テキトーに流しておけば、奴らも本気で聞き出そうなんて思っていないのに。
いちいち素直に過剰反応するまおが、可愛らしくて仕方がないから、みんなが余計に構うんだ。
「しょーがねーなあ。」
共演者として、助けてやっか。
あまりにも度が過ぎてくると「絡むのもいい加減にしろよな。好きな子をいじめて気をひく小学生じゃあるまいし。」と、かばったり。
「俺の恋人に手を出さないでもらおうか。」と、ギイぶって、まおを奪い返してきたりした。
ひゅー。と高らかに口笛を鳴らしてひやかされるたびに、胸の奥がくすぐられた。
俺の腕の中で、困ったように照れていた頬が、違う種類の朱に染まるのが愛らしかった。
髪の毛に隠れた白い首筋にキスしたい。と思ってしまうぐらいに。
「やべーな。」
役柄を引きずっているつもりはないが、同性の身体に触れる、というのが思っていたよりも自然すぎたからだろうか。
・・・いやいや。あのタクミのまおには、みんな骨抜きになっていたのだから、俺がトクベツってわけじゃない。
現に、こうやって菊丸に戻ってからだって構い倒されてるし。
愛されるされる才能ってやつをきっと持っているのだろう。
なぜだか、テニミュの稽古場にも持ち込まれてしたりして、ことあるごとにからかわれるようになった。
・・・まあ、みんな箸が転んでもおかしい年頃だから。
何かとネタを見つけては、楽しまなくちゃ、損!って雰囲気があったのだけれど。
俺としては、稽古場の雰囲気が盛り上がるし、ネタにされることでメンバーの一体感みたいなものを感じることができていい傾向だと思った。
これだけ話題になるということは、名前が売れた証拠だという実感もあり、優越感があったのも正直なところだ。
「一線超えたの?ちゅーした?」
「あー。超えた、超えた。ってお前ら、エロ方面ばっか想像してんじゃねーぞっ!」
寄ると触ると、色気方面に興味深々といった年頃なのは、自分にも身に覚えがあるからわかる。
今思えばよくネタがあったなあ。ってぐらい、一晩中そっち方面の話題で盛り上がることも珍しくなかった。
アルコールと、女とタバコ。
成人して一番に迎える「3大誘惑」といったところだろうか。
まあ、ここにいる連中は年齢の割りに社会にでるのが早く、自分の夢もしっかりしているので、
あくまで息抜きにネタにていただけだったが。
俺にとっては、その程度のいくつもある話題のひとつ。に過ぎなくても、まおは違う。
からかわれるたびに、顔を真っ赤にして、「違うよお。」だとか。
「ちゅーした?」としつこく問われて、答えに窮していたりだとか。
テキトーに流しておけば、奴らも本気で聞き出そうなんて思っていないのに。
いちいち素直に過剰反応するまおが、可愛らしくて仕方がないから、みんなが余計に構うんだ。
「しょーがねーなあ。」
共演者として、助けてやっか。
あまりにも度が過ぎてくると「絡むのもいい加減にしろよな。好きな子をいじめて気をひく小学生じゃあるまいし。」と、かばったり。
「俺の恋人に手を出さないでもらおうか。」と、ギイぶって、まおを奪い返してきたりした。
ひゅー。と高らかに口笛を鳴らしてひやかされるたびに、胸の奥がくすぐられた。
俺の腕の中で、困ったように照れていた頬が、違う種類の朱に染まるのが愛らしかった。
髪の毛に隠れた白い首筋にキスしたい。と思ってしまうぐらいに。
「やべーな。」
役柄を引きずっているつもりはないが、同性の身体に触れる、というのが思っていたよりも自然すぎたからだろうか。
・・・いやいや。あのタクミのまおには、みんな骨抜きになっていたのだから、俺がトクベツってわけじゃない。
現に、こうやって菊丸に戻ってからだって構い倒されてるし。
愛されるされる才能ってやつをきっと持っているのだろう。