彼との会話は夢のように楽しかった。
「どうして、アルタイルなの?」
「そうだなあ。自分がここに存在してる、って感じれるからかな?」
「・・・・?」
にわかに意味が飲み込めず、不思議そうに彼を見詰めていると、彼が苦笑する。
「これ言うと、嗤われるか、馬鹿にされるか。だから嫌なんだけど。」
と、前置きして、キラキラと瞳を耀かせながら、身振り手振りを交えて話してくれた。
「ほら。天の川って、銀河の中心だろ?いわば、自分の存在している芯を見ている訳で。
神秘に満ちて謎だらけに思える星空も、無秩序にただ星が散らばっているわけじゃなくて。
渦を巻いた端に、僕たちは確かに存在している。
たくさん星座があるけれど、自分がココに存在している。って感じられるのが天の川なんだよね。」
「・・・わかります。」
言いたいことはたくさんあったけれど、感動しすぎて何も話せなかった。
今までは、星空の話をして、なんとなく一緒に天の川を見に行こう。となっても、
「しょぼっ!」
「雲じゃねーの?地味だなあ。」
「え?わかんねーよ。それより、イイことしようぜ?」
などと、天の川のロマンをわかってくれる人はいなかった。
確かに見た目は地味で、ぼんやりとした霞みたいなものかもしれない。
でも、あの霞の中に無数の星星が輝いている。
今、ぼくたちが見ているのは、気の遠くなるよな何億万光年という時間をかけて、やっと届いた光なんだと思うと、
心が震えた。
夏にだけ見れることのできる銀河の中心。
冬には背を向けてしまい、ふたたび会える日を楽しみに待つ。
期間限定っていうのも、ちょっと名残惜しくて惹かれてしまう。
ぼくの「空」をわかってくれる人。
やっと、出会えた。
「どうして、アルタイルなの?」
「そうだなあ。自分がここに存在してる、って感じれるからかな?」
「・・・・?」
にわかに意味が飲み込めず、不思議そうに彼を見詰めていると、彼が苦笑する。
「これ言うと、嗤われるか、馬鹿にされるか。だから嫌なんだけど。」
と、前置きして、キラキラと瞳を耀かせながら、身振り手振りを交えて話してくれた。
「ほら。天の川って、銀河の中心だろ?いわば、自分の存在している芯を見ている訳で。
神秘に満ちて謎だらけに思える星空も、無秩序にただ星が散らばっているわけじゃなくて。
渦を巻いた端に、僕たちは確かに存在している。
たくさん星座があるけれど、自分がココに存在している。って感じられるのが天の川なんだよね。」
「・・・わかります。」
言いたいことはたくさんあったけれど、感動しすぎて何も話せなかった。
今までは、星空の話をして、なんとなく一緒に天の川を見に行こう。となっても、
「しょぼっ!」
「雲じゃねーの?地味だなあ。」
「え?わかんねーよ。それより、イイことしようぜ?」
などと、天の川のロマンをわかってくれる人はいなかった。
確かに見た目は地味で、ぼんやりとした霞みたいなものかもしれない。
でも、あの霞の中に無数の星星が輝いている。
今、ぼくたちが見ているのは、気の遠くなるよな何億万光年という時間をかけて、やっと届いた光なんだと思うと、
心が震えた。
夏にだけ見れることのできる銀河の中心。
冬には背を向けてしまい、ふたたび会える日を楽しみに待つ。
期間限定っていうのも、ちょっと名残惜しくて惹かれてしまう。
ぼくの「空」をわかってくれる人。
やっと、出会えた。