ぱたり。ぱたり。
そうっと静かに足音が近づいてくる。

---どうしよう。

気がつないふりで、身を硬くして、近づいてくる気配を全神経を集中して感じる。

ドキドキドキドキ・・・。

自分の鼓動がぶわあっ!と膨れ上がって、体から溢れてしまいそうだ。

「寝たか?まお。」

そっとベッドに腰掛ける気配がする。
誰か、だなんて聞かなくてもわかってる。

だって、この部屋にはぼくと大ちゃんしかいないのだから。

監督、どうしたらいいですか?

役作りのため、親密な雰囲気がでるように、との計らいで相部屋にしてくれたけど、
自分の気持ちを持て余しているぼくには、却って、酷です。

ドキドキドキドキっ!

心臓が裂けるかと思ったとき、ふわ。と頬に温かい感触が触れた。

------え。

何がおこったのかわからないまま、目をぎゅうっと瞑って丸くなる。

「無邪気な顔して、寝てんなよ。」

ぼそり。と一言だけつぶやいて、触れただけのキスは、ふたたびそうっと離れてく。
暫くすると、すうすうと静かな寝息へと変わった。

昼間見た、大ちゃんの優しくて愛おしいげな眼差し。
やわらかく包み込むような空気。

瞼を閉じると、絡み合った視線の熱さも、触れ合った肌のぬくもりも、
全てが鮮明に思い出されて、寝付けなかった。

どういうこと?
大ちゃん。

かわいい弟、のようなぼくだから、母親が子供にするように、寝顔にキスしてみたくなったの?
こんなにも高鳴る鼓動を抱えて苦しいのに、貴方には無邪気な寝顔、に見えるの?

所詮、こども、でしかないの・・・??

泣きたくなるような切なさをが溢れてしまわないように、想いを胸に閉じ込めるように膝を抱えた。



・・・好きです。



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美貌の後、ぐらいかな~~??

今日は、眠いので、ちょこっとW

お仕事が吐きそうなぐらい忙しかったの~~W