ほんっとにかわいいな。

ベッドに入って早々に寝てしまった俺のルームメイトは、どこも筋張ったところがなくて、
実際に触れてみた肌もすべすべで気持ちよかった。

この世界のドロドロしたところも、駆け引きも何もしならい純なこころ。
ただただ俺を信じて、精一杯ついてゆくね。と後ろめたくなるぐらい澄んだ瞳で見詰められた。

どんなものからも、守ってやりたいような。
信じきっているその瞳を裏切って、強く抱き締めてしまいたうような。

壊れ物を扱うように、大切に、怯えないように、と重ねたくちびる。

すやすやと寝息を立てている小さなこの頭は、本当は何を考えているのだろうか?

仕事だから、一所懸命やらなきゃ?
それとも、言葉通り「ギイが俺でよかった。」
恋人を演じることに、少しでも嬉しいと感じてくれているのか?


「・・・起きるなよ。まお。」

まあるくカーブを描く頬と見ていると、こらえようのない愛おしさが沸きあがってきて、
ふらり。と吸い寄せられるようにキスをしていた。

信じきっている先輩にこんなことをされているなんて、夢にも思っていないだろう。

すやすやと寝息を立てて眠ったままのまおは、幸せそうにころん。と寝返りを打った。


お前のあどけない笑顔をいつまでも見ていたいから。
そうやって幸せそうに、俺の側で安心して眠っていてくれ。

俺は、理解のある優しい先輩として自分を演じ続けよう。
お前を欲望で汚したくないから。


「愛してるよ。まお。」

背中を向けてしまったまおの背中を抱き締めて、今度は唇にくちづけた。

「ん・・・。」

意識のあるときには、硬く触れることに怯えていた唇が、今はやわらかく開いて俺を受け入れてくれる。


夢のままなら。

伝えることができるのに。


ずっと、ずっと夢のままで覚めなければいいのに。


鼻先をくすぐるシャンプーの香りに、ツキンと胸が痛くなった。



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大ちゃんバージョンかいたよ~~。
ちびちゃん^^

もしかして、片思いを描くのが好きなのかもW

長編でも、両思いになった途端に、急にやる気ダウンしてしまうんだもの(笑)