洋服のコーディネートを考えるのが面倒臭い。とかいうわけではない。

何を着ても、たいがいまおは

「大ちゃんって、背高いし、脚長いし、顔カッコいいし、色っぽいし。
何着ても似合うよね~~。はー・・・。」

なんてうっとりとため息をついて褒めちぎってくれるのだ。


たまのオフの日に一緒に街にぶらぶら散策にでかけると、

「これ、かわいいよね。大ちゃんもこんな明るい色似合うと思うよ。」
「あ。この前琢磨君がシャツ腰に巻いてたよね。あれ、お洒落だった。」

ほらほら。やっぱり似合うよっ!

とかって、鏡の前でまおがコーディネートしてくれると、自分が本当に何割増しか輝いて見える。
何より、まおが選んでくれた。ということが嬉しくってついつい同じ洋服ばかり着てしまう。
・・・まおが、何割増しかで俺に惚れ直してくれるかな。なんて、どこかで期待して。

ついでに言うと、他の奴には負けたくない。という競争心もちょっと出てきて、一所懸命若作りしてしまったりする。

まおに言ったら、大ちゃんだって同じでしょ!
って言われるだろうけど。

まおの回りには、キラキラとしたカッコイイ男や、優しくってまおを溺愛している輩がたくさんいるのだ。

だから、努力を怠らないように。

まおの中の一番でありつづけられるように。


まおの好みの男でありたい。と思う。


ふふ。


我ながら、ちょっと健気だ。