まおとの時間をすごすようになってから、今まで以上に自分を大切にするようになった。

もちろん、親からもらったかけがえのない命であることもわかっているし。
仕事上穴をあけられない体調管理が重要な立場だってわかっている。
病気で亡くなった親友のこともあり、もともと同世代の人間に比べて自分を大切にする。
と、いうことにかけては長けている、と思う。

だが。

万が一、俺が病気で寝込んだら??
・・・まおは、自分のことを犠牲にしてでも献身的に看病してくれるだろう。とか。

予想外に命を縮めるようなことがあったら?
きっと、まおは涙で濡れる暗黒の人生を送ることになるだろう。とか。

まおを愛しているこの魂が、弱ることがあったなら?
・・・まおを包み込む愛や優しさ。穏やかな暖かさが消えてしまう。という恐怖だとか。


ベタな言い方をしてしまえば、「貴方だけの身体じゃないのよ?」ということになる。


まおを大切にすること。
それは、自分を大切にすること。

まお自由意志を尊重すること。
それは、自分自身の生き方も深みを増すこと。

まおを愛すること。
それは、愛することができる自分自身を愛すること。


こんなにも心を注げる自分を心底愛おしいと思う。
豊かな愛情と、人間としての魅力を深めてくれたのはお前のお陰。



ただひたすらに。



愛してるよ。



まお。