「辛いの駄目な人、いる?」

鍋をつつけば、必ず聞いてしまう質問。

だって、辛いもの、と聞けば、アイツの顔が浮かんでしまうから。

たいして辛くない。と思っても、ついつい大丈夫か?と聞いてしまう。

何気ない会話の中にまで、アイツが染み入っている。

お前も今頃、大好きなはずのアルコールの席で「大丈夫??」とつい聞いているのだろうか?

「いいよお。自分で注ぐから。」などど言いながら、俺との時間を思い出しているのだろうか。

ほら。

こんなにも側にいるよ。

まお。

お前の存在は、俺の中にある。


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BACSTVより。