「ねえ。大ちゃん。空が青いよ?」

優しくまおの手が、眠っている俺の太ももに触れて揺り動かす。

まおの声が、耳元で甘くささやく。
唇がそっと頬に触れる。

夢のように穏やかで、心の中が温かくなる。


愛するまおが、側にいる。


どんなヒーリングスポットも、アイテムも敵わない。

まおが旅立ってからというもの、癒しを求めて森林浴をしにいくけれど、
ちょっぴりひんやりした清清しい空気は、切なさももたらす。

まおが好きだったアロマキャンドルを炊いてみるけれど、やっぱり何かを忘れてきた気分になる。



夏のうだるような暑さから、すこしづつ優しい温かみへと移ろいでゆく季節。

いつのまにか、縁側で一人でうたたねをしてしまっていた。


目が覚めると、まおの教えてくれた通りの抜けるような秋晴れの空が広がっていた。


「やっぱり、まおだったんだな。」


遠く離れていても、いつでも俺の側にいて、こうやって教えてくれる。



ぼんやりと空を見上げる。


「まお・・・。」


誰もいない縁側を手のひらで触ると、ほんのり温かかった。


「さっきまで、いたのか??」


夢の中の、現実??

俺の願望が見せた幻??


縁側に残ったぬくもりを何度も撫でながら、きっとこれはまおのぬくもりだ。と確信するのだった。


「霊感なんて、これっぽっちもないんだけどな。」


・・・愛の力は、偉大だ。




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今回も、素敵な胸きゅんイラストをアメンバーさんがかいてくださっていたので、イメージするお話をかかせていただきました^^

前回もご紹介させていただいたくるかおさんです^^
公開記事でかいてくださっています^^

くるかおさんのイラストへは。

空が青いよ。


はああ。切ない?けど、やっぱり大まおさんの愛は偉大だね^^って感じです^^