8月のカレンダーを眺めながら、大ちゃんがぽそり。とつぶやく。
「・・・なあ、まお。生まれ変わったら、何になりたい?」
「・・・え?そりゃあ、大ちゃんともう一回出会って、愛し合いたい。」
そんなわかりきったこと、今更聞かなくても。と思うけれど、聞きたいし、言いたい。
というものが恋人同士の常というものだ。
「や・・・。そうじゃなくて。」
そうじゃない。と言いながらも、嬉しそうだよ?大ちゃん。
「もし、人間じゃなかったら。ってこと。」
「ええーっ。難しいなあ・・・・。生まれ変わりたい、と言うよりも、猫とかなのかな?みんなに気紛れな性格なのに、甘え上手で、猫っぽい、って言われるから。」
「俺は、水がいい。」
「水って、生まれ変わるもんなの??」
「なんかさーっ。海でのびのびしてて、まおがサーフィンしにきてくれたりして、一緒に遊んだりして。
風呂の水になって、まおを温めることだってできるし、飲み水になってお前を内側から潤すことだってできる。」
ああ。カレンダーの澄み切ったさんご礁の海を眺めてそう思ったんだね。
海である大ちゃんと戯れたり、お風呂で大ちゃんに包み込まれたり、大ちゃんがおれの中に・・・。
なんて考えていると、頬がかーっと火照ってくる。
「あっ。でも、空気もいいかもな~~。いつでも、どこでもまおの側にいれる。世界中のどこにいたって、関係ない。まおの手足の隅々まで行き渡って、お前とともに生きれる。」
ヒトツに溶けあえたらいいのに。と何度願ったことだろう。
離れ離れになるたびに、激しく抱き合い、違う体であることのもどかしさを感じた。
当たり前のようにある半身をもぎ取られてしまったような寂しさを感じていた。
おれの中に大ちゃんが存在する。
それは、夢見てきたことだったけれど・・・。
「嬉しいけど、やっぱり寂しいよ。」
キスする度に流れ込んでくる大ちゃんの思い。
体を重ねあうたびに、お腹の中に受け止める大ちゃんの愛情。
その一瞬、一瞬は満たされて、最高に幸せだ。と感じるのだけれど。
ふたたび朝がやってきて、それぞれ別の道を歩みだすと、寂しさを感じる。
けれど、お互いを抱き締めあうことのぬくもりだとか。
離れていた間に大ちゃんのことを思っていた気持ちだとか。
違う体であるがゆえに、やきもきしたり、悲しくなったり、寂しくなったり。
くるくると忙しく揺らぐ感情を、「仕方ないなあ。」って愛おしそうな瞳で見詰めて、抱き締めてくれるでしょ??
満足するまで、「愛してるよ。」ってささやいて、キスしてくれるでしょ??
ヒトツに溶け合ってしまえば、いつでも心は穏やかでほんわかとしているのかもしれない。
けれど、大ちゃんを愛するがゆえに感じる全ての感情が愛おしいから。
抱き締めてくれる腕が大好きだから。
「愛してるよ。」とささやいてくれる声が大好きだから。
優しく触れる唇が大好きだから。
「やっぱり、生まれ変わっても、もう一回浜尾京介として、生まれ変わって、渡辺大輔を愛したい。」
「・・・そうだな。俺もそれ以外の人生考えられない。」
ふわ。と重ねられた唇と、絡められた指先からは・・・・。
もし、先にこの世からいなくなったとしても。
永遠にまおの側にいるよ。と言われているような。
大ちゃんの優しさを感じた。
うん。わかってる。
どんなに離れていても、例えこの目で見えなかったとしても、ずっとずっと側にいる。
「・・・なあ、まお。生まれ変わったら、何になりたい?」
「・・・え?そりゃあ、大ちゃんともう一回出会って、愛し合いたい。」
そんなわかりきったこと、今更聞かなくても。と思うけれど、聞きたいし、言いたい。
というものが恋人同士の常というものだ。
「や・・・。そうじゃなくて。」
そうじゃない。と言いながらも、嬉しそうだよ?大ちゃん。
「もし、人間じゃなかったら。ってこと。」
「ええーっ。難しいなあ・・・・。生まれ変わりたい、と言うよりも、猫とかなのかな?みんなに気紛れな性格なのに、甘え上手で、猫っぽい、って言われるから。」
「俺は、水がいい。」
「水って、生まれ変わるもんなの??」
「なんかさーっ。海でのびのびしてて、まおがサーフィンしにきてくれたりして、一緒に遊んだりして。
風呂の水になって、まおを温めることだってできるし、飲み水になってお前を内側から潤すことだってできる。」
ああ。カレンダーの澄み切ったさんご礁の海を眺めてそう思ったんだね。
海である大ちゃんと戯れたり、お風呂で大ちゃんに包み込まれたり、大ちゃんがおれの中に・・・。
なんて考えていると、頬がかーっと火照ってくる。
「あっ。でも、空気もいいかもな~~。いつでも、どこでもまおの側にいれる。世界中のどこにいたって、関係ない。まおの手足の隅々まで行き渡って、お前とともに生きれる。」
ヒトツに溶けあえたらいいのに。と何度願ったことだろう。
離れ離れになるたびに、激しく抱き合い、違う体であることのもどかしさを感じた。
当たり前のようにある半身をもぎ取られてしまったような寂しさを感じていた。
おれの中に大ちゃんが存在する。
それは、夢見てきたことだったけれど・・・。
「嬉しいけど、やっぱり寂しいよ。」
キスする度に流れ込んでくる大ちゃんの思い。
体を重ねあうたびに、お腹の中に受け止める大ちゃんの愛情。
その一瞬、一瞬は満たされて、最高に幸せだ。と感じるのだけれど。
ふたたび朝がやってきて、それぞれ別の道を歩みだすと、寂しさを感じる。
けれど、お互いを抱き締めあうことのぬくもりだとか。
離れていた間に大ちゃんのことを思っていた気持ちだとか。
違う体であるがゆえに、やきもきしたり、悲しくなったり、寂しくなったり。
くるくると忙しく揺らぐ感情を、「仕方ないなあ。」って愛おしそうな瞳で見詰めて、抱き締めてくれるでしょ??
満足するまで、「愛してるよ。」ってささやいて、キスしてくれるでしょ??
ヒトツに溶け合ってしまえば、いつでも心は穏やかでほんわかとしているのかもしれない。
けれど、大ちゃんを愛するがゆえに感じる全ての感情が愛おしいから。
抱き締めてくれる腕が大好きだから。
「愛してるよ。」とささやいてくれる声が大好きだから。
優しく触れる唇が大好きだから。
「やっぱり、生まれ変わっても、もう一回浜尾京介として、生まれ変わって、渡辺大輔を愛したい。」
「・・・そうだな。俺もそれ以外の人生考えられない。」
ふわ。と重ねられた唇と、絡められた指先からは・・・・。
もし、先にこの世からいなくなったとしても。
永遠にまおの側にいるよ。と言われているような。
大ちゃんの優しさを感じた。
うん。わかってる。
どんなに離れていても、例えこの目で見えなかったとしても、ずっとずっと側にいる。