「さみしくなっちゃうね・・。」

そう言って、シャツのすそをつかんだまおを抱き締めた。

まおの涙がこぼれてしまわないうちに。俺の涙に気がつかれないうちに。


「ばーかっ。さみしくなんか、ないだろ?」


ぽんぽん。とまおの頭を撫でた。

自分に言い聞かせるように。


「一生の別れじゃないんだし。落ち着いたら、また帰ってくるんだろ?」

「うん。ガッコ始まる前に、一回戻ってくる・・・。」


「胸張って、がんばってこい。」

「うん・・・。」



もう出かけなくては、間に合わない。

そうわかっているのに、腕がほどけない。


何度も、何度もぎゅうううっと抱き締めて、抱き締められて。



胸が締め付けられるような寂しさと戦って。







まだ、まおのぬくもりが腕の中にある・・・・。


夜の闇は、優しい。

頬を伝う涙を隠してくれるから・・・。


「向こうに行ったら、日本の文化も伝えたいね。」

って、まおが生地を選んだお揃いの浴衣を着て、一人で線香花火をする。



「見えてるかな?まお・・・。」


今頃、はるか上空を飛びながら、きっと地上の闇を見下ろして、俺のことを想ってくれているだろう。



線香花火の灰でアスファルトに「まお」と落書きする。


「・・・・見えるわけ、ないか。」



自傷気味に笑って、火が落ちてしまった線香花火と共に水で流す。


「でも、気持ちは伝わってるよな・・・。これなら、見つけられるかな?」



まおが好きなアロマキャンドルを並べて、「D」と「M」を並べる。



いつでも、隣にいるよ。まお・・・。



夜空に届け。



願いを込めながら、いつまでもキャンドルの光を見詰めているのだった。





-------------------------------------

ちょっと暗めでごめんなさいWW

ちょっと一時間お昼ねのつもりが、3時間も寝てしまいました・・・。

気がつけば、台風も過ぎ去って、青空が・・・。
風はまだまだ強いですけどね^^

お買い物に行ってきて、葱が大量に安かったので、本日葱焼き~~^^
と、いなりずしも安かったので、並べただけ~~(笑)