別館での5ページを挟んで、のこちらになります。
間はエロシーンなので、なくても話は通じる。。。と思いますが、できれば、先に別館をお読みになってから、どうぞ^^
リンクは、前記事にあります。
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体中をお互いにまさぐりあいながら、ぼんやりと天井を見詰める。
自分の部屋と同じ見慣れた壁紙。
彼を想って自慰をした日々。
なのに今は、彼の香りのするベッドで、こうやって抱き締められている。
人生って不思議だ。
地道な努力を積み重ねて手に入れる夢もあれば。
叶わない、と絶望にくれ、未来を断ち切る決心をした瞬間に急に目の前が開けることもある。
・・・大切なのは、願い続ける事、なのかもしれない。
実現しようが、しまいが、こうありたい。と強く願い続けること。
もし、それが運命ならば、きっと道は開ける。
ほのかな恋心で終ったならば、傷つくこともなかったし、勘違いしても失恋で終ることができただろう。
島津のように、新しい恋に逃げることだってできたかもしれない。
「なんだか・・。不思議。」
「・・・ん?」
彼の背中を抱き締め、ぬくもりに包まれながらつぶやく。
「だって、諦めるために引っ越そうとしたのに、引越そうと思わなかったら、今はないんだもん。」
「そうだな・・・。そして、お前が俺を思って、スケッチを書き溜めていてくれたお陰だな。」
ちゅ。と髪の毛にキスを落とされる。
・・・ああ。そうだ。
あの彼への想いが込められた無数のデッサンを見て、彼は告白してくれたのだから。
すれ違ってばかりだったように思われたそれぞれの出来事が、線で結ばれてゆく。
「・・・やっぱり、最後はこうなる運命だったのかな?」
「そうだな。長いことかかったけど・・・。」
溢れんばかりの想いと、強い勇気と、ほんの少しのきっかけ。
偶然隣に住む住人を好きになりました。
彼が建築関係で、俺が美大生で、お互いに興味を持ち、相手を尊敬したからこそ、惹かれあったのかもしれない。
たまたま想いを形にしようとデッサンを書き留めていたから、彼に想いが伝わった。
暗闇のように見える未来も、一秒後には何がおこるかわからない。
だから、いつでも前を向いていよう。
飛び込んできたチャンスをしっかりとつかみ取れる人間であろう。
いつだって、逃げ出そうとする俺の腕を彼は力強く摑んでくれた。
今度こそ、逃げない。
彼の隣で力強く生きてゆこう。
「・・・おやすみ。」
「・・・おやすみなさい。」
頭を優しく抱いてくれる彼の掌に包まれて、逞しい胸に顔を埋める。
やっと、手に入れたぬくもり。
これからは、自分の手で守り抜くんだ。
もぞもぞと身体が安定する位置を求めて、布団の中で動いていると彼が穏やかに微笑みながら待っていてくれる。
やっと、ここかな?と思う位置に落ち着くと、久しぶりに味わう安らかな眠りへと落ちてゆくのだった。
間はエロシーンなので、なくても話は通じる。。。と思いますが、できれば、先に別館をお読みになってから、どうぞ^^
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体中をお互いにまさぐりあいながら、ぼんやりと天井を見詰める。
自分の部屋と同じ見慣れた壁紙。
彼を想って自慰をした日々。
なのに今は、彼の香りのするベッドで、こうやって抱き締められている。
人生って不思議だ。
地道な努力を積み重ねて手に入れる夢もあれば。
叶わない、と絶望にくれ、未来を断ち切る決心をした瞬間に急に目の前が開けることもある。
・・・大切なのは、願い続ける事、なのかもしれない。
実現しようが、しまいが、こうありたい。と強く願い続けること。
もし、それが運命ならば、きっと道は開ける。
ほのかな恋心で終ったならば、傷つくこともなかったし、勘違いしても失恋で終ることができただろう。
島津のように、新しい恋に逃げることだってできたかもしれない。
「なんだか・・。不思議。」
「・・・ん?」
彼の背中を抱き締め、ぬくもりに包まれながらつぶやく。
「だって、諦めるために引っ越そうとしたのに、引越そうと思わなかったら、今はないんだもん。」
「そうだな・・・。そして、お前が俺を思って、スケッチを書き溜めていてくれたお陰だな。」
ちゅ。と髪の毛にキスを落とされる。
・・・ああ。そうだ。
あの彼への想いが込められた無数のデッサンを見て、彼は告白してくれたのだから。
すれ違ってばかりだったように思われたそれぞれの出来事が、線で結ばれてゆく。
「・・・やっぱり、最後はこうなる運命だったのかな?」
「そうだな。長いことかかったけど・・・。」
溢れんばかりの想いと、強い勇気と、ほんの少しのきっかけ。
偶然隣に住む住人を好きになりました。
彼が建築関係で、俺が美大生で、お互いに興味を持ち、相手を尊敬したからこそ、惹かれあったのかもしれない。
たまたま想いを形にしようとデッサンを書き留めていたから、彼に想いが伝わった。
暗闇のように見える未来も、一秒後には何がおこるかわからない。
だから、いつでも前を向いていよう。
飛び込んできたチャンスをしっかりとつかみ取れる人間であろう。
いつだって、逃げ出そうとする俺の腕を彼は力強く摑んでくれた。
今度こそ、逃げない。
彼の隣で力強く生きてゆこう。
「・・・おやすみ。」
「・・・おやすみなさい。」
頭を優しく抱いてくれる彼の掌に包まれて、逞しい胸に顔を埋める。
やっと、手に入れたぬくもり。
これからは、自分の手で守り抜くんだ。
もぞもぞと身体が安定する位置を求めて、布団の中で動いていると彼が穏やかに微笑みながら待っていてくれる。
やっと、ここかな?と思う位置に落ち着くと、久しぶりに味わう安らかな眠りへと落ちてゆくのだった。