「・・・あれ?もしかして、渡辺さん帰ってきてる??」
ふと目が覚めた真夜中。
はっきりとした物音がするわけではないのだけれど、この壁の向こうに寝息が聞こえる気がする。
彼の気配を感じる気がする。
「・・・よかった・・。どこかへ行ってしまったんじゃなくて。」
だってまだお礼を言っていない。
「好きです。」と告白するのが無理でも、せめて出会えたことで成長できたことに対するお礼を言いたい。
どうして一週間も不在だったのかはわからないけれど。
こうして隣の部屋に帰ってきてくれた。
「・・・おかえりなさい。」
壁に掌をあてて、そっと声を掛ける。
こちらを向いて寝息を立てているかもしれない彼の寝顔を想像して、ちゅ。と壁にくちづけた。
「・・・好きです。」
初めて声にした言葉。
実際には届いてないけれど、少しだけ救われたような気がした。
ふと目が覚めた真夜中。
はっきりとした物音がするわけではないのだけれど、この壁の向こうに寝息が聞こえる気がする。
彼の気配を感じる気がする。
「・・・よかった・・。どこかへ行ってしまったんじゃなくて。」
だってまだお礼を言っていない。
「好きです。」と告白するのが無理でも、せめて出会えたことで成長できたことに対するお礼を言いたい。
どうして一週間も不在だったのかはわからないけれど。
こうして隣の部屋に帰ってきてくれた。
「・・・おかえりなさい。」
壁に掌をあてて、そっと声を掛ける。
こちらを向いて寝息を立てているかもしれない彼の寝顔を想像して、ちゅ。と壁にくちづけた。
「・・・好きです。」
初めて声にした言葉。
実際には届いてないけれど、少しだけ救われたような気がした。