「大好きなあの人と混浴したい。」
だってえ。
大好きな。ってところで、ぽんっ!!と大ちゃんの顔が浮かぶ。
せっかくゆっくりした時間が過ごせてるんだから、旅行とかもいいなあ。
わーっ。ここなんて、森の中の露天風呂だって。
大ちゃん好きそう。自然いっぱいで。
これも、照明がお洒落だなあ・・。
・・・でも、ちょっとエッチな気分が盛り上がりすぎるかも・・・。
これも、捨てがたいなあ。
ヒノキの香りって落ち着くんだよね。
おすすめの露天風呂のついた宿。ってのをうんうん。って一人で相槌を打ちながらスクロールする。
あまりに熱中していたのか。
「ただいま。まお。」
後ろから首筋にちゅ。とキスを落とされるまで大ちゃんが帰ってきたことに気がつかなかった。
「わっ。びっくりしたあ。」
首筋を押さえて振り返れば、悪戯成功っ!!って感じで大ちゃんがニヤリ。と笑う。
「何、熱中してたの?まお。」
「・・・夏なんだけどね。大好きなあの人と。って文字に惹かれちゃって・・・。」
「お前、まんまと宿側の作戦にひっかかってるなーっ。しかも、混浴って、別にどこでも一緒に風呂入れるじゃん。」
「・・・・そっか。混浴じゃなくてもいいもんね。」
「・・・でも、貸切ってのは、魅力的だ。」
妖しくささやいた大ちゃんが耳元にちゅ。とキスをくれる。
ちゅ。
とだけ音を残して離れていったくちびるが、恋しくなって・・・・。
「もっと、して・・・?」
大ちゃんの背中に腕を回してキスをねだった。
大好きなあの人と。
こうやって、側にいれる幸せに感謝します。