「はいっ。大ちゃん。ご馳走様。」
「ん?ああ・・・。」

一緒に店に入ったときは、さりげなくまおが会計の前に自分の分の料金を渡してくれる。

最初の頃は、「後輩なのに。」ってすっごく抵抗があったけど。
「後輩じゃないでしょ?コイビトでしょ?おれだって働いてるんだからねっ!!」

って、叱られてからは、なんとなく受け取るようになっていた。

オトコゴコロをくすぐることを心得てるなーっ!!って思うのは、こういう時。

ちゃんと、「ご馳走様。」って俺が奢ったわけでもないのに、礼を言ってくれる。
レジでは半歩後ろをついてきて、もう一回満面の笑みで「ご馳走様。」って言ってくれる。


きちんと自立していて、自分の力で歩いているのに。

大ちゃんのお陰で今の自分があるんだよ。と言ってくれたり。
店の人には、俺が奢ったふうに見せて、先輩としてのプライドを保たせてくれたり。

可愛いくて守ってやりたいところと、その実しっかりしていて安心していられるところと。

不思議な魅力の混在したまお。



しょーごと3人でごはんを食べに行ったときもそう。

まおと二人ならば、そんな見栄も張る必要もないのだけれど。

やっぱり、しょーごにはカッコイイところを見せたくて。


「おれも出すよ?」

もともと、二人で来る予定だったんだし。

って言ってくれたけれど、ちゃんと先輩として見栄を張らせて張らせてくれた。


ついついまおには甘くなってしまう俺だけれど。

これぐらいしっかりしているコイビトでよかったのかもな。


まおといるとイライラしない。

甘えさてもらうことが、当然って顔をしないから。


なのに、ちゃんと可愛がりたいときには、すりよってきてくれる。


「男同士のカップルって、繊細な部分まで理解してくれるから、ラク。って言うよね?」

って、まおとの仲を知っている友人に言われたことがあるけれど、本当にそうかも。


ツンデレしているように見えて、絶妙に俺のことを理解してコントロールしている。

そんなふうに思えてくる今日この頃。


「嫁さんは、強いぐらいが上手くいく。」って言うもんなー・・・。


でも、決して強いだけではないのだ。


そういうところが、やっぱ、まお。なんだよな~~。



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え?違うって??
私の中での大まおさんはこうなんです(笑)

大ちゃんを喜ばせるために、甘えているように見せかけてるけど、
実はしっかり者で自立してるってゆー・・・。