こうでなければならない。と必死で上を向いて歩んでいた。

どれだけ有名な作品に出演できるか?
どれだけ自分の演技が評価されるか?
どれだけ、作品を通して人に影響を与えられるか?

自分の成長のため。未来のため。と言いながらも、結局第三者からの目を気にしてばかりいたのかもしれない。


まおに、デザイナーの道にすすみたい。と相談されたときは反対した。

今までお前が作り上げてきたものはどうなるのか?
せっかくのキャリアがゼロになるんだぞ?
応援してくれているファンの人の気持ちはどうなる。

云々。


でも、今。


しっかりと自分のやりたいことを見据えて、一歩ずつ着実に歩みだしたまおを見ていると、
なんだかこうでなくてはならない。とヒトツのことにこだわりすぎなくてもいいのかなー・・・・。

と思えてきた。

その時、その時、一瞬、一瞬を全力で楽しむ。

例え、今までのキャリアが無になろうとも、自分の楽しいと思えることを全力でする。
結果はおのずとついてくる。

そんなふうに信じて、きりり。と前を向いて生きるまおの姿がカッコイイと思った。

仕事だから、お金をいただいているから。
何か残さなくてはいけない。評価される作品にならなければならない。

・・・ではなく。

自分が思いっきりその作品を楽しむ。好きになる。表現したいと思う。
内面から湧き出る気持ちが大切なのだと教えてくれた。


「一回しかない人生だもん。やりたいことやらないと後悔する。」

瞳をキラキラと輝かせながら、そう言い切った君。


しばらく離れ離れになってしまうけれど。

俺も、義務ではなく、心から湧き上がるものとして。
今を全力投球で楽しむよ。


だから、まお。


死ぬときには、「充実したいい人生だったなぁ。」って一緒に振り返ろうな。


See  you  again!!


また、会う日まで。