「あつーいっ!!!全然眠れないっ!!」
もぞもぞ、ゴロゴロ、何度も寝返りを打っていたまおが、こらえきれなくなったように叫ぶ。
「そりゃあ、お前、30度もあるんだから、仕方ないだろ。夏だけでもベッドもうヒトツ用意するか?」
「・・・それは、絶対にヤダ。クーラーつけていい?大ちゃん。」
「まだ6月だぞ~~。クーラーは早いだろ?」
「だって~~。一緒に寝たいんだもん。でも、大ちゃん体温高いし。」
「うーん・・・。気持ちは嬉しいけど、やっぱりほら。まだ電力事情も不安定な訳だし。」
「・・・。あ。そっかあ。」
去年も夏の省エネにご協力を。と呼びかけられて、散々苦労したものだ。
窓を開けて、扇風機を回したり、気持ちだけだろうけど、ベランダに水を撒いてみたり、結局枯らしてしまったけれど、ゴーヤで緑のカーテンを作ってみたり。
まあ、アツイ・アツイと文句を言いながらも、タンクトップに短パンという格好で、うちわを片手にばてているまおは、なかなか色っぽくて、それなりに暑さも楽しめたんだけどな。
昔は、クーラー18度設定で、きっちり洋服を着て部屋の中でもあんまりだらけることもなかったことを思えば。
・・・まあ、そういう隙を俺には見せてくれるぐらい心を開いてくれている、ということで。
「じゃあさっ!!明日は、なんか対策考えるから、今日だけ~~。」
「まあ、6月からそんなにガンガンエアコン入れる家もそんなにないから、いっか・・・。」
結局、27度設定で。というところで妥協して、涼しくなってくると、ぴっとりとくっついて気持ちよさそうにすやすやと寝息を立て始める。
「・・・ほんと、しょうのないヤツ。」
俺だって、この腕にすやすやと安らかに寝息を立てるまおを抱きながら眠るのは、至福の時なのだ。
・・・だけど、自分のことばかり考えるわけにはいかないし。
「・・・でも、お前のその顔みてたら、なんだか癒されるよ。」
どんな熱帯夜でも、まおの安らかな顔を見ていると、穏やかな気持ちになれる。
「おやすみ。まお。」
ちゅ。とキスを落とすと、
「んん・・・。大ちゃん・・・。」
と、寝言を言いながら擦り寄ってきた。
あー・・・・。ほんと、可愛いなあ。お前。
次の日。
「ほらほら~~。一杯買ってきたよ~~。」
「何?」
まおが、大きな紙袋を抱えて帰宅する。
「えっとねえ。アイスノンでしょ~~。冷感シーツでしょ~~。冷えピタでしょ~~。首に巻くアイスノンでしょ~。」
「・・・お前、そこまでして、一緒に寝たいのか?」
嬉しそうに、まおがずらーっとテーブルにひんやりグッズを並べる。
「うんっ!!そりゃあっ!!」
当たり前でしょ~~?と言わんばかりに力強く答えるまお。
「お・・・。おお。そうか。じゃあ、これ使って今日も一緒に寝るか。」
「うんっ!!!」
なんだか・・・。
不毛なことしてるよなあ・・・。
アイスノンで冷やしまくって、ぴっとりくっついて寝るって・・・。
完璧、バカップルじゃん。
なんて、思うけれど、嬉しそうにアイスノンを冷蔵庫で冷やしたり、ベッドにひんやりシーツを敷いて用意しているまおのうかれっぷりを見ていると、バカップルでもいいか。という気がしてくる。
「・・・だって、お前が嬉しそうにしてるのが、一番幸せだもんな。」
もうすぐ、本格的な夏がやってくる。
・・・さて。今年はどんなふうに過ごそうかな?
もぞもぞ、ゴロゴロ、何度も寝返りを打っていたまおが、こらえきれなくなったように叫ぶ。
「そりゃあ、お前、30度もあるんだから、仕方ないだろ。夏だけでもベッドもうヒトツ用意するか?」
「・・・それは、絶対にヤダ。クーラーつけていい?大ちゃん。」
「まだ6月だぞ~~。クーラーは早いだろ?」
「だって~~。一緒に寝たいんだもん。でも、大ちゃん体温高いし。」
「うーん・・・。気持ちは嬉しいけど、やっぱりほら。まだ電力事情も不安定な訳だし。」
「・・・。あ。そっかあ。」
去年も夏の省エネにご協力を。と呼びかけられて、散々苦労したものだ。
窓を開けて、扇風機を回したり、気持ちだけだろうけど、ベランダに水を撒いてみたり、結局枯らしてしまったけれど、ゴーヤで緑のカーテンを作ってみたり。
まあ、アツイ・アツイと文句を言いながらも、タンクトップに短パンという格好で、うちわを片手にばてているまおは、なかなか色っぽくて、それなりに暑さも楽しめたんだけどな。
昔は、クーラー18度設定で、きっちり洋服を着て部屋の中でもあんまりだらけることもなかったことを思えば。
・・・まあ、そういう隙を俺には見せてくれるぐらい心を開いてくれている、ということで。
「じゃあさっ!!明日は、なんか対策考えるから、今日だけ~~。」
「まあ、6月からそんなにガンガンエアコン入れる家もそんなにないから、いっか・・・。」
結局、27度設定で。というところで妥協して、涼しくなってくると、ぴっとりとくっついて気持ちよさそうにすやすやと寝息を立て始める。
「・・・ほんと、しょうのないヤツ。」
俺だって、この腕にすやすやと安らかに寝息を立てるまおを抱きながら眠るのは、至福の時なのだ。
・・・だけど、自分のことばかり考えるわけにはいかないし。
「・・・でも、お前のその顔みてたら、なんだか癒されるよ。」
どんな熱帯夜でも、まおの安らかな顔を見ていると、穏やかな気持ちになれる。
「おやすみ。まお。」
ちゅ。とキスを落とすと、
「んん・・・。大ちゃん・・・。」
と、寝言を言いながら擦り寄ってきた。
あー・・・・。ほんと、可愛いなあ。お前。
次の日。
「ほらほら~~。一杯買ってきたよ~~。」
「何?」
まおが、大きな紙袋を抱えて帰宅する。
「えっとねえ。アイスノンでしょ~~。冷感シーツでしょ~~。冷えピタでしょ~~。首に巻くアイスノンでしょ~。」
「・・・お前、そこまでして、一緒に寝たいのか?」
嬉しそうに、まおがずらーっとテーブルにひんやりグッズを並べる。
「うんっ!!そりゃあっ!!」
当たり前でしょ~~?と言わんばかりに力強く答えるまお。
「お・・・。おお。そうか。じゃあ、これ使って今日も一緒に寝るか。」
「うんっ!!!」
なんだか・・・。
不毛なことしてるよなあ・・・。
アイスノンで冷やしまくって、ぴっとりくっついて寝るって・・・。
完璧、バカップルじゃん。
なんて、思うけれど、嬉しそうにアイスノンを冷蔵庫で冷やしたり、ベッドにひんやりシーツを敷いて用意しているまおのうかれっぷりを見ていると、バカップルでもいいか。という気がしてくる。
「・・・だって、お前が嬉しそうにしてるのが、一番幸せだもんな。」
もうすぐ、本格的な夏がやってくる。
・・・さて。今年はどんなふうに過ごそうかな?