いつものように図書館に行くと、いつもの席にあの人が座っていた。
「んー・・・・。」
ぐしゃぐしゃと参考書に書き込みをしながら、髪の毛を掻き乱している。
ああ。せっかく綺麗にセットした髪型がぐしゃぐしゃ・・・。なんて思うけれど、本人はそんなことはお構いない。といった感じだ。
勇気を出して、彼の隣に座り、参考書を覗き込む。
「・・・ああ。」
これ、僕も悩んだことあるなあ。
数学の問題を見て、思わず声に出してしまう。
ふと。声に気がついた彼が顔をあげる。
「・・・わかるんですか?」
「はい。現役受験生ですから。」
「よかったあ。解説見ても理解できなかったんですよね。」
「そうですか。僕もです。結局予備校に行って、講師の先生に教えてもらいました。」
「やっぱ、予備校行かないとダメなのかなあ?」
「行ってないんですか?」
「ん・・・。専門学校志望だから、何とかなるかなあ。と思って。でも、時間がないから、独学なんです。」
「・・・自分で勉強して、やりたいことをするって凄いと思います。」
初めて言葉を交わしたその人は、キラキラと澄んだ瞳で僕のことを見詰めてくれて。
やっぱり、自分の意思をきちんと持っている人で。
少しだけ、問題が解けずに悩んでいてくれたことと、自分が理系を目指していたことに感謝する。
ついでに、これもわかる??
なんて、何問かの質問に答えているうちに、最初の緊張感がお互いに解けてくる。
「君は、理系志望なの?」
「はい。・・・と言っても、未来の夢は決まってないんですけど。」
「そっかあ・・・。早く見つかるといいね。」
そう言って、ふわり。と笑ってくれた笑顔があまりにも綺麗で、思わず見とれてしまった・・・。
「んー・・・・。」
ぐしゃぐしゃと参考書に書き込みをしながら、髪の毛を掻き乱している。
ああ。せっかく綺麗にセットした髪型がぐしゃぐしゃ・・・。なんて思うけれど、本人はそんなことはお構いない。といった感じだ。
勇気を出して、彼の隣に座り、参考書を覗き込む。
「・・・ああ。」
これ、僕も悩んだことあるなあ。
数学の問題を見て、思わず声に出してしまう。
ふと。声に気がついた彼が顔をあげる。
「・・・わかるんですか?」
「はい。現役受験生ですから。」
「よかったあ。解説見ても理解できなかったんですよね。」
「そうですか。僕もです。結局予備校に行って、講師の先生に教えてもらいました。」
「やっぱ、予備校行かないとダメなのかなあ?」
「行ってないんですか?」
「ん・・・。専門学校志望だから、何とかなるかなあ。と思って。でも、時間がないから、独学なんです。」
「・・・自分で勉強して、やりたいことをするって凄いと思います。」
初めて言葉を交わしたその人は、キラキラと澄んだ瞳で僕のことを見詰めてくれて。
やっぱり、自分の意思をきちんと持っている人で。
少しだけ、問題が解けずに悩んでいてくれたことと、自分が理系を目指していたことに感謝する。
ついでに、これもわかる??
なんて、何問かの質問に答えているうちに、最初の緊張感がお互いに解けてくる。
「君は、理系志望なの?」
「はい。・・・と言っても、未来の夢は決まってないんですけど。」
「そっかあ・・・。早く見つかるといいね。」
そう言って、ふわり。と笑ってくれた笑顔があまりにも綺麗で、思わず見とれてしまった・・・。