「大ちゃんってさあ・・・・。ショタ?」
「ぶっ!!!」

食後のコーヒーを飲みながら、まおがしみじみとつぶやく。

びっくりするわっ!!

あまりにも、唐突な発想に飲みかけたコーヒーを噴出してしまう。


「おまっWWどこから、そんな発想がっ!!」
「だって~~。」

俺の過去のブログを読み返していたらしいまおが、ほら。と画面を見せる。


「ごーしゅんといい、しょーごくんと言い、大ちゃんって、うんと年下の子だと、でれっでれになるよね。肩なんて、こんなに自分から抱き寄せちゃったりしてさあ。」
「そりゃあ、単純に可愛いだろ?あの年代。」

保護者のような気分になるのだ。
30代になってからと言うもの、20代前半の若者が可愛くてしかたがない。

「ふーん・・・。こういう可愛い子が好きなんだぁ。」
「好きっていうか・・・。そもそもオトコだろ?単純に可愛い後輩だよ。」

「ふーん・・・。」

意味ありげに「ふーん・・・。」と気のない返事を繰り返すまお。
やばい。なんだか地雷を踏んでいる気配がする。


「単純に可愛い後輩。だったんだよねえ?僕も。」
「まあ、最初はまおのこと、そんなに知らなかったし・・・。」

「大ちゃんって、若い子が好きなんだあ。おれも、もう22歳だしなあ。ひげも生えるようになっちゃったしなあ。声も、高校生の頃に比べたら低くなっちゃったしなあ。」

あ。やばい。
まおが、どんどん勝手に拗ね拗ねモードになっていっている。

「・・・って、そんな年齢変わらないじゃん。お前も、ごーしゅんも、しょーごも。」
「実年齢はね。・・でも、おれ、年の割りに落ち着いてるとか、大人びてるとか言われるし・・・。やっぱ、可愛げないのかなあ?なーんて。」

しゅうん。と落ち込むまお。

「なんでお前は、そんな綺麗な顔して、完璧なスタイルして、俺でも尊敬するような性格して、そんなに自信ないかなあ?」
「だって・・・。」

まあ、恋心とはそういうものだ。

俺だって、ちょっとしたことで、まおに本当に必要とされているのか?
と、ぐらぐら心が揺れ動くときがある。


「俺にとっては、出逢ったばかりの可愛いまおも、今のしっかりした綺麗で大人びたまおも、どっちも好きだけどな。
積み重ねてきた月日の分だけ、今が一番幸せだ。って自信を持って言える。」
「大ちゃん・・・。」

ゆらゆら。と揺れていた瞳が、キラキラと輝く。


もちろん、今だって頼られるのは心地よい。

夢に向かって、頑張っている後輩を応援したいと思う。


でも、まおのように可愛い後輩でありながらも、頼もしく、力強く、時には癒してくれる。

そんな人物はそうそういないぞ?


だから、恋人でいれるんだよ。

まお。



ちなみに。

ショタって時点で、嫉妬の矛先が間違ってるだろ?

せめて、ロリにしてくれっWW