パーソナルスペース(英:personal-space)とは、他人に近付かれると不快に感じる空間のことで、パーソナルエリアとも呼ばれる。一般に女性よりも男性の方がこの空間は広いとされている



「大ちゃんって、ボディタッチがオーバーだよねえ。」

と言われることが多い。

別に、そんなにベタベタするのが好きなわけではない。
むしろ、パーソナル・スペースは広いほうだと思う。

テニミュ4代目仲間の可愛い弟であるとよにでさえ、「おれ、副部長っ!!」とかって背中からベタベタと抱きつかれたときは、ちょっと内心引いていた。
・・・好き・とか、嫌いとかじゃなくて、向こうからガツガツ寄って来られるのがちょっと苦手なのだ。

もちろん、物理的な距離の問題であって、先輩として頼りにされるのは嬉しいんだけどな。


写真を撮るときに相方の肩を抱く癖のイメージが強いからか、パーソナル・スペースが狭い。と誤解されてしまうのだろう。


唯一、例外がある。


最初からベタベタしてきたわけではなく、テニミュの頃は遠巻きにいつも俺を見ていたイメージがあるからかもしれないが。

タクミクンで、共演したまお。

むしろ、ぎこちない距離感を強引に埋めてしまいたいようなじれったさを感じた。

なかなか100%心を開いてくれていないような気がするギイとタクミの関係の距離感を役柄を通して感じていたのかもしれない。

まおも俺と同じでパーソナル・スペースが広いな。と最初は感じた。

30cm以上距離縮まると、明らかにがちがちに緊張して身体を固くする。
それは、人間接触嫌悪症のタクミの人格をそのまま連想させた。

一生懸命、俺を受け入れてくれようとするまおに、口づけた。
まおを怯えさせないように、細心の注意を払いながら。

きっと、抱きしめることにも、抱きしめられることに慣れていないのだろう。

初めてパーソナル・スペースを破ったのであろう俺に、少しずつ心を開いて、なついてくれる。


何度か繰り返した口づけのくちびるがやわらかくなって。
隣に座る距離が近くなって。

50cmが30cmになり、10cmになり・・・。
いつしか、暇さえあればぺとっとくっついてくるようになった。

どこでも、いつでも寝てしまうまおが、コテン。と肩にもたれたかと思うと、そのまま眠ってしまうこともあって。
肩に乗せられた頭の重みに幸せさえ感じるようになっていた。


急速に近づく二人の距離。


イベントで、サービス精神以上に、ぴっとりとくっついてくるまお。
役柄上、演出していると頭では理解しているけれど、自然と頬が緩む。

こんなの、以前だったら「ちょっと嫌だな。」なんて思っていたのに。


・・・いや。時間の経過ではない。

まおだけが、例外だったんだ。


他のヤツとのふざけあいの中で、10cmと空いていないぞっ!!って距離まで近づかれたことがあって。
とっさにのけぞって避けてしまったときに、悟った。

やっぱ、まお以外にベタベタされるのは、苦手だ。と。


でも、まおも一緒なんだよな~~。

俺以外のやつが、至近距離に近づくと、これでもかっ。ってぐらいのけぞるんだよなあ~~。


ふふっ。

俺との仕事のときは、これでもかっ。ってぐらいベタベタにくっついてくるくせに。


なーんか、嬉しい。



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大まおだけど、大まおじゃないシリーズ?
もし、付き合ってなくてもこんな感じかなあ??^^