<まお。そろそろ身辺落ち着いた?>
<やりたいこと、いっぱいで、忙しいですけど、何とか>
<スケジュール空いたら、飲みにいかね?>
<いいですねえ>
<いつに、しよっか?>
<・・・じゃあ、5月10日で>
小沢キングから、ラインが入る。
久しぶりで・・・と言っても、数ヶ月しか経っていないのだけれど、とっても嬉しい。
せっかく、誘ってはくれたのだけど、しばらく大ちゃんの夜のお仕事がない。
・・・体感する能。って、確か10日だったよなあ。とスケジュールを確認してから、小沢キングに返事する。
<オッケー。楽しみにしてるな>
<ちょっと、先になってしまって、ごめんなさい>
<いいよ。まおも色々忙しいんだろ?>
<はい>
<何、呑みかいか、考えといて>
やっぱ、優しい。
大ちゃんとは、違う意味で安心できるというか、甘えれる存在。
・・・なーんて、言ったら、大ちゃん怒るかな??
大ちゃん一人だけでも、恋人と、お父さん。の感覚はあるけれど。
小沢キングは、もっと年上な分だけ、やっぱり頼れるというか、甘えてもいい。って感じがする。
でも、大ちゃんがいるときに、お出掛けするのは、やっぱり気がひけるから、お仕事のときにしてもらおう。
ごめんね。
ありがとう。
<ワインが呑みたいです>
だって、アルコールに弱い大ちゃんは、ぜいぜい呑んでも、缶ビールを半分こって感じなのだ。
なので、たまに日本酒とか、ワインとかを飲みたくなるんだよね。
キングは、まおのこと、大好きだもんな。
やきもちを妬きながらも、おれがみんなに愛されていることを、喜んでくれる大ちゃん。
「・・・仕方ないよなあ。だって、こんなに可愛いんだから。もてる恋人をもつと、大変だ。」
「・・・大ちゃんだって・・・。おあいこだよ。」
やれやれ。って感じで、芝居がかって、両手を天に向けて肩をすくめる大ちゃん。
・・その言葉、そっくりそのまま返すからね。
「俺は、そんなにもてねーよ。」
「そうやって、謙遜する人ほど、実は百戦錬磨だったりするんだよねえ。」
ほんと。お噂は、かねがね。なんだからねっ!!!
だから、負けないように、自分磨きは怠らない。
「でも、まおと付き合ってからは、一筋だぞ?」
「・・・うん。わかってるよ・・・・。ありがとお。」
おれを選んでくれて。
だからこそ、少しでも大ちゃんの側にいたい。
みんなに愛されているまお。を誇りに思ってくれている大ちゃんのためにも。
行ってもいいよね??
キングとの飲み会。