駅で二人で待ち合わせた。
まおのほう学校が早く終わるのに、一緒に帰りたいから。ってわざわざ図書館で時間を潰して、同じ時間に駅につくようにして。
逆方向だから、結局一緒に帰れるのは、駅から自宅までの僅かな時間のみなんだけど。
仕事が入っている日は、こんな10分が大切。
「メシ、食って帰るか?」
「・・・ううん。いい。」
「でも、今から作ってたら、遅くなっちまうぞ?」
「だって・・・。」
両手を組んで落ちつかない様子のまお。
「・・・なに?なんか用事でもあった?見たいテレビがあるとか?」
「そんなんじゃ、ないよおっ。」
ぱっと、顔を上げて、すがりつくような視線を向けてくる。
・・・瞳が語っている。
外よりも、家でいちゃいちゃしたい。と。
「・・・大ちゃん、これから二人で帰るときは、カーデガン着てきてね。」
「・・・なんで?」
今日は汗ばむぐらいの陽気だったから、半袖のTシャツで出てきた。
俺じゃあるまいし(笑)
大ちゃんの胸筋を、みんなに見られるのヤダあ。とかでは、ないと思うのだが。
「・・・だって、袖つかめないもん。・・・さすがに、手をつなぐのは、やばいでしょ?」
「・・・確かに・・・。」
それで、落ち着かないふうにそわそわしてたんだ。
かっわいい。まお。
「・・・ねえ?繋いでもいいかな?」
上目遣いで、我慢しながらも、やっぱりダメかな?って感じで聞いてくる。
・・・気持ちは、わかるけど。
「・・・それは、まずいっしょ?家に帰ってからな。」
「・・・じゃあ、ダッシュで帰ろっ!!」
俺の腕をぐいっとひっぱったかと思うと、たたっと走り出すまお。
まおの後を慌てて追いかける。
「大ちゃん。早く。早くうううっ。」
嬉しそうにまおが振り返りながら、笑う。
ダッシュしたお陰で??10分の道のりが、5分で着いてしまう。
はあ。はあ。と二人で息を切らせながら、ドアを開けて。
パタン。と閉まると同時に指先を絡めあって、キスをした。
「・・・なあ。まお。走ったせいで、すっげー短い時間だったんだけど。
待ち合わせした意味なかったんじゃ・・・?」
「そんなこと、ないもんっ。ちょっとでも早く会えたし、家までダッシュ楽しかったよお。」
ちゅ。ちゅ。と何度もキスを交わしながら、たった5分のデートの感想を述べ合うのでした。
・・・ま、あんな可愛いまおが見れたから、いっか・・・。
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今日はお話一本だけでごめんなさい。
昨日のエロで体力消耗したので(笑)
明日は、お出掛けかなあ?といっても、一時間ちょっとの日帰りだけどww
またまた淡路のおのころに行く予定^^