「おかえりっ。」

ドアを開けると、まおが両腕を広げて迎え入れてくれる。

「ただいま。」

まおのカラダを抱きしめながら、抱きしめてもらい、まおの香りに包まれる。

ちゅ。ちゅ。と額と頬にキスをしたところで、「ん・・・。」と睫毛を伏せる瞳に誘われた。

いつもなら、そのまま唇に落とすキス。

キラキラと輝く瞳を守るように、長いまつげが揺れる。
思わず触れたくなって、ちょっと寄り道して、睫毛を唇で挟む。

ぱしぱしっ。と予想外の展開に瞬きを繰り返すまお。

「ん・・・?なあに?大ちゃん。ゴミでもついてた?」
「ううん。まおの睫毛って、ほんと長いよなあ・・・。と思って触れたくなっただけ。」

まおの頬を両手で挟んだまま告げると、恥じらいながら視線を落とす。
そうすると、また伏せられた睫毛が一層強調されて、憂いを含む。

煌きと、恥じらいと、憂いと。
時には、キリリと男っぽく。

様々な表情を見せるまおの瞳。

「今更だけど、惚れ直すわ。」
「・・・・。」

「もぅっ・・・。だいちゃんてば・・・・。」

小さくつぶやかれるこの一言。


・・・・かわいい。

あーっ!!!まお、大好きだあぁぁぁ!!

って、叫びたい気分。

俺(笑)