まおの夢を応援する。

そう決めたときから覚悟していたことだった。

だが。

現実は、こうも辛いものだとは、思いもしなかった・・・・。


「ねえ。ねえ。大ちゃん。XXさんってねえ。すっごいんだよっ。まだ20代なのに、自分のアトリエ持って、バンバン仕事の依頼が入って。センスも、すっごくよくてねえ。憧れちゃう。」

「今日はね。00君とランチしたんだけど、学内のカフェテリアも卒業生のデザインなんだってえ。すっごいでしょ?」

と、自分の知らない世界の話をキラキラした瞳で話してくれる。

まおにしてみれば、悪気はない。

・・・ないどころか、きっと俺に一所懸命新しい世界のことを伝えてくれようとしているのだろう。

楽しくて仕方がない。といったふうに毎日を過ごしている。



・・・まおの笑顔を見るのが俺の幸せではなかったか。


まおの信じる道を支えてやりたい。

それが、俺の願いではなかったか。


だが。

まおのそんな話を聞くたびに、胸がざわざわして、苦しくなる。


もともと、俺への尊敬やら憧れやらから、恋心に変わっていったまお。
俺だって、ほっとけない可愛い後輩、から恋心に変わっていった。

俺は、後輩でなくなってもまおを愛している。

まおがどんな仕事をしていても、どんな人種でも、年齢も、性別も関係ナシにまおの存在を愛している。

常識とか、周囲の反応とか、遠い未来のことまで考えて、本当にまおを愛しているのか?
この気持ちを受け止めてもいいのか?

悩んで、苦しんで、やっとやっと答えを出した。

「まおを愛している。」

この気持ちには揺るがない自信がある。


だがまおは・・・。


新しい世界で、ふたたび憧れの存在となる先輩ができて。
その背中を追いかけて、見つめ続けるだろう。



・・・その時、俺の存在はどうなる??

それでも、「俺を愛している。」と言ってくれるだろうか。


永遠にまおを愛している。と天に誓おう。

だから、まお。

お前もずうっと俺の側にいる。と誓ってくれ・・・。



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ゆあちゃんのイラストからのお話だよん。
今回セリフそのまま使えなくてごめんねWW

なんか、私、これ一行描き始める前からうるうるしちゃった・・・WW
大ちゃんの想いが切なすぎてWW