「うううぅぅぅぅ・・・・・。」
まおが、クッションを抱えて悔しがっている。
「なんで、平日のロケなのさあ。」
「仕方がないよ。平日のほうが何かとお得だし、人少ないし・・・。」
「ああん。教授が急にみーんな体調悪くなって、全部休講とかならないかなあ。
・・・それか、警報とか。・・・あ、専門学校は警報関係ないのかな・・・。」
「・・・縁起でもない。それに、警報だったら、きっと飛行機も欠航だぞ?」
「そっかぁ・・・・。うううぅぅ・・・・。」
諦めきれないらしいまおが、またまたクッションを更にぎゅううううっと抱きしめて、うなっている。
・・・そんな悔しがらなくても。
今までだって、何度も地方のロケに旅立ってきたのに。お互いに。
地方ロケの予定が入って、まおに伝えた途端、コレだ。
一緒に行きたい~~!!
同じ飛行機取れば、行けるよねっ!?
大ちゃんがロケしている間、許してもらえるなら見学したいし、それが無理なら観光しててもいいし。
夜は同じホテルでお泊りしたいいいい。
テンション高くはしゃぎまわるまおに水を差すようで悪いなあ。と思うけれど、仕事のスケジュールなのだから予定は動かせない。
「まお。でも平日だぞ。お前、学校は?」
「休んだらダメかな?」
「ダメだろ。何のために学校行ってるんだよ。」
「・・・・勉強・・・・。」
「だろ?俺との時間も大切かもしれないけど、学生なんだから勉学優先。」
「ううっ。」
そりゃあ、俺だってまおをかっさらって、一緒に連れて行きたい気分だ。
でも今は、恋人であり、保護者であり。
まおのご両親からまおのことを頼まれているという責任を果たさなくてはいけない。
片時も離れたくないっ!!って感じで懐いてくれるのはすっごく嬉しいんだけど。
ここはきちんとケジメつけなきゃな。
・・・でも、かわいい。
いつまでも諦めきれずに、クッションに八つ当たりするまお。
あーあ。ふかふかクッションもよれよれだな。
・・・まあ、中綿が摩り減った分が、お前の俺への愛情だと思っておくよ。
いつまでもクッションを抱きしめていたまおが、急に、ぱああっ。と笑顔になって顔を上げる。
「ねえねえっ。大ちゃん。空港まで送ってあげるっ!!免許も取ったしっ!!ほら。荷物も重いでしょ?」
一緒に行くのが無理なら、見送りたい。ときたか(笑)
なんだか、一人でぐるぐると考えたのであろうまおの心中を想像すると、可愛くて仕方がなくて、思わずぎゅっと抱きしめた。
「んふ。大ちゃん。嬉しい?」
「・・・嬉しいよ。」
子どもをあやすように、背中をぽんぽんと叩いてくるまお。
・・・駄々をこねていたのは、お前のほうだろうが。
と思うけれど、なんだかこうやって抱きしめたはずのまおに、抱きしめられてあやされているのが心地よい。
「・・・でもなあ。やっぱ、送ってもらって、そっから帰ってたらお前学校間に合わないだろ?」
「・・・うん・・・。」
しゅうん。とテンションが下がってしまうけれど、今度は素直に聞き入れる。
「まおの気持ちは、すっごくうれしいけど、一人で電車で行ってくるわ。マメに連絡するからさ。」
「・・・うん・・・。」
まおの両肩をつかみ、こつん。と額を合わせる。
「離れていても・・・。」
「「青空で繋がっている。」」だろ?
だね。
二人同時にハモッて、ぷっと吹き出す。
俺達だけの魔法の合言葉。
お互いに立派な大人になるための。
寂しくても、頑張る勇気をもらうための。
「・・・じゃあ、駅まで見送る。」
「おう。わかった。」
「愛してるよ。まお。」
「うん。おれも。」
指先を絡めあい、ちゅ。ちゅ。と何度もキスをする。
そう。きっとすっごく長く感じる離れている時間だけれど、その時間が二人を成長させるはず。
・・・な?まお。
・・・うん。
そんな返事が聞こえたような気がした。
---------------------------------
「ちょっくら旅立った」大ちゃんについていきたかっただろうなあ。まお君。
でも、きっと大ちゃんにダメって言われただろうな・・・・(笑)
そうして、結局いちゃいちゃなんだろうなあ・・・(笑)
まおが、クッションを抱えて悔しがっている。
「なんで、平日のロケなのさあ。」
「仕方がないよ。平日のほうが何かとお得だし、人少ないし・・・。」
「ああん。教授が急にみーんな体調悪くなって、全部休講とかならないかなあ。
・・・それか、警報とか。・・・あ、専門学校は警報関係ないのかな・・・。」
「・・・縁起でもない。それに、警報だったら、きっと飛行機も欠航だぞ?」
「そっかぁ・・・・。うううぅぅ・・・・。」
諦めきれないらしいまおが、またまたクッションを更にぎゅううううっと抱きしめて、うなっている。
・・・そんな悔しがらなくても。
今までだって、何度も地方のロケに旅立ってきたのに。お互いに。
地方ロケの予定が入って、まおに伝えた途端、コレだ。
一緒に行きたい~~!!
同じ飛行機取れば、行けるよねっ!?
大ちゃんがロケしている間、許してもらえるなら見学したいし、それが無理なら観光しててもいいし。
夜は同じホテルでお泊りしたいいいい。
テンション高くはしゃぎまわるまおに水を差すようで悪いなあ。と思うけれど、仕事のスケジュールなのだから予定は動かせない。
「まお。でも平日だぞ。お前、学校は?」
「休んだらダメかな?」
「ダメだろ。何のために学校行ってるんだよ。」
「・・・・勉強・・・・。」
「だろ?俺との時間も大切かもしれないけど、学生なんだから勉学優先。」
「ううっ。」
そりゃあ、俺だってまおをかっさらって、一緒に連れて行きたい気分だ。
でも今は、恋人であり、保護者であり。
まおのご両親からまおのことを頼まれているという責任を果たさなくてはいけない。
片時も離れたくないっ!!って感じで懐いてくれるのはすっごく嬉しいんだけど。
ここはきちんとケジメつけなきゃな。
・・・でも、かわいい。
いつまでも諦めきれずに、クッションに八つ当たりするまお。
あーあ。ふかふかクッションもよれよれだな。
・・・まあ、中綿が摩り減った分が、お前の俺への愛情だと思っておくよ。
いつまでもクッションを抱きしめていたまおが、急に、ぱああっ。と笑顔になって顔を上げる。
「ねえねえっ。大ちゃん。空港まで送ってあげるっ!!免許も取ったしっ!!ほら。荷物も重いでしょ?」
一緒に行くのが無理なら、見送りたい。ときたか(笑)
なんだか、一人でぐるぐると考えたのであろうまおの心中を想像すると、可愛くて仕方がなくて、思わずぎゅっと抱きしめた。
「んふ。大ちゃん。嬉しい?」
「・・・嬉しいよ。」
子どもをあやすように、背中をぽんぽんと叩いてくるまお。
・・・駄々をこねていたのは、お前のほうだろうが。
と思うけれど、なんだかこうやって抱きしめたはずのまおに、抱きしめられてあやされているのが心地よい。
「・・・でもなあ。やっぱ、送ってもらって、そっから帰ってたらお前学校間に合わないだろ?」
「・・・うん・・・。」
しゅうん。とテンションが下がってしまうけれど、今度は素直に聞き入れる。
「まおの気持ちは、すっごくうれしいけど、一人で電車で行ってくるわ。マメに連絡するからさ。」
「・・・うん・・・。」
まおの両肩をつかみ、こつん。と額を合わせる。
「離れていても・・・。」
「「青空で繋がっている。」」だろ?
だね。
二人同時にハモッて、ぷっと吹き出す。
俺達だけの魔法の合言葉。
お互いに立派な大人になるための。
寂しくても、頑張る勇気をもらうための。
「・・・じゃあ、駅まで見送る。」
「おう。わかった。」
「愛してるよ。まお。」
「うん。おれも。」
指先を絡めあい、ちゅ。ちゅ。と何度もキスをする。
そう。きっとすっごく長く感じる離れている時間だけれど、その時間が二人を成長させるはず。
・・・な?まお。
・・・うん。
そんな返事が聞こえたような気がした。
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「ちょっくら旅立った」大ちゃんについていきたかっただろうなあ。まお君。
でも、きっと大ちゃんにダメって言われただろうな・・・・(笑)
そうして、結局いちゃいちゃなんだろうなあ・・・(笑)