「ねねっ。今日メサイアメンバーで行ってきたお店っ。一面桜だらけで、お洒落でしょ~~?」
「あ。ほんとだ。すっごく季節感があるよな。」
「これねえ。龍君が予約してくれたんだけど、お店選びにセンスあるよね~~。」
「へえ。そうだな・・・。」
今日撮ってきたシャメを見せながら、キラキラと嬉しそうに報告会をしてくれる。
仲間と楽しい時間を過ごしてきた。
それは、いい。
俺だって仲間うちで語りたい時だってあるから、お互い様だ。
でも、店選びのセンスがどーのこーの、とか言われると。
しかも、キラッキラの笑顔付で。
なんだか、面白くない。
気心の知れすぎた仲、ということもあって、記念日でもない限り、二人で一緒に行く店は気心の知れた
いくつかの定番の店、みたいなものができてしまっている。
心からくつろげる空間で、俺は気に入っているんだけど・・・。
いやいや。
こんなつまらないことで、ライバル心を燃やすのはやめよう。
素直に、桜がいっぱいで嬉かったんだよな。まお。
なんて、気持ちを整理したつもりだったが。
久しぶりの外食の後、どうしてもまおと桜が見たくなった。
サクラ。が繋ぐ輪には入れないけれど、共にサクラに酔いしれたい。
「なあ。まお。今から花見しねー・・?」
「ええ~~。でも、もう半分葉桜だよ?」
「いいんだよ。散り際が綺麗なんだから。」
まおの腕を取って、公園に向かう。
さすがに半分ほどになってしまった桜の下に花見客はほとんどいない。
ざあぁぁ。っと風が吹くと、視界一面が桜色に染まる。
桜色の絨毯が、ずうっと奥まで続いている。
「うわぁ。綺麗だね・・・。」
「だろ?」
咲き誇る満開のサクラも綺麗だが、やっぱりこの散り際が美しいと思う。
地面を埋め尽くし、まるで包み込んでくれるような桜の花びら。
「柊介まお~~!!」
ばさっと、両手で桜の花びらをすくい、まおに向けて放つ。
ひらひらと舞い散る桜吹雪の中で、まおが両手を顔の前にクロスしてガードする。
「わわっ。びっくりした~~。」
俺だって、サクラをプレゼントしたいのだ。
いつまでだって、俳優仲間として繋がっていたいのだ。
「もうっ。いきなりで、びっくりしたよっ。お返しっ!!」
雪合戦ならぬ、サクラ合戦だと思い込んだ?まおが、花びらを大量にすくい俺に投げつける。
「おまっ。手加減ナシだな~~。」
「しかけてきたのは、大ちゃんでしょ!!」
「俺は、そんな大量にすくってないぞ。」
「大ちゃんの手のほうが、大きいでしょうっ!?」
二人でふざけあいながら、桜合戦をしながらはしゃいでいると、いつの間にか桜並木を通り抜けていた。
「全身、花びらまみれだね~~。」
「まおが、本気出すからだろ~~。」
あははっ。と笑い転げながら、洋服についた花びらを払い落とす。
二人が通った跡には、桜の花びらが点々と道を作る。
「なーんか、久しぶりに雪合戦??した気分~~。」
「こんな、楽しいもんだったかなあ?」
楽しかったぁ。と、うーんと伸びをするまおを見て、先ほどまで感じていた疎外感が消える。
「それは、よかった。」
家に帰ってシャツを脱ぐと、ぽとぽろと洋服の隙間から花びらがこぼれる。
「げっ。サイアクだあ。」
確かに。地面を埋め尽くしている桜の花びらは美しいけれど、玄関口に散らかる花びらは正直、ただのゴミ。
よりによって、フード付のTシャツを着てしまっていたことと、本気でバトルしてしまったために、これが結構な量だ。
「大ちゃんが仕掛けてきたんだから、大ちゃんがお掃除するんだよ。」
「きゅうん・・・。」
腰に手をあてて、仁王立ちまおに言いつけられ。
思わず、心の鳴き声が漏れてしまう。
「きゅうん。じゃないのっ。甘えても、ダメだからねっ。」
玄関口で、次々に洋服を脱いでは、洋服についた花びらをはらってゆくまお。
ああ。でも、桜に囲まれたまおの肌って、やっぱり綺麗だなあ。なんて見とれていると、
「ほらほら。踏んづけちゃうと、お掃除が余計に大変になるよっ。」
なんて、急かされる。
うーん。掃除機でも、クイックルワイパーでも、花びらが崩れてしまって掃除できない。
・・・しかたがない。一枚づつ拾うか・・・・。
30過ぎた男が、一枚、一枚花びらを拾うって、どうよ。
・・でも、惚れた弱みだから仕方がない。
地味な作業をしていると、急にずしっと重たくなる背中。
「だーぃちゃんっ!!おりこうさんだねえ。かしこいから、手伝ってあげるっ。」
抱きつかれたまま、頬にキスをされ、一緒に花びらを拾い出す。
結局、優しいんだよな。まおは。
一生懸命花びらを拾うまおの横顔を見て、ふふふ。と自然に笑みがこぼれた。
-------------------------------------------------------
全く内容ありませんが(あ?いつも??)
次男が、「桜合戦しとった~~!!」って花びらまみれになって帰ってきました。
おお!!桜合戦っていい響きだな~~。と思い、合戦に、メサイアのメンバーとのライバル心絡めてみました。
「あ。ほんとだ。すっごく季節感があるよな。」
「これねえ。龍君が予約してくれたんだけど、お店選びにセンスあるよね~~。」
「へえ。そうだな・・・。」
今日撮ってきたシャメを見せながら、キラキラと嬉しそうに報告会をしてくれる。
仲間と楽しい時間を過ごしてきた。
それは、いい。
俺だって仲間うちで語りたい時だってあるから、お互い様だ。
でも、店選びのセンスがどーのこーの、とか言われると。
しかも、キラッキラの笑顔付で。
なんだか、面白くない。
気心の知れすぎた仲、ということもあって、記念日でもない限り、二人で一緒に行く店は気心の知れた
いくつかの定番の店、みたいなものができてしまっている。
心からくつろげる空間で、俺は気に入っているんだけど・・・。
いやいや。
こんなつまらないことで、ライバル心を燃やすのはやめよう。
素直に、桜がいっぱいで嬉かったんだよな。まお。
なんて、気持ちを整理したつもりだったが。
久しぶりの外食の後、どうしてもまおと桜が見たくなった。
サクラ。が繋ぐ輪には入れないけれど、共にサクラに酔いしれたい。
「なあ。まお。今から花見しねー・・?」
「ええ~~。でも、もう半分葉桜だよ?」
「いいんだよ。散り際が綺麗なんだから。」
まおの腕を取って、公園に向かう。
さすがに半分ほどになってしまった桜の下に花見客はほとんどいない。
ざあぁぁ。っと風が吹くと、視界一面が桜色に染まる。
桜色の絨毯が、ずうっと奥まで続いている。
「うわぁ。綺麗だね・・・。」
「だろ?」
咲き誇る満開のサクラも綺麗だが、やっぱりこの散り際が美しいと思う。
地面を埋め尽くし、まるで包み込んでくれるような桜の花びら。
「柊介まお~~!!」
ばさっと、両手で桜の花びらをすくい、まおに向けて放つ。
ひらひらと舞い散る桜吹雪の中で、まおが両手を顔の前にクロスしてガードする。
「わわっ。びっくりした~~。」
俺だって、サクラをプレゼントしたいのだ。
いつまでだって、俳優仲間として繋がっていたいのだ。
「もうっ。いきなりで、びっくりしたよっ。お返しっ!!」
雪合戦ならぬ、サクラ合戦だと思い込んだ?まおが、花びらを大量にすくい俺に投げつける。
「おまっ。手加減ナシだな~~。」
「しかけてきたのは、大ちゃんでしょ!!」
「俺は、そんな大量にすくってないぞ。」
「大ちゃんの手のほうが、大きいでしょうっ!?」
二人でふざけあいながら、桜合戦をしながらはしゃいでいると、いつの間にか桜並木を通り抜けていた。
「全身、花びらまみれだね~~。」
「まおが、本気出すからだろ~~。」
あははっ。と笑い転げながら、洋服についた花びらを払い落とす。
二人が通った跡には、桜の花びらが点々と道を作る。
「なーんか、久しぶりに雪合戦??した気分~~。」
「こんな、楽しいもんだったかなあ?」
楽しかったぁ。と、うーんと伸びをするまおを見て、先ほどまで感じていた疎外感が消える。
「それは、よかった。」
家に帰ってシャツを脱ぐと、ぽとぽろと洋服の隙間から花びらがこぼれる。
「げっ。サイアクだあ。」
確かに。地面を埋め尽くしている桜の花びらは美しいけれど、玄関口に散らかる花びらは正直、ただのゴミ。
よりによって、フード付のTシャツを着てしまっていたことと、本気でバトルしてしまったために、これが結構な量だ。
「大ちゃんが仕掛けてきたんだから、大ちゃんがお掃除するんだよ。」
「きゅうん・・・。」
腰に手をあてて、仁王立ちまおに言いつけられ。
思わず、心の鳴き声が漏れてしまう。
「きゅうん。じゃないのっ。甘えても、ダメだからねっ。」
玄関口で、次々に洋服を脱いでは、洋服についた花びらをはらってゆくまお。
ああ。でも、桜に囲まれたまおの肌って、やっぱり綺麗だなあ。なんて見とれていると、
「ほらほら。踏んづけちゃうと、お掃除が余計に大変になるよっ。」
なんて、急かされる。
うーん。掃除機でも、クイックルワイパーでも、花びらが崩れてしまって掃除できない。
・・・しかたがない。一枚づつ拾うか・・・・。
30過ぎた男が、一枚、一枚花びらを拾うって、どうよ。
・・でも、惚れた弱みだから仕方がない。
地味な作業をしていると、急にずしっと重たくなる背中。
「だーぃちゃんっ!!おりこうさんだねえ。かしこいから、手伝ってあげるっ。」
抱きつかれたまま、頬にキスをされ、一緒に花びらを拾い出す。
結局、優しいんだよな。まおは。
一生懸命花びらを拾うまおの横顔を見て、ふふふ。と自然に笑みがこぼれた。
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全く内容ありませんが(あ?いつも??)
次男が、「桜合戦しとった~~!!」って花びらまみれになって帰ってきました。
おお!!桜合戦っていい響きだな~~。と思い、合戦に、メサイアのメンバーとのライバル心絡めてみました。