家に着くと、すでに大ちゃんが帰ってきていた。

「・・・わあ。ただいまっ。おかえりなさいっ。今日は早かったんだね。」
「・・・早いと、都合悪いのか?」

玄関で靴を脱ぎながら、ちょっとびっくりしてしまったせいで、ただいま。のハグを忘れる。

「・・・まお。なんかいつもと違う香りがする。」
「・・・あ。さっきまで琢磨君と一緒だったからかなあ。」

壁にもたれながら、腕組みしている大ちゃんの瞳の色がおかしい。
何かに追い詰められたときに見せる光。

「まおが思っている以上に本気だからな。」って言わせてしまうときの、
切羽詰まった悲しんでいるような、怒っているような・・・。

「あのね。急に誘われて・・・。でも、なんか心配してくれてるみたいだった。
気分転換にドライブでも行こう。って夕日見てきた。綺麗だったよお。
・・・大ちゃんにも、見せてあげたかったな。・・・あ。シャメ撮るの忘れちゃった。ごめんね。」

大ちゃんのその視線が、何だか怖くて、一気にまくしたてる。

「俺が早く帰ってきてるのに、俺と過ごす時間はなくても、琢磨とは過ごす時間あるんだ。」

腕組みしたまま、動かない大ちゃん。

靴を脱ぎ終わっても、抱きしめにきてくれない。

「そんなこと、言ってな・・・。」
「言ってるだろ。先に眠ってしまうお前の寝顔を見ながら、
疲れてるからと思って毎日心配してる俺の気持ちがわかってるのか?」

そう。最近抱き合う時間も少ないよね。
同じベッドで寝ていても、時間がバラバラで、共に過ごした実感が少ない。

・・・ああ。どうしてこんなにもおれは不器用なんだろう。

「俺を試してるのなら、本気で怒るからな。」
「・・・ごめんなさい・・・。」

本当は、どこかで自覚していた。

琢磨君が誘ってくれるたびに、
単純に趣味が合って楽しい。と出かけていた部分と。
どこまで大ちゃんが許してくれるかなあ。と試していた部分と。

大ちゃんがやきもきして、今まで以上におれのことを気にかけてくれてるのが嬉しくて
わざとお伺いをたててから出かけていた。

それでも、オトナな対応をして寛大に許してくれる大ちゃんに甘えていた。

自分の勝手で、こんなふうに大ちゃんを試したりして、本当にごめんね。


-------------------------------------------

ああああ。なんだか自分の精神状態がよろしくないのかなあ??
全然スイートな方向に進みそうにないので、今日はここまでっ。

不安だから素直になれなくて、和田っくまにすりよるまお。
ってゆー・・・・。でも、まお目線だから、スイートになるはず。と書き始めたお話だったんだけどね~~。

よし!!こんな時は、フィギアか、テニミュだねっ。
・・・の前に、買出しと、夕食だあああwWW