「・・・なあ。まお。卒業記念になんかほしいもんある?」
「んん~~。バリスタっ!!」
まおが新聞から顔を上げて迷わずに答える。
・・・お。めがね男子も朝からキマッテルな。
「・・・バリスタ??」
「うん。コーヒーメーカーの。・・・あ。ドルチェ・グストでもいいよお。こっちのほうが、色々種類あって美味しそう。」
ほらほら。と新聞を指差すまお。
・・・いや。バリスタは知ってるけど。
いっつも大ちゃんの淹れたコーヒーが、やっぱり最高っ!!
なーんて、幸せそうに毎朝飲んでくれるではないか。
噂には聞いていて、美味しそうだなあ。とは思うけど、まおがそれを欲しがるのはちょっと寂しい。
「だってねっ。3月になったらおれ、自由に時間使えるでしょ??
毎朝、大ちゃんのためにゆっくり朝ごはん作ってあげたいなあ・・。って。最近、ほったらかしだったし・・・。」
最期のほうがバツが悪そうにうつむいて、しゅんとなる。
・・・かわいい。かわいいぞおお。まお。
そんな理由で、バリスタが欲しかったのかっ!?
しかも、ちゃーんと俺のことかまってやれなかった。なんて反省までしてくれてたんだあ。
おお。大ちゃん、お仕事頑張って、いくらでも買ってやるっ。
いかも、毎朝まおの手作り朝ごはん、などというオプションつきっ!!
・・・・ん??これって、結局俺が得してるんじゃ・・・??
「・・・毎朝!?」
「・・・うん。毎朝。」
テンションのあがった俺が、ずいっと身を乗りだすと、まおが身構えて僅かにのけぞる。
「ああっ。俺って幸せ者だなあっ。」
「・・・・やっぱり。」
がぱあっと抱きつくと、身構えていたまおが抱きしめ返してくれて、なだめるように背中を撫でてくれる。
「今日もがんばってこいなっ。まお。」
「うんっ。あともうちょとだからね。後悔しないようにがんばる。」
仕事だから。とはわかっていても、すれ違い生活が続いていて。
それでもまおが、「さみしいよお。大ちゃん。」なんて甘えてこずに毎日バタンキュウでベッドに入ってしまうから、寂しかったのだ。
頭では理解しているけど、俺の愛情ベクトルのほうが大きいのかなあ?なんてどこか不安にもなっていたのだ。
「もうちょっとしたら、一日中大ちゃんとべたべたできるからね。もうちょっとだけ待っててね。」
「おう。楽しみにしてる。」
そうだ。今は全力でがんばって、そのあと心行くまで二人でゆっくりしよう。
「じゃあ、いってらっしゃい。」
「いってきます。」
充実の表情で出かけてゆくまおを、習慣となったハグをしてちゅ。ちゅ。と両頬と唇にキスをしてから送り出す。
「・・・さて・と・・・。」
新聞に記載されているバリスタのWEBサイトをメモッてから、ばらけてしまっている新聞を綺麗に揃えてたたむ。
「まおも、大人になったよなあ・・・。」
ふふふ。と新聞を揃えていると口元がゆるんでくる。
昔は俺が新聞を広げている横で、ぴっとりくっついて漫画を読んでいたものだ。
経済や事件の話題をふっても「ふーん・・・。大ちゃんって、すごいねえ。」なんて感心するだけだった。
それが今では、俺読んだあとに「ちょっと、借して。」なんて言って一通り目を通すようになった。
眼鏡をかけて、真剣に視線を落とす姿がまた禁欲的で色っぽいんだよなあ・・・。
いやいや。視点がずれてしまったWW
そして、まおが読んだ後は決まってちょっとばらけてしまう新聞をもう一度こうやって直すのが俺の日課。
かわいい、かわいい恋人の世話を焼くことがこんなにも嬉しいなんて、なあ・・・。
俺もオトナ?になったってことかな・・・・(笑)
----------------------------------------
バリスタの広告が目にはいったので、こんな妄想WW
きっと今は二人とも、忙しい毎日も、もうすぐやってくるいちゃいちゃライフを夢見て、楽しんでると思います
「んん~~。バリスタっ!!」
まおが新聞から顔を上げて迷わずに答える。
・・・お。めがね男子も朝からキマッテルな。
「・・・バリスタ??」
「うん。コーヒーメーカーの。・・・あ。ドルチェ・グストでもいいよお。こっちのほうが、色々種類あって美味しそう。」
ほらほら。と新聞を指差すまお。
・・・いや。バリスタは知ってるけど。
いっつも大ちゃんの淹れたコーヒーが、やっぱり最高っ!!
なーんて、幸せそうに毎朝飲んでくれるではないか。
噂には聞いていて、美味しそうだなあ。とは思うけど、まおがそれを欲しがるのはちょっと寂しい。
「だってねっ。3月になったらおれ、自由に時間使えるでしょ??
毎朝、大ちゃんのためにゆっくり朝ごはん作ってあげたいなあ・・。って。最近、ほったらかしだったし・・・。」
最期のほうがバツが悪そうにうつむいて、しゅんとなる。
・・・かわいい。かわいいぞおお。まお。
そんな理由で、バリスタが欲しかったのかっ!?
しかも、ちゃーんと俺のことかまってやれなかった。なんて反省までしてくれてたんだあ。
おお。大ちゃん、お仕事頑張って、いくらでも買ってやるっ。
いかも、毎朝まおの手作り朝ごはん、などというオプションつきっ!!
・・・・ん??これって、結局俺が得してるんじゃ・・・??
「・・・毎朝!?」
「・・・うん。毎朝。」
テンションのあがった俺が、ずいっと身を乗りだすと、まおが身構えて僅かにのけぞる。
「ああっ。俺って幸せ者だなあっ。」
「・・・・やっぱり。」
がぱあっと抱きつくと、身構えていたまおが抱きしめ返してくれて、なだめるように背中を撫でてくれる。
「今日もがんばってこいなっ。まお。」
「うんっ。あともうちょとだからね。後悔しないようにがんばる。」
仕事だから。とはわかっていても、すれ違い生活が続いていて。
それでもまおが、「さみしいよお。大ちゃん。」なんて甘えてこずに毎日バタンキュウでベッドに入ってしまうから、寂しかったのだ。
頭では理解しているけど、俺の愛情ベクトルのほうが大きいのかなあ?なんてどこか不安にもなっていたのだ。
「もうちょっとしたら、一日中大ちゃんとべたべたできるからね。もうちょっとだけ待っててね。」
「おう。楽しみにしてる。」
そうだ。今は全力でがんばって、そのあと心行くまで二人でゆっくりしよう。
「じゃあ、いってらっしゃい。」
「いってきます。」
充実の表情で出かけてゆくまおを、習慣となったハグをしてちゅ。ちゅ。と両頬と唇にキスをしてから送り出す。
「・・・さて・と・・・。」
新聞に記載されているバリスタのWEBサイトをメモッてから、ばらけてしまっている新聞を綺麗に揃えてたたむ。
「まおも、大人になったよなあ・・・。」
ふふふ。と新聞を揃えていると口元がゆるんでくる。
昔は俺が新聞を広げている横で、ぴっとりくっついて漫画を読んでいたものだ。
経済や事件の話題をふっても「ふーん・・・。大ちゃんって、すごいねえ。」なんて感心するだけだった。
それが今では、俺読んだあとに「ちょっと、借して。」なんて言って一通り目を通すようになった。
眼鏡をかけて、真剣に視線を落とす姿がまた禁欲的で色っぽいんだよなあ・・・。
いやいや。視点がずれてしまったWW
そして、まおが読んだ後は決まってちょっとばらけてしまう新聞をもう一度こうやって直すのが俺の日課。
かわいい、かわいい恋人の世話を焼くことがこんなにも嬉しいなんて、なあ・・・。
俺もオトナ?になったってことかな・・・・(笑)
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バリスタの広告が目にはいったので、こんな妄想WW
きっと今は二人とも、忙しい毎日も、もうすぐやってくるいちゃいちゃライフを夢見て、楽しんでると思います
