初めてこの世界に入ってきて最初に出逢った人。
4代目部長として、みんなに心を配ってまとめる力のあるリーダーで。
テニミュを心から愛しているという熱意と、素敵な美声に俳優としても尊敬できて。
人見知りだった僕を気にかけてくれて、何かにつけてはかまってくれて、心配してくれて。
卒業の日、大ちゃんがくれた4代目の仲間の証のTシャツに涙がでそうなほど嬉しかった。
卒業したくない。
本当に、テニミュが大好きでした。
と。涙を流す部長。
僕も、みんなと離れたくない。
この仲間といつまでも一緒にいたい。
そんな寂しさで、胸がいっぱいになる。
・・・・いつも、僕のことを気にかけてくれていた部長の優しい視線にもうあえなくなるのかと思うと・・・。
寂しい。
それでも、最期は笑顔で「じゃあ、またね。」って卒業のあいさつをして。
いつもの日常にもどると、「もっと、もっと新しいお仕事をして成長したい。」という前向きな気持ちも生まれてくる。
タクミ君の共演者が部長だと知ったときは、単純に嬉しかった。
ありがたいことに好評で、何本も、何本も続編のお話が持ちかけられる。
撮影は、本当に楽しくて、嬉しくて。
大ちゃんと一緒にお仕事できて、いろんなお話ができて。
可愛がってもらって。
それでも、月日が経つうちにだんだんと切なさが募ってくる。
嬉しいような、切ないようなフクザツな気分。
愛し合うギイとたくみを演じながら、だんだんとこの優しい眼差しを独り占めしたくなる。
本当にコイビトみたいだね。なんて言われるたびに
「ありがとうございます。熟年カップルですから。」なんて冗談交じりに返す大ちゃん。
コイビト同士を演じるられるのはとっても嬉しいけど、役に入り込めば入り込むほど、自分の気持ちをとめられなくなって・・・。
たくみが羨ましい。とさえ思う。
いつまで、こんなコイビト同士。を演じられるんだろう・・・。
そんな思いを抱えながら、とうとうきてしまったタクミクンシリーズからの卒業の日。
卒業はさみしい。
また、大ちゃんと離れ離れになってしまう。
初めての舞台で、長いこと演じていた菊丸とはまた違った感覚での寂しい。
・・・いや。切なさのほうが強いかもしれない。
あの頃は、まだ自分の気持ちに気がついていなかったから・・・・。
大ちゃんが、すき。
僕なんて、大ちゃんからみたらほんの子供で。
右も左もわかんないヤツだからほうっておけなくて、気にかけてくれるだけで。
好きになっても、相手になんかしてもらえないのに。
住む世界が違う人なのに・・・・。
青空のオーウアップが終って、花束をもらって楽屋に帰る。
「・・・まお。俺、たくみくんが終ってもお前のこと、好きだから。」
「・・・え?」
「だ~か~ら~。たくみ、としてじゃなく、まおのことが好きだから。」
「・・・ほんと・・・?」
何度も、何度もファンサービスとして「タクミのこと愛してますから。」なんて肩を抱き寄せられた。
そのたびに、ドキドキと鼓動が高鳴り、好きが抑えられなくなっていった。
好きになっちゃいけないのに、こんなにも大ちゃんが優しいから。
自然に肩を抱き寄せるから。
今だけ、大ちゃんのコイビトでいさせてね。って心の中でそっとつぶやいて、僕も大ちゃんにぎゅっと抱きついたりしていたから。
うるうるうる。
何年も積み重ねてきた想いが走馬灯のように頭の中を駆け巡り瞳が潤んでくる。
これは、夢なのか、現実なのか・・・。
「大ちゃん・・・。ほっぺ、つねって??」
「・・・はあ??」
マヌケな声を出しながらも、ぎゅううっとほっぺをつねってくれる。
「いたたっ。・・・夢じゃ、ないんだね・・・。」
「本気(マジ)告白のつもりんなんだけど?」
大ちゃんの視線が、真っ直ぐに僕を打ち抜く。
「僕もっ・・・。ずっと、ずっと好きだったよお・・・・。」
崩れるようにして飛び込んだ大ちゃんの腕の中。
ぽんぽんと優しく頭を撫でてくれる大きくて温かい掌。
「待たせて、ごめんな。まお。」
「・・・知ってた・・・・の??」
「あ~。なんとなく。・・・ただ、なんかタクミクンを卒業するまでは、役の延長って気がして、卒業してから告白しようってのが、俺なりのけじめだったんだ。」
「ふええ・・・。」
「・・・泣くなってWWまお・・。」
「だって、だって、嬉しくて・・・・。」
大ちゃんが困ったように僕を見下ろしている。
今、大ちゃんの視線を独り占めしている。
もうすぐ、二十歳----------。
少しは貴方に近づけましたか??
永遠の僕の目標で、憧れの人。
そして、今日から僕のコイビト。
末永く、よろしくお願いします。
----------------------------------
意外に「告白」というシンプルなタイトルでお話書いたことなかったなあ。と・・・。
最近。テニミュを見ていまして。
なんだかこの頃からタクミクンにかけて~~あたりの初々しい大マオさんを描きたくなりました。
今回は、大ちゃんから告白です。
4代目部長として、みんなに心を配ってまとめる力のあるリーダーで。
テニミュを心から愛しているという熱意と、素敵な美声に俳優としても尊敬できて。
人見知りだった僕を気にかけてくれて、何かにつけてはかまってくれて、心配してくれて。
卒業の日、大ちゃんがくれた4代目の仲間の証のTシャツに涙がでそうなほど嬉しかった。
卒業したくない。
本当に、テニミュが大好きでした。
と。涙を流す部長。
僕も、みんなと離れたくない。
この仲間といつまでも一緒にいたい。
そんな寂しさで、胸がいっぱいになる。
・・・・いつも、僕のことを気にかけてくれていた部長の優しい視線にもうあえなくなるのかと思うと・・・。
寂しい。
それでも、最期は笑顔で「じゃあ、またね。」って卒業のあいさつをして。
いつもの日常にもどると、「もっと、もっと新しいお仕事をして成長したい。」という前向きな気持ちも生まれてくる。
タクミ君の共演者が部長だと知ったときは、単純に嬉しかった。
ありがたいことに好評で、何本も、何本も続編のお話が持ちかけられる。
撮影は、本当に楽しくて、嬉しくて。
大ちゃんと一緒にお仕事できて、いろんなお話ができて。
可愛がってもらって。
それでも、月日が経つうちにだんだんと切なさが募ってくる。
嬉しいような、切ないようなフクザツな気分。
愛し合うギイとたくみを演じながら、だんだんとこの優しい眼差しを独り占めしたくなる。
本当にコイビトみたいだね。なんて言われるたびに
「ありがとうございます。熟年カップルですから。」なんて冗談交じりに返す大ちゃん。
コイビト同士を演じるられるのはとっても嬉しいけど、役に入り込めば入り込むほど、自分の気持ちをとめられなくなって・・・。
たくみが羨ましい。とさえ思う。
いつまで、こんなコイビト同士。を演じられるんだろう・・・。
そんな思いを抱えながら、とうとうきてしまったタクミクンシリーズからの卒業の日。
卒業はさみしい。
また、大ちゃんと離れ離れになってしまう。
初めての舞台で、長いこと演じていた菊丸とはまた違った感覚での寂しい。
・・・いや。切なさのほうが強いかもしれない。
あの頃は、まだ自分の気持ちに気がついていなかったから・・・・。
大ちゃんが、すき。
僕なんて、大ちゃんからみたらほんの子供で。
右も左もわかんないヤツだからほうっておけなくて、気にかけてくれるだけで。
好きになっても、相手になんかしてもらえないのに。
住む世界が違う人なのに・・・・。
青空のオーウアップが終って、花束をもらって楽屋に帰る。
「・・・まお。俺、たくみくんが終ってもお前のこと、好きだから。」
「・・・え?」
「だ~か~ら~。たくみ、としてじゃなく、まおのことが好きだから。」
「・・・ほんと・・・?」
何度も、何度もファンサービスとして「タクミのこと愛してますから。」なんて肩を抱き寄せられた。
そのたびに、ドキドキと鼓動が高鳴り、好きが抑えられなくなっていった。
好きになっちゃいけないのに、こんなにも大ちゃんが優しいから。
自然に肩を抱き寄せるから。
今だけ、大ちゃんのコイビトでいさせてね。って心の中でそっとつぶやいて、僕も大ちゃんにぎゅっと抱きついたりしていたから。
うるうるうる。
何年も積み重ねてきた想いが走馬灯のように頭の中を駆け巡り瞳が潤んでくる。
これは、夢なのか、現実なのか・・・。
「大ちゃん・・・。ほっぺ、つねって??」
「・・・はあ??」
マヌケな声を出しながらも、ぎゅううっとほっぺをつねってくれる。
「いたたっ。・・・夢じゃ、ないんだね・・・。」
「本気(マジ)告白のつもりんなんだけど?」
大ちゃんの視線が、真っ直ぐに僕を打ち抜く。
「僕もっ・・・。ずっと、ずっと好きだったよお・・・・。」
崩れるようにして飛び込んだ大ちゃんの腕の中。
ぽんぽんと優しく頭を撫でてくれる大きくて温かい掌。
「待たせて、ごめんな。まお。」
「・・・知ってた・・・・の??」
「あ~。なんとなく。・・・ただ、なんかタクミクンを卒業するまでは、役の延長って気がして、卒業してから告白しようってのが、俺なりのけじめだったんだ。」
「ふええ・・・。」
「・・・泣くなってWWまお・・。」
「だって、だって、嬉しくて・・・・。」
大ちゃんが困ったように僕を見下ろしている。
今、大ちゃんの視線を独り占めしている。
もうすぐ、二十歳----------。
少しは貴方に近づけましたか??
永遠の僕の目標で、憧れの人。
そして、今日から僕のコイビト。
末永く、よろしくお願いします。
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意外に「告白」というシンプルなタイトルでお話書いたことなかったなあ。と・・・。
最近。テニミュを見ていまして。
なんだかこの頃からタクミクンにかけて~~あたりの初々しい大マオさんを描きたくなりました。
今回は、大ちゃんから告白です。