はらはら。はらはら。といつまでも降りしきる雪。
凍えるような寒さに目が覚めると、ぎゅううっと大ちゃんにしがみつく。
「今日は、寒いよお。」
「・・雪、ふってんな。」
「どうりで・・・。起きたくないなあ。」
「・・同感。」
それでも覆いかぶさってくる大ちゃんに、「さむい、さむい、さむい、さむい・・・・。」と抗議の声をあげる。
「ちょ。風はいってくるでしょ~~?」
「いいじゃんか。ケチ。」
「ケチでも、何でも、また熱でたらどうしてくれるんだよっ。」
「それは・・・。困る・・・。」
ぱた。と脱力した大ちゃんが体重をあずけてくる。
「せっかくのバレンタインなのに・・・。」
「ぷぷっ。バレンタイン関係なくても、毎日でしょ?大ちゃん。」
ぶっすう。とぶすくれる大ちゃんがおかしくて、ついつい噴出してしまう。
「お前、バレンタインを馬鹿にしてるな~~。男のロマンだぞ。」
「あ。ごめんねえ。毎年本命チョコがおればっかりで。」
じーっと黙りこくる大ちゃん。
「・・・そんなことは、言ってない。」
「・・そう?」
そうそう。去年はね。
お世話になった方からいただく義理チョコでさえ許せなくて、満面の笑みを浮かべる大ちゃんに
「そんなにチョコがほしいなら、みんなからもらえばいいでしょ?もう、あげないっ。」
なんて拗ねてしいまって、結局チョコをあげることができなかった。
自分一人で食べてしまったチョコは、それはそれは後悔の味しかしなくってとっても苦かったのを覚えている。
今、思えばこどもっぽいなあ。
なので。
こうやって「せっかくのバレンタインなのに。」っておれを求めてくれる大ちゃんが本当は嬉しくて仕方がないのだ。
でも、自分から「愛を込めて。」なんて恥ずかしくって言い出せない。
いつも、いつも大ちゃんは伝えてくれるのに。
愛してるよ。って体中から溢れてしまうぐらの言葉を注いでくれるのに。
ああ。あまのじゃくだなあ。おれ。
「ん~~。気が向いたらチョコあげるよ。」
「おまっ。それが愛しい恋人に対する言葉かあ?」
「んふふっ。うそうそ。愛してるよっ。」
「やっぱ、うそくせー・・・。」
ちゅ。と大ちゃんの頬に音をたててキスを落とす。
自分のこんなところが大ちゃんを不安にさえているのは、百も承知なのだけれど、こんなおれでも愛してくれる大ちゃんについつい甘えてしまう。
「まお・・・。俺、マジで愛してるからな。」
「うん。わかってる。・・・ありがと。おれも、愛してるよ。」
大ちゃんがこうやって雰囲気をつくってくれたら、ちゃんと言葉にすることができるのに。
「さっ。用意するか。まお、まだ寝てていいよ。」
するり。とベッドから先にでると、鼻先まで布団をかけてくれる。
エアコンのファンの音。
しゅんしゅんとお湯の沸く音。
じゅううっとベーコンの焼けるいい香り。
時折、こちらにちら。ちら。と視線を贈ってくれる。
そのたびに、胸の奥がきゅん。とするのを感じる。
ああ。大ちゃんを好きになってよかった。
この人が僕を愛してくれてよかった・・・・。
改めて、そんなことを感じるバレンタインの朝-----------。
凍えるような寒さに目が覚めると、ぎゅううっと大ちゃんにしがみつく。
「今日は、寒いよお。」
「・・雪、ふってんな。」
「どうりで・・・。起きたくないなあ。」
「・・同感。」
それでも覆いかぶさってくる大ちゃんに、「さむい、さむい、さむい、さむい・・・・。」と抗議の声をあげる。
「ちょ。風はいってくるでしょ~~?」
「いいじゃんか。ケチ。」
「ケチでも、何でも、また熱でたらどうしてくれるんだよっ。」
「それは・・・。困る・・・。」
ぱた。と脱力した大ちゃんが体重をあずけてくる。
「せっかくのバレンタインなのに・・・。」
「ぷぷっ。バレンタイン関係なくても、毎日でしょ?大ちゃん。」
ぶっすう。とぶすくれる大ちゃんがおかしくて、ついつい噴出してしまう。
「お前、バレンタインを馬鹿にしてるな~~。男のロマンだぞ。」
「あ。ごめんねえ。毎年本命チョコがおればっかりで。」
じーっと黙りこくる大ちゃん。
「・・・そんなことは、言ってない。」
「・・そう?」
そうそう。去年はね。
お世話になった方からいただく義理チョコでさえ許せなくて、満面の笑みを浮かべる大ちゃんに
「そんなにチョコがほしいなら、みんなからもらえばいいでしょ?もう、あげないっ。」
なんて拗ねてしいまって、結局チョコをあげることができなかった。
自分一人で食べてしまったチョコは、それはそれは後悔の味しかしなくってとっても苦かったのを覚えている。
今、思えばこどもっぽいなあ。
なので。
こうやって「せっかくのバレンタインなのに。」っておれを求めてくれる大ちゃんが本当は嬉しくて仕方がないのだ。
でも、自分から「愛を込めて。」なんて恥ずかしくって言い出せない。
いつも、いつも大ちゃんは伝えてくれるのに。
愛してるよ。って体中から溢れてしまうぐらの言葉を注いでくれるのに。
ああ。あまのじゃくだなあ。おれ。
「ん~~。気が向いたらチョコあげるよ。」
「おまっ。それが愛しい恋人に対する言葉かあ?」
「んふふっ。うそうそ。愛してるよっ。」
「やっぱ、うそくせー・・・。」
ちゅ。と大ちゃんの頬に音をたててキスを落とす。
自分のこんなところが大ちゃんを不安にさえているのは、百も承知なのだけれど、こんなおれでも愛してくれる大ちゃんについつい甘えてしまう。
「まお・・・。俺、マジで愛してるからな。」
「うん。わかってる。・・・ありがと。おれも、愛してるよ。」
大ちゃんがこうやって雰囲気をつくってくれたら、ちゃんと言葉にすることができるのに。
「さっ。用意するか。まお、まだ寝てていいよ。」
するり。とベッドから先にでると、鼻先まで布団をかけてくれる。
エアコンのファンの音。
しゅんしゅんとお湯の沸く音。
じゅううっとベーコンの焼けるいい香り。
時折、こちらにちら。ちら。と視線を贈ってくれる。
そのたびに、胸の奥がきゅん。とするのを感じる。
ああ。大ちゃんを好きになってよかった。
この人が僕を愛してくれてよかった・・・・。
改めて、そんなことを感じるバレンタインの朝-----------。