毎週のように大坂と東京を行き来して、最後のイベントだと思い全力投球で5公演のファンイベをこなし。

昂ぶりきった神経は疲れている、ということさえも感じないぐらいで、公演が終ってからもブログをUPしたり、コメントを読んだりしていた。

そんな中、大ちゃんは新しい「ちぬの誓い」に、向けての稽古が始まり・・・・。

やっと、ここですれ違い。が終るかと思えばまた新たにすれ違い生活が始まる。


「まお。今からごはん行ける??」
「ん・・・。今、イベ終って着替えてるところ。」

「じゃあ、迎えに行くから。」
「えっ!?あっ。うん・・・・。」

いつもは気をつかって、先にラインを送ってきてから、連絡を取り合うのに、今日はいきなりのTEL連絡が入る。
ああ。大ちゃんだって、このすれ違いが限界に達しているんだ。ということが伝わってくる。

なんだかカラダはだるいのだけれど、イベをやりきった充実感と、今から大ちゃんに会える、という興奮でアドレナリン大放出!!!って感じで、眠いのに眠れない興奮状態、のような感覚が全身を支配する。

「・・・まっ・・おっ!!お待たせっ。今、着いた。」

再びかかってきたTELの声は、息を切らせてうわずっている。
・・・ああ。大ちゃん。ありがとう。
一秒でも早く、飛んできてくれたんだね。

「わかった。今、いくね。」

エレベーターに乗り込み、ドアが閉まるのももどかしく一階に下りる。
ドアが開いて大ちゃんの姿が見えた瞬間に-------涙がこみあげてきた。

うれしくて??
ほっとして??

「おかえり。まお。」
「・・・ただいまあ・・・。」

息を切らせた大ちゃんは、全力で走ってきてくれたのか、ちょっと髪の毛も乱れている。
それでも包み込むような優しい笑顔をみせてくれて。

人目が気になるけれど、我慢できなくてその腕の中に飛び込んだ。


ぎゅっと抱きしめてもらい、ポンポンとあやすように背中を撫でてもらい、「がんばったな。まお。」と耳元でささやいてもらい・・・。
張り詰めていた緊張の糸が、ゆるゆるとほどけてゆくのを感じる。

「大ちゃん・・・。ありがと・・・。」
「ああ。俺も急に押しかけて、わがまま言ってごめんな。」
「ううん・・・。嬉しかった・・・・。」


「メシ、どこにする?」

「どこでもいいよ。大ちゃんの食べたいもので。」

正直、違う方向に意識がいってしまっていたので、空腹なんて感じていなかった。

「じゃあ、まおの好きな焼肉ってことで。」
「焼肉・・・・WW」

「まお、忙しいと食べなくなるだろ?体力もたないぞ。」
「うん。わかってるけど・・・。」

「本当は、俺が作ってやりたいけど、今から帰って作っててたら遅くなっちゃうもんな。」
「いいよお。大ちゃんだって疲れてるんだし。」

正直、ちょっと重いなあ。なんて思うけれど、大ちゃんの優しさだと思うとなんだか「家帰ってお茶漬けでいい気分だよ。」なんて言い出しにくって、結局お疲れ会、と称してアルコールまで入ってしまう始末で。

最後のほうは眠くて、眠くて、あんまり記憶にない・・・・・。