「まお、この後メシ食いにいかねー?」
「わあ。いいの?大ちゃん。」

あ。またこそこそ二人の世界作ってる。

なんで、俺も誘ってくれないかな~~??

「ちょっと。何二人でこそこそ話ししてんだよ。俺も混ぜろよ。」
「今日は、二人で水入らず、の日なんだよ。」

ささっと背中にまおを隠す大ちゃん。
別に、とって食おうって訳じゃないんだから、そんな警戒するなよ。
ずっと一緒の現場にいるのに、まおがずうっと大ちゃんと一緒にいるのが寂しいだけなんだから。

「撮影で、あれだけいちゃいちゃしておいて、まだ足りないってか?」
「撮影は、撮影。プライベートはプライベートだろ?」

ああもう。本当に箱入りなんだから。

「はいはいはいっ!!!水、入りまーす!!!!」

どこから聞いていたのか、にぎやかな声が響き渡る。

「なに?どっから沸いてきたの??」
「俺っちを甘くみてはいけませんよ~~。なんてたって、天下の地獄耳ですからっ!!!」

ハイテンションで、二人の間に割って入る馬場ちゃん。

「なに?なに?二人で密会の約束??そんな面白いこと、俺も参加したい~~!!」
「なあ。タッキーも行くよな?」

うっきうき。ってテンションで、突っ走る馬場ちゃん。
二人の背中をばしばし叩いて、親指を突き立てて、にかっと笑う。

「今、大ちゃんにけん制されたとこ。」
「あははっ。大丈夫。大丈夫。俺達隅でこそっと見守ってるから、思う存分いちゃいちゃしてくれて、オッケーだから。」

「あのさあ。お前みたいにうるさいのがいたら、メシ食えねーわ。」

せっかくの久しぶりのデートなのに・・・。
口の中でぶつぶつと文句を言っている大ちゃんを完全スルーして

「どこどこっ!?どこに行く?やっぱ、がっつり呑めるとこだよね~~。」
「馬場ちゃん?まおはまだ未成年だよ?」

「いまどき、そんな堅苦しいこと言わなくても~~~。」
「いや。ダメでしょ。先輩として。」

誰一人オッケーを出していないのに、馬場っちのペースにみんな巻き込まれていつの間にかどの店に行く?って相談が始まっている。

「さあさあ。今日は二人のなれそめから、告白まで洗いざらい吐いてもらいましょうっ!!!」

「いっくよ~!!」なんて言いながら、さっさとコートを羽織ってドアを開けている。

明らかに迷惑そうな大ちゃんと、「ま、こんな日もあってもいいんじゃない?」ってちょっぴり嬉しそうなまお。
そうそう。
まおは、話たいんだよな。

みんなの可愛い弟分のまおなんだから。

あまり箱に入れすぎずにたまにはレンタルしろよ。

大ちゃん。


------------------------------

タッキーさん目線です。
んん~~?青空のあとのイベとかの後、あたりな感じでしょうか??

馬場りょが入ると、一気にテンションがあがりますね(笑)