まおが風呂からあがってくる。
「タッキーさん、お風呂ありがと。」
「おう。っその辺でテキトーにくつろいでてくれ。」
テレビのリモコンやら、まおのために山のように買こんできたお菓子とかをテーブルに並べてから、自分も風呂につかる。
大ちゃんのほうがまおと知り合ったのは早かったかもしれないけれど、たまたまコイビト同士を演じたせいで、距離がぐんと縮まったかもしれないけど、まおのことを気に入っている、可愛がっているという意味では俺も負けてはいない。
「凄いよねえ。カッコイイよねえ。はああ。大ちゃんって・・・。」
なんて、ため息交じりにこぼすまおを見て、正直ちょっと大ちゃんに嫉妬した。
俺にだって、もうちょっとなついてくれてもいんじゃないか??って。
俺が料理人の息子だならな。自炊だってしっかりしてるんだぞ。という会話から、
「凄いなあ。タッキーさんの作ったごはん食べてみたい。」ってことになって。
「今度、俺んちおいでよ。」と誘ったら「わあ。行きたい~~。」ってキラキラと瞳を輝かせてくれて。
内心、ちょっと「どうだ?大ちゃん。俺にだってなついてるぞ。」なんて、自慢げに思ってしまったのだ。
なので、用事もないのに「今、まおが泊まりにきてるよ~~。」なんて電話しちゃったりして。
もっと焦るかなあ?と思ってたのに、意外とあっさりとしていて、面白くない。
・・・いやいや。別にまおを奪え返しにこい。とか思ってるわけじゃないんだけどな。
ふーん。そうなんだあ。大ちゃんって、俺とまおがトクベツに仲良くしてても平気なんだあ。っていう面白くない。
風呂からあがると、幸せそうに各種・全種類のお菓子を開封してBGM代わりにテレビをつけているまお。
「タッキーさん。これ美味しいよ?新商品だって~~。」
「どれどれ?へえ。ホワイトソース味っ!?何でも出すなあ。最近は・・。」
「えへへ。幸せ~~。」
「お前、夕飯食べたばっかで、よくそんなに入るな。」
「え?だって、お風呂入ったから消化した。」
「普通、風呂入ったら消化が止まるんじゃないのか?」
「だって、食べ盛りだからね~~。」
「恐るべし、未成年。だな。」
バタバタと、脚をばたつかせながら、きゃいきゃいと楽しそうに笑うまおを見て、やっぱ、可愛いなあ。と思うと同時に、こんな気軽に人の家に泊まりに行くなよ。と心配になる。
「じゃあ、タッキーさんお休みなさい。」
「おう。おやすみ~~。まお。」
4・5畳しかない小さな和室に布団を敷いてやって、電気を消す。
パタン、とドアを閉じてからまおが寝静まったのを確認して、再び大ちゃんにTELをする。
「大ちゃん?俺だけど。」
「何だよ。タッキー。やっぱり、寂しくなって俺を誘いたくなった?」
「な訳ないだろ??大ちゃん、ちゃんとまおのこと、つかまえとけよ。」
「・・・何の話だ?まおを誘ったのは、タッキーだろうが。・・・それとも、まおが行きたいって言った?」
トーンダウンする大ちゃんの声。
「どっちでもいいよ。それは。」
と流しかけて、大ちゃんの声のトーンを思いだす。
「ああ。それは、俺が誘った。料理人の息子だから、自炊得意だぜ。って話して、じゃあ、食べてみたい。ってなって・・・。」
「そっか。」
ほっとしているのが、大ちゃんの声のトーンでわかる。
そんなに好きなら、「俺のことだけ見てろ。」って言って、しっかりつかまえとけばいいのに。
本当は、嫉妬も独占欲もあるくせに、「大ちゃんって、オトナだよねえ。」っていつも尊敬の眼差しで見詰められてるから、そんなこと言えないんだよな。
・・・ちょっと可愛くて、可哀想。
「あのさあ。まお、破壊的にかわいいんだけど。」
「・・・知ってる。」
ぶすっとした大ちゃん。
おお。おお。素直なこと。
「俺だからよかったけど、まお、いつか襲われるよ?」
「・・・物騒なことを言うな。」
「まお、天然だから誘われたらきっと深読みせずについていっちゃうよ?」
「・・・・・。」
「今回は、相手が俺だったことに感謝するんだね。大ちゃん。」
「・・・。」
黙ってしまった大ちゃんを残して、TELを切る。
ドアを開けると、すうすうと天使のように気持ちよさそうに寝ているまおの愛らしい寝顔。
「・・・まお。おやすみ。大ちゃんには伝えたからな。」
その後、まおを誘ったときに。
「あっ。ちょっと待ってね。大ちゃんに聞いてみなきゃ。」
なんて、いそいそと大ちゃんにメールするまおの姿を見て。
「やるな。大輔。」
と、ほっと胸を撫で下ろした。
可愛い、可愛い俺のまお。
幸せになってくれないと困るのだ。
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タッキーさん目線書いてみました。
どうですか??こんなイメージでしたかあ??
「タッキーさん、お風呂ありがと。」
「おう。っその辺でテキトーにくつろいでてくれ。」
テレビのリモコンやら、まおのために山のように買こんできたお菓子とかをテーブルに並べてから、自分も風呂につかる。
大ちゃんのほうがまおと知り合ったのは早かったかもしれないけれど、たまたまコイビト同士を演じたせいで、距離がぐんと縮まったかもしれないけど、まおのことを気に入っている、可愛がっているという意味では俺も負けてはいない。
「凄いよねえ。カッコイイよねえ。はああ。大ちゃんって・・・。」
なんて、ため息交じりにこぼすまおを見て、正直ちょっと大ちゃんに嫉妬した。
俺にだって、もうちょっとなついてくれてもいんじゃないか??って。
俺が料理人の息子だならな。自炊だってしっかりしてるんだぞ。という会話から、
「凄いなあ。タッキーさんの作ったごはん食べてみたい。」ってことになって。
「今度、俺んちおいでよ。」と誘ったら「わあ。行きたい~~。」ってキラキラと瞳を輝かせてくれて。
内心、ちょっと「どうだ?大ちゃん。俺にだってなついてるぞ。」なんて、自慢げに思ってしまったのだ。
なので、用事もないのに「今、まおが泊まりにきてるよ~~。」なんて電話しちゃったりして。
もっと焦るかなあ?と思ってたのに、意外とあっさりとしていて、面白くない。
・・・いやいや。別にまおを奪え返しにこい。とか思ってるわけじゃないんだけどな。
ふーん。そうなんだあ。大ちゃんって、俺とまおがトクベツに仲良くしてても平気なんだあ。っていう面白くない。
風呂からあがると、幸せそうに各種・全種類のお菓子を開封してBGM代わりにテレビをつけているまお。
「タッキーさん。これ美味しいよ?新商品だって~~。」
「どれどれ?へえ。ホワイトソース味っ!?何でも出すなあ。最近は・・。」
「えへへ。幸せ~~。」
「お前、夕飯食べたばっかで、よくそんなに入るな。」
「え?だって、お風呂入ったから消化した。」
「普通、風呂入ったら消化が止まるんじゃないのか?」
「だって、食べ盛りだからね~~。」
「恐るべし、未成年。だな。」
バタバタと、脚をばたつかせながら、きゃいきゃいと楽しそうに笑うまおを見て、やっぱ、可愛いなあ。と思うと同時に、こんな気軽に人の家に泊まりに行くなよ。と心配になる。
「じゃあ、タッキーさんお休みなさい。」
「おう。おやすみ~~。まお。」
4・5畳しかない小さな和室に布団を敷いてやって、電気を消す。
パタン、とドアを閉じてからまおが寝静まったのを確認して、再び大ちゃんにTELをする。
「大ちゃん?俺だけど。」
「何だよ。タッキー。やっぱり、寂しくなって俺を誘いたくなった?」
「な訳ないだろ??大ちゃん、ちゃんとまおのこと、つかまえとけよ。」
「・・・何の話だ?まおを誘ったのは、タッキーだろうが。・・・それとも、まおが行きたいって言った?」
トーンダウンする大ちゃんの声。
「どっちでもいいよ。それは。」
と流しかけて、大ちゃんの声のトーンを思いだす。
「ああ。それは、俺が誘った。料理人の息子だから、自炊得意だぜ。って話して、じゃあ、食べてみたい。ってなって・・・。」
「そっか。」
ほっとしているのが、大ちゃんの声のトーンでわかる。
そんなに好きなら、「俺のことだけ見てろ。」って言って、しっかりつかまえとけばいいのに。
本当は、嫉妬も独占欲もあるくせに、「大ちゃんって、オトナだよねえ。」っていつも尊敬の眼差しで見詰められてるから、そんなこと言えないんだよな。
・・・ちょっと可愛くて、可哀想。
「あのさあ。まお、破壊的にかわいいんだけど。」
「・・・知ってる。」
ぶすっとした大ちゃん。
おお。おお。素直なこと。
「俺だからよかったけど、まお、いつか襲われるよ?」
「・・・物騒なことを言うな。」
「まお、天然だから誘われたらきっと深読みせずについていっちゃうよ?」
「・・・・・。」
「今回は、相手が俺だったことに感謝するんだね。大ちゃん。」
「・・・。」
黙ってしまった大ちゃんを残して、TELを切る。
ドアを開けると、すうすうと天使のように気持ちよさそうに寝ているまおの愛らしい寝顔。
「・・・まお。おやすみ。大ちゃんには伝えたからな。」
その後、まおを誘ったときに。
「あっ。ちょっと待ってね。大ちゃんに聞いてみなきゃ。」
なんて、いそいそと大ちゃんにメールするまおの姿を見て。
「やるな。大輔。」
と、ほっと胸を撫で下ろした。
可愛い、可愛い俺のまお。
幸せになってくれないと困るのだ。
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タッキーさん目線書いてみました。
どうですか??こんなイメージでしたかあ??