飾らずに、自然体でいれる存在がありがたい。
気配り上手。と褒められる俺の性格は、いいところでもあり、弱点でもあり。
他のヤツでは、隣にいることを無視して自分の世界に入り込むなんてできない。

ワン・シーンおさらいが終って我に返ると、じいいっと黙って俺を見詰めているまおの視線とぶつかる。

「・・・終った?」
「・・・ああ。」

舞台初日を迎える程よい緊張感に包まれている俺を、黙って待っていてくれるまお。
ありがたく、かけがえのない存在。

「ごはんにしよっか。」
「そうだな。」

ぴょんっ。とベッドから元気よく跳ね降りるまおに、メサイヤの舞台も充実してるんだなあ。と感じられる。

「ねねね。大ちゃん。卵は何個にする?」
「ん~~。今日は気合いれたいから、二つ、かな?」
「オッケー。」

コーヒーメーカーにドリップをセットしている俺に、背中合わせにフライパンと卵を持ったまおがひょこっと後ろを振り返って聞いてくる。

「大ちゃん。ヨーグルトは?」
「あ。もらおうかな。」

「ベーコンは、カリカリ?ふんわり?」
「んん~~。カリカリでお願いします。」

お互いへのエールを込めて二人で作る朝食は、なんだか合宿をしているように楽しい。

いつも仕事の時間がばらばらなので、遅く出るほうが家事担当。という暗黙の了解があるのだけれど。
今回のように全くの対等な立場で迎える朝、というのも何だか新鮮だ。

「まお。もうすぐだな。」
「・・・だね。」

湯気の立つコーヒーメーカーと、じゅうじゅうと音をたてるフライパンをお互いに見詰めながら。
そっと、背中合わせにお互いの体重をあずけた。

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夕方だけど、朝のお話ww
そして、途中からいつの間にか大ちゃん目線になってしまっていたので、続きなんだけど、ちょこっと修正して、
二つに分けましたWW

・・・やっぱ、私つくづく大ちゃん目線の人なんだわ。

そして、ドキドキしながら、「新エディタ」で書いてみました。
新しいものに手を出すのに臆病な私ですが、使いやすいっ!!見やすいっ!!
これで、誤字・脱字も減るかな~~??

後は、全消しとかをしないように注意するばかり、ですね・・・。