地上界で、やっとめぐりあった二人。
想いが届いて、ちょうど一年後----------。

もう、それは毎日、毎日が幸せで仕方がないようで・・・・。

「まおちゃ~~ん。もう一回。」

ちゅ。

「大ちゃんっ!!なでなでして~~。」

なでなで、ちゅ。ちゅ。

大輔の家に行こうものなら、もう呆れるぐらいのバカップルっぷりで。

「まお。愛してるよ。」
「うん。僕も~~。愛してるよ。」

ちゅ。ちゅ。

「あ。どうしよう。携帯忘れてきた。」
「携帯なんか、いじるなよ。ほら。時間・・・。」

ぎゅっと大輔が、まおを抱きしめる。

「あっ。ほんとだ。あと、30分しかないっ。」
「本当は、晩御飯も一緒に食べたいけどなあ。まおのお母さん、待ってるもんな。」

「うん。ごめんね。」
「ああ~~。高校生の恋人を持つ身はツライなあ。」

「んん~~。離れたくないよお。僕も。」
「ずっと抱きしめていたいよ。まお。」

なんて、何時間でもずっといちゃいちゃしている。
・・・まあ、よくネタが尽きないものだ。



「ああっ。もう、やってらんないよ。」
「まあまあ。やっと幸せになれたんだから、いいじゃない。」

「でもさあ。あれ、ひどくない?」
「ふふっ。まお、かわいい。」

「あっ。お前、まおに甘いんだよ~~~。」

地上を映す湖を、頬杖をつきながら並んで覗き込む天使が二人。
まおが地上に降りてから、16年間もいつ大輔とめぐりあえるのか、やきもきしながら見守って。
結ばれたときは、それはそれは感動の涙を流したのだけれど。

ほんと、すっかり俗にいうバカップルに成長??した二人を見ながら、こうやって呆れるばかりの
ため息をつくのが日課になっている。

でも、やっぱり。

泣いているまおを見るより、あんな幸せすぎてお馬鹿な二人を見ているほうがいいか・・・な??



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ハデスがタッキーさんっぽい。
天使の中に馬場りょがいそう。
数年後には、バカップルぶりになってるんだよ?

ってコメから、こんなおまけのお話が浮かんできましたo(〃^▽^〃)o