「今日は、雨だな・・・。」

どちらからともなく、目が覚めて。
どちらからとも泣く、目の前にあるぬくもりをまさぐる。

ちゅ。ちゅ。と交わされる朝の挨拶。

ぽそり、とつぶやかれる独り言。

「・・・なんで、わかるの?」

だって、遮光カーテンを引いていて部屋は晴れてとうと雨だろうと真っ暗なのに。
耳をすませても、雨の音なんてしないのに。

「・・・ん?まおのくちびるが、いつもよりしっとりしてる。」
「・・・え?」

自分で、自分の唇をそっとなどってみるけれど、どう違うのかがわからない。
リップクリームだって変えてないし、むしろ最近寝不足気味でお肌はくすみがちで・・・。

「湿度が高いんだな。」
「・・・ああ。そういえば・・・。」

いつもの身を切るような冷たさがない。
布団に包まっていたから気がつかなかった。

「大ちゃん、すごいっ!」
「そりゃあ・・・。お前と何回キスしたと思ってるんだよ。」

「ん~~??一日10回として、一年で3650回?・・・・で。つきあって3年経つから・・・。わあ。」
「・・・だろ?」

考えてみれば、凄いことだ。
一万回以上ものキスを重ねてきて・・・。

っていうか、一日10回で済んでないよね?

だって、いってきますで3回で、おかえりなさいだけで、6回でしょ~~??
おやすみなさいのキスでしょ~~??

「そんなの、意識したことなかったあ。」
「ヒトツ、ヒトツのキスもっと大切にしろよな。」

「・・・うん。」

当たり前の日常になてしまっていたけど。
キスヒトツで天気予報まで出来ちゃう大ちゃん。

ああっ。ほんと、なんでそんなに完璧なんだろうっ。

「大ちゃん、すごいねっ。ほんと、尊敬する~~~。」

ぎゅうううっと抱きつくと、大ちゃんがくすぐったそうに笑う。
365日恋していられる理由。

こうやって毎日新しい発見があって、惚れ直すからなんだよね。

----------ね?大ちゃん。

「ふふっ。大ちゃん、大好きだよお。」
「ああ。俺も。」

そう告白するたびに、愛してくれてありがとう。とばかりに優しく微笑んでくれる大ちゃん。

そうして、また恋に落ちて・・・。

僕達の愛は、永遠にまわり続ける。




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夕方だけど、朝のお話~~~。

今日は雨でした。私の住んでいるところでは。

湿度高いはずなのに、私はくちびるぱっさぱさで~~~。

大マオさんなら、こんなスイートな会話してるかな?潤いまくりっ!!だろうね~~。

て、妄想してました(笑)