「だいちゃ~~ん。おかしくない?」
「ああ。とっても似合ってるよ。カッコよく決まっていて、美人なまおにぴったりだ。」
今日はまおの成人式。
ピシッと細身のスーツに身を包み、随分とオトナっぽくなったまおがクルリ。と一周ターンする。
俺へのお披露目を忘れないところは、真新しい制服を着てくるくる回っていたあの頃と何も変わらない。
「ネクタイ曲がってるぞ。」
「あ。ありがとお。」
ふふっ。と微笑んで、お礼にちゅ。とキスをくれる。
頬に触れる唇がくすぐったい。
式典を終えたまおを車で迎えに行く。
「あ。まお。大ちゃんだよ。いいなあ。こんな迎えに来てくれるような彼氏がいて。」
「ふふふっ。幼馴染の特権だからね~~。」
会場から出てきた友人と楽しそうにはしゃいでいるまお。
もちろん、俺たちの関係はごくごく親しい親友にしか話していない。
でも、こんなふうに関係を知らない同級生にからかわれながら、楽しそうに話しているまおを見ていると俺たちの選んだ道は間違ってなかったんだなあ。と安心する。
「じゃあ、またね~~。同窓会、しようねっ!!」
ばいば~~いっ!!っと友人に手をふるまおは、やっぱり等身大の二十歳の若者だなあ。
なんて思ってしまう。
俺の友人と一緒にいるときは、なんというかもっとしっとりと年齢の割りに落ち着いた感じがするのだけれど。
・・・うん。こうやってはしゃいでいるまおを見たのは久しぶりで、成人式に迎えに来てよかったなあ。と思う。
まおのご両親には、自分達も仕事休みの日なのに「大ちゃんにそこまで甘えるの悪いわ~~。」とかって言われたけれど。
「・・・なあ。まお。いよいよだな。」
「うん・・・。緊張してきた・・・。」
成人式の日に、正式にご両親に挨拶しようと決めていたのだ。
まおが運転の邪魔にならないようにと、俺の腕にそっと手をかけてくる。
その手をぎゅっと握り締めると、微かに汗ばんでいる。
「大丈夫だよ・・・。まお。きっとわかってくれるさ。」
「うん・・・。僕もそう思うけど・・・。」
まおの家の玄関を開けると、まおの両親と俺の両親がすでにお酒を飲みながら盛り上がっている。
「ただいま~~。」
「お邪魔します。」
「大ちゃん。ごめんね~~。運転手させちゃって。」
「ほんと、主役を差し置いて先に宴会始めちゃうんだもんな。お前、この借りは高くつくぞっ!!」
「あら。だって大ちゃんが自分からまおは送っていきます。って言ってくれたのよ~~。
まおだって、そのほうが嬉しそうだったしっ!!・・・ねっ?」
ねっ。と言われてもおばさんの言葉がストレートすぎてどう返事して良いのやら。
「あの・・・。今日は折り入ってお話が・・・。」
「まあまあ。そう固いこと言わず、まずは乾杯しようか。・・・ほら。まおも。」
並んで明けてくれている座布団を外して畳に正座しているのに、おじさんに並々と注がれたビールのジョッキを渡され、勧められるがままにまずは乾杯っ!!といった感じで。
やっぱり僕たちの両親だよね・・・。ってまおと視線で語り合いながら注がれたビールを一気に飲む。
昔からこうやってお祝い事があるたびにみんなでわいわいと楽しいときを過ごしてきた。
今日からはまおもオレンジシュースじゃなくて、アルコールで乾杯できるわけで。
オトナ5人と、まお。
酔っ払ってしまった大人たちが騒いでいる間に、まおの面倒を見るのが俺。
って感じだった構図が、今日からはまおも大人の仲間になる。
「あの。まおも成人したことなので、お話しておきたいんですが・・・。」
ぎゅっとまおが机の下で手を握ってくる。
うん。わかってる。
「んん?なあに?」
みんなが優しく微笑みながら俺の次の言葉を待ってくれている。
何を打ち明けようとしているか、まだ知らないから。
「俺たち、真剣にお互いのこと思いあっていて・・・。俺の仕事も安定しきたし、まおの成人を期に、ちゃんと自立して二人で暮らしたいと思っているですが。」
「あのねっ!!僕が大ちゃんと離れたくないからって・・・。大ちゃんのこと好きだから。って・・・。」
ずいいっ。と机の上に乗り出して自分の両親に訴えかけるまお。
「・・・だって?」
「・・・ねえ?」
ふふふ。と視線を合わして笑ってる俺の母と、まおの母親。
「やっと教えてくれたわね~~。いつになったら腹くくるのかな??って思ってた!!」
「ほんと、ほんと。まおだって、あんな恋する目で大ちゃんのずうっと見てたのに、気がつかないとでも思ってたのかしらね??」
きゃいきゃいと楽しそうにはしゃいでいる母達。
「まあ・・・。自分の責任において決めた決断なら応援するよ。・・・ただ、可愛いまお君のこと、泣かすなよ。大輔っ!!男なら、一生守り抜けよ。」
「自分が後悔しないような生き方をしなさい。まお。」
なんて、父さん達もしみじみと再びグラスにビールを注いでくれる。
「ねねね。いつから付き合ってるの?」
「えっと・・・・。俺が大学卒業する頃から・・ですかね。」
「あら~~。反抗期らしい反抗期がないから心配してたんだけど、幸せいっぱいだったからかしらね~~?」
「大輔も、まお君がいたからお兄ちゃんとして頑張んなきゃっ。って今までがんばってこれたんだしね。
いいパートナーだわ。貴方達。」
「どっかにお婿に行かれちゃったら寂しいけど、大ちゃんなら安心だしね~~。」
「そうそう。私もかわいいまお君にいつでも会えるしっ!!」
「いいなあ。こんな時代に戻りたいわねえ。」
「ほんと、ほんと。」
ずうっと家族のように暮らしてきたから、見守ってはくれるかな?という淡い期待半分。
もしかしたら、ショックを与えてしまって、今までのような関係が崩れてしまうかも。という怖さ半分。
だったのだけれど。
こんなふうにわいわいと楽しく、当たり前のように受け入れてくれるとは思わなかった・・・・。
隣に座っていたまおが、コツンと俺の肩にもたれてくる。
「じゃあ、二人の明るい未来にも、改めて乾杯っ!!」
6つの並々と注がれた琥珀色のグラスがカチンとぶつかりあう。
「ま~~おっ。わがままは、ほどほどにねっ!!」
「わがままなんて、言ってないよ~~。」
「だいすけっ!!まお君のこと、ちゃんとつかまえときなさいよ~~。こんな素直で可愛い子滅多にいないんだからねっ!」
「言われなくても。わかってるよ。」
やっぱりずうっと一緒に暮らしてきた家族だから。
こんなふうに、今までと変わりなく笑いあえて本当によかった。
まお。祝福してくれてよかったな・・・・。
みんなの弾ける様な笑顔と、いつまでも盛り上がる恒例の飲み会をまおと肩を寄せ合って一緒に楽しむ。
父さん、母さん。
おじさん、おばさん。
俺を産んでくれて。
まおを産んでくれて。
本当に、ありがとう。
その笑顔に負けないように、幸せになります。
----------------------------------------------------
あははっWW
すぐに続き書いちゃったでしょ??
だって、私こういうラスト好きなんだもん。
みんなに祝福されて~~~。みたいな。
クリスマスのお話があるというのに、なんだか全然クリスマス気分じゃないから
あんまり進まないんだよね~~~WW
今日は、楽しみにしていた忘年会o(〃^▽^〃)o
旦那は断ったらしいけど、みんなが「おいでよ~~。」って言ってくれたので、楽しんできます。
イタリアンだって~~。珍しい。
いつもどおり、ジュースでナチュラル・ハイになって酔っ払ってきます~~~~。
あ。久しぶりにお洒落もしなきゃねっ!!!
「ああ。とっても似合ってるよ。カッコよく決まっていて、美人なまおにぴったりだ。」
今日はまおの成人式。
ピシッと細身のスーツに身を包み、随分とオトナっぽくなったまおがクルリ。と一周ターンする。
俺へのお披露目を忘れないところは、真新しい制服を着てくるくる回っていたあの頃と何も変わらない。
「ネクタイ曲がってるぞ。」
「あ。ありがとお。」
ふふっ。と微笑んで、お礼にちゅ。とキスをくれる。
頬に触れる唇がくすぐったい。
式典を終えたまおを車で迎えに行く。
「あ。まお。大ちゃんだよ。いいなあ。こんな迎えに来てくれるような彼氏がいて。」
「ふふふっ。幼馴染の特権だからね~~。」
会場から出てきた友人と楽しそうにはしゃいでいるまお。
もちろん、俺たちの関係はごくごく親しい親友にしか話していない。
でも、こんなふうに関係を知らない同級生にからかわれながら、楽しそうに話しているまおを見ていると俺たちの選んだ道は間違ってなかったんだなあ。と安心する。
「じゃあ、またね~~。同窓会、しようねっ!!」
ばいば~~いっ!!っと友人に手をふるまおは、やっぱり等身大の二十歳の若者だなあ。
なんて思ってしまう。
俺の友人と一緒にいるときは、なんというかもっとしっとりと年齢の割りに落ち着いた感じがするのだけれど。
・・・うん。こうやってはしゃいでいるまおを見たのは久しぶりで、成人式に迎えに来てよかったなあ。と思う。
まおのご両親には、自分達も仕事休みの日なのに「大ちゃんにそこまで甘えるの悪いわ~~。」とかって言われたけれど。
「・・・なあ。まお。いよいよだな。」
「うん・・・。緊張してきた・・・。」
成人式の日に、正式にご両親に挨拶しようと決めていたのだ。
まおが運転の邪魔にならないようにと、俺の腕にそっと手をかけてくる。
その手をぎゅっと握り締めると、微かに汗ばんでいる。
「大丈夫だよ・・・。まお。きっとわかってくれるさ。」
「うん・・・。僕もそう思うけど・・・。」
まおの家の玄関を開けると、まおの両親と俺の両親がすでにお酒を飲みながら盛り上がっている。
「ただいま~~。」
「お邪魔します。」
「大ちゃん。ごめんね~~。運転手させちゃって。」
「ほんと、主役を差し置いて先に宴会始めちゃうんだもんな。お前、この借りは高くつくぞっ!!」
「あら。だって大ちゃんが自分からまおは送っていきます。って言ってくれたのよ~~。
まおだって、そのほうが嬉しそうだったしっ!!・・・ねっ?」
ねっ。と言われてもおばさんの言葉がストレートすぎてどう返事して良いのやら。
「あの・・・。今日は折り入ってお話が・・・。」
「まあまあ。そう固いこと言わず、まずは乾杯しようか。・・・ほら。まおも。」
並んで明けてくれている座布団を外して畳に正座しているのに、おじさんに並々と注がれたビールのジョッキを渡され、勧められるがままにまずは乾杯っ!!といった感じで。
やっぱり僕たちの両親だよね・・・。ってまおと視線で語り合いながら注がれたビールを一気に飲む。
昔からこうやってお祝い事があるたびにみんなでわいわいと楽しいときを過ごしてきた。
今日からはまおもオレンジシュースじゃなくて、アルコールで乾杯できるわけで。
オトナ5人と、まお。
酔っ払ってしまった大人たちが騒いでいる間に、まおの面倒を見るのが俺。
って感じだった構図が、今日からはまおも大人の仲間になる。
「あの。まおも成人したことなので、お話しておきたいんですが・・・。」
ぎゅっとまおが机の下で手を握ってくる。
うん。わかってる。
「んん?なあに?」
みんなが優しく微笑みながら俺の次の言葉を待ってくれている。
何を打ち明けようとしているか、まだ知らないから。
「俺たち、真剣にお互いのこと思いあっていて・・・。俺の仕事も安定しきたし、まおの成人を期に、ちゃんと自立して二人で暮らしたいと思っているですが。」
「あのねっ!!僕が大ちゃんと離れたくないからって・・・。大ちゃんのこと好きだから。って・・・。」
ずいいっ。と机の上に乗り出して自分の両親に訴えかけるまお。
「・・・だって?」
「・・・ねえ?」
ふふふ。と視線を合わして笑ってる俺の母と、まおの母親。
「やっと教えてくれたわね~~。いつになったら腹くくるのかな??って思ってた!!」
「ほんと、ほんと。まおだって、あんな恋する目で大ちゃんのずうっと見てたのに、気がつかないとでも思ってたのかしらね??」
きゃいきゃいと楽しそうにはしゃいでいる母達。
「まあ・・・。自分の責任において決めた決断なら応援するよ。・・・ただ、可愛いまお君のこと、泣かすなよ。大輔っ!!男なら、一生守り抜けよ。」
「自分が後悔しないような生き方をしなさい。まお。」
なんて、父さん達もしみじみと再びグラスにビールを注いでくれる。
「ねねね。いつから付き合ってるの?」
「えっと・・・・。俺が大学卒業する頃から・・ですかね。」
「あら~~。反抗期らしい反抗期がないから心配してたんだけど、幸せいっぱいだったからかしらね~~?」
「大輔も、まお君がいたからお兄ちゃんとして頑張んなきゃっ。って今までがんばってこれたんだしね。
いいパートナーだわ。貴方達。」
「どっかにお婿に行かれちゃったら寂しいけど、大ちゃんなら安心だしね~~。」
「そうそう。私もかわいいまお君にいつでも会えるしっ!!」
「いいなあ。こんな時代に戻りたいわねえ。」
「ほんと、ほんと。」
ずうっと家族のように暮らしてきたから、見守ってはくれるかな?という淡い期待半分。
もしかしたら、ショックを与えてしまって、今までのような関係が崩れてしまうかも。という怖さ半分。
だったのだけれど。
こんなふうにわいわいと楽しく、当たり前のように受け入れてくれるとは思わなかった・・・・。
隣に座っていたまおが、コツンと俺の肩にもたれてくる。
「じゃあ、二人の明るい未来にも、改めて乾杯っ!!」
6つの並々と注がれた琥珀色のグラスがカチンとぶつかりあう。
「ま~~おっ。わがままは、ほどほどにねっ!!」
「わがままなんて、言ってないよ~~。」
「だいすけっ!!まお君のこと、ちゃんとつかまえときなさいよ~~。こんな素直で可愛い子滅多にいないんだからねっ!」
「言われなくても。わかってるよ。」
やっぱりずうっと一緒に暮らしてきた家族だから。
こんなふうに、今までと変わりなく笑いあえて本当によかった。
まお。祝福してくれてよかったな・・・・。
みんなの弾ける様な笑顔と、いつまでも盛り上がる恒例の飲み会をまおと肩を寄せ合って一緒に楽しむ。
父さん、母さん。
おじさん、おばさん。
俺を産んでくれて。
まおを産んでくれて。
本当に、ありがとう。
その笑顔に負けないように、幸せになります。
----------------------------------------------------
あははっWW
すぐに続き書いちゃったでしょ??
だって、私こういうラスト好きなんだもん。
みんなに祝福されて~~~。みたいな。
クリスマスのお話があるというのに、なんだか全然クリスマス気分じゃないから
あんまり進まないんだよね~~~WW
今日は、楽しみにしていた忘年会o(〃^▽^〃)o
旦那は断ったらしいけど、みんなが「おいでよ~~。」って言ってくれたので、楽しんできます。
イタリアンだって~~。珍しい。
いつもどおり、ジュースでナチュラル・ハイになって酔っ払ってきます~~~~。
あ。久しぶりにお洒落もしなきゃねっ!!!