びゅうびゅうと風が音を立てる。
窓ガラスをガタガタと激しく揺らす。
ときおり、ざあああ---------。と雨が打ちつけられる。

そんな荒れた天気の夜。

「今日は、風が強いねえ。」
「ああ。久し振りだな。こんな天気。」

布団に包まって、二人で耳を傾ける。
俺の腕の中にいるまおは、ぱちくりと目を開け、窓のほうをみている。

「眠れそうか?」
「うん・・・。大ちゃんがいるから大丈夫・・・・。」

ぎゅ。とパジャマを握って、目をつむるまお。

「おやすみ。」
「ん・・・。おやすみ。」

まおを包み込むようにして、眠りにつくけれど。
夜中に、ガタガタッと、激しく窓ガラスがなるたびに、無意識にぎゅううっとしがみついてくる。

「大丈夫だよ・・・?」

布団を頭からかぶせて、布団ごと抱きしめる。
暫くすると、すうすうという寝息が聞こえてきて。

俺の腕の中では、安心して眠れる。と言ってくれるまおの髪の毛にそっと口づけた。

幾分、激しさを和らげた風が、カタカタと窓を鳴らし、窓から明るい光が差し込む。

昨日は熟睡できなかったであろうまおを起こさないように、そっとベッドを抜け出し、エアコンをつけ、朝食の準備をする。

ベッドに戻ってくると、目をつむったまま無意識にシーツを探っているまおの姿があった。

「ふふ。ココにいるよ?まお。」

隣に滑り込み、ぎゅっと抱きしめてやると、ふわ。と表情を和らげて、しがみついてくる。
そして、安心したようにすうすうと再び眠りに落ちる。

こんなに無防備に安心しきった顔を見せるのは、べっどの中の俺の腕の中でだけ。

くすぐったいような嬉しさと、優越感に満たされて。

いつまでも、いつまでもまおの髪の毛を撫でていた。


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おはようございます!!!

あと、5分で出なければ。

もう、一本書けるかなあ??