「まお~~。今日はカレーが食いたい。」
「あ。うん。そうだねえ。長いこと作ってないね。」
ソファに寝そべった大ちゃんが、雑誌をパタンと胸に置いて、リクエストする。
おれは、昼食の片付けをしているところ。
買出しはまだだから、別になんでも言いと言えばいいのだけれど・・・。
や。
大ちゃんが食べたいって言うものならば、なんでも作ってあげたいのだけれど。
ちょっと深刻な問題がある。
ただでさえ、少量作るのが難しいカレー。
だけど、辛いものが苦手なおれと、辛いのが大好きな旦那様の好みの??違いで。
大ちゃんは辛口。
おれは、甘口。
具を煮込んだところで二つに分けて、ルーを入れるのだけれど、鍋を二つも煮込まないといけない。
たった一人分を。
なので、ついついカレーはリクエストがない限り、滅多に食卓には登場しない。
以前、ヨーグルトを入れたらいいよ。ってお母さんに教えてもらったけど、あれは・・・。正直まずかったWW
「まおちゃん、辛いの苦手だもんなあ。」
「う・・・。」
「かぼちゃとか入れたら、マイルドになるらしいけど?」
「へえ。そうなの?」
「一回、試してみたら?」
そんなこんなで、二人で買出しに行って定番のたまねぎと、ニンジンと、えのきと、豚肉にシーチキン。
「あ、かぼちゃあったよ?まお。」
「う~~ん。こんなに要らないなあ。」
「明日、煮付けとかにしたら?」
「じゃあ、明日は和食にする?」
こうやって相談しながら買い物するって楽しいなあ。
なんか、二人で暮らしてるっ!!って実感する。
一人で、そんなことを考えてふふふ。とハッピーオーラを全開にしてしまう。
「そんなにかぼちゃがあったのが、うれしい?」
「あはっ。なんか本当に結婚してるみたいだなあ、と思って。」
「・・・みたい、じゃなくてしてる。だろ?」
大ちゃんの訂正がくすぐったい。
辛口の克服できますように。
そんな願いを込めて、たまねぎの皮をむく。
「まお、玉ねぎ苦手だから、切ってやるよ。」
「じゃあ、よろしくね。」
隣にいる大ちゃんにつるんと剥けた玉ねぎを渡すと、軽快な音を立ててスライスしてくれる大ちゃん。
トントントン。
ああ。いいなあ。こうやって一緒に買い物して、一緒にごはん作って。
う・・・。でも、やっぱり目が痛い・・・。
うるうる、と涙目になってしまう。
「まおを泣かすなんて、悪い奴だなあ。たまねぎっ!!こうしてやる~~。」
なんて言いながら、あちあちの鍋に放り込んで、炒めはじめる。
ぷぷぷっ。
なんか、こどもみたいでかわいい。
「さあ。まお、できたよ?」
「わあ。美味しそう~~。」
辛いのが苦手なだけで、カレーは好きなのだ。実は。
「味見してみ?」
ほかほかと湯気の立つカレーの乗ったスプーンを差し出される。
期待半分、不安半分でパク。と口に入れると・・・。
「あちっ!!唐っ!!!」
口元を押さえて、大慌てするおれに大ちゃんが冷たい水をくれる。
「あははっ!!やっぱり、無理だったかあ。」
「笑い事じゃないよお。」
「おこちゃまだもんな。まおは。」
「おれは、オトナだもんっ!!」
ジロリ、と睨み付けるけれど玉ねぎに泣かされ、辛口カレーに泣かされ・・・・。
我ながら、情けないなあ。
「ほらほら。ちゃんとまおの分のバーモンドの甘口も作ってあるよ?」
頭をなでなでされながら、ちゅ。と頬にキスされる。
「こっちで、いいからっ!!」
なんだか悔しくて、辛口を入れようとする横で、
「まおには、まだ早いよ。」
って、嬉しそうにおれの分の甘口カレーを入れてくれている。
もうっ。
完全に遊ばれてる~~~!!!
よし。今年の目標は、辛いもの克服、だな。
----------------------------------------------
辛いもの克服、深刻?真剣?って言っていたまお君がかわいかったので。
書いてみましたあ。
「あ。うん。そうだねえ。長いこと作ってないね。」
ソファに寝そべった大ちゃんが、雑誌をパタンと胸に置いて、リクエストする。
おれは、昼食の片付けをしているところ。
買出しはまだだから、別になんでも言いと言えばいいのだけれど・・・。
や。
大ちゃんが食べたいって言うものならば、なんでも作ってあげたいのだけれど。
ちょっと深刻な問題がある。
ただでさえ、少量作るのが難しいカレー。
だけど、辛いものが苦手なおれと、辛いのが大好きな旦那様の好みの??違いで。
大ちゃんは辛口。
おれは、甘口。
具を煮込んだところで二つに分けて、ルーを入れるのだけれど、鍋を二つも煮込まないといけない。
たった一人分を。
なので、ついついカレーはリクエストがない限り、滅多に食卓には登場しない。
以前、ヨーグルトを入れたらいいよ。ってお母さんに教えてもらったけど、あれは・・・。正直まずかったWW
「まおちゃん、辛いの苦手だもんなあ。」
「う・・・。」
「かぼちゃとか入れたら、マイルドになるらしいけど?」
「へえ。そうなの?」
「一回、試してみたら?」
そんなこんなで、二人で買出しに行って定番のたまねぎと、ニンジンと、えのきと、豚肉にシーチキン。
「あ、かぼちゃあったよ?まお。」
「う~~ん。こんなに要らないなあ。」
「明日、煮付けとかにしたら?」
「じゃあ、明日は和食にする?」
こうやって相談しながら買い物するって楽しいなあ。
なんか、二人で暮らしてるっ!!って実感する。
一人で、そんなことを考えてふふふ。とハッピーオーラを全開にしてしまう。
「そんなにかぼちゃがあったのが、うれしい?」
「あはっ。なんか本当に結婚してるみたいだなあ、と思って。」
「・・・みたい、じゃなくてしてる。だろ?」
大ちゃんの訂正がくすぐったい。
辛口の克服できますように。
そんな願いを込めて、たまねぎの皮をむく。
「まお、玉ねぎ苦手だから、切ってやるよ。」
「じゃあ、よろしくね。」
隣にいる大ちゃんにつるんと剥けた玉ねぎを渡すと、軽快な音を立ててスライスしてくれる大ちゃん。
トントントン。
ああ。いいなあ。こうやって一緒に買い物して、一緒にごはん作って。
う・・・。でも、やっぱり目が痛い・・・。
うるうる、と涙目になってしまう。
「まおを泣かすなんて、悪い奴だなあ。たまねぎっ!!こうしてやる~~。」
なんて言いながら、あちあちの鍋に放り込んで、炒めはじめる。
ぷぷぷっ。
なんか、こどもみたいでかわいい。
「さあ。まお、できたよ?」
「わあ。美味しそう~~。」
辛いのが苦手なだけで、カレーは好きなのだ。実は。
「味見してみ?」
ほかほかと湯気の立つカレーの乗ったスプーンを差し出される。
期待半分、不安半分でパク。と口に入れると・・・。
「あちっ!!唐っ!!!」
口元を押さえて、大慌てするおれに大ちゃんが冷たい水をくれる。
「あははっ!!やっぱり、無理だったかあ。」
「笑い事じゃないよお。」
「おこちゃまだもんな。まおは。」
「おれは、オトナだもんっ!!」
ジロリ、と睨み付けるけれど玉ねぎに泣かされ、辛口カレーに泣かされ・・・・。
我ながら、情けないなあ。
「ほらほら。ちゃんとまおの分のバーモンドの甘口も作ってあるよ?」
頭をなでなでされながら、ちゅ。と頬にキスされる。
「こっちで、いいからっ!!」
なんだか悔しくて、辛口を入れようとする横で、
「まおには、まだ早いよ。」
って、嬉しそうにおれの分の甘口カレーを入れてくれている。
もうっ。
完全に遊ばれてる~~~!!!
よし。今年の目標は、辛いもの克服、だな。
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辛いもの克服、深刻?真剣?って言っていたまお君がかわいかったので。
書いてみましたあ。