突然ですが。
本日は餃子パーティーなのです。

ことの起こりは何気ない二人の会話から。

「なあ。餃子食いたいなあ・・・。」
「ん~~。ラーメン屋でも行く?今ならまだ開いてるよ?」

「・・・いや。白飯と、餃子が食べたい。」
「じゃあ・・・。中華料理店??」

「・・近くにないよなあ・・。中華料理は・・・。」

う~~ん。と二人で考え込む。

「そういえばさあ。昔は、餃子ってお手伝いの定番だったよね。」
「・・・あっ!!俺も包むの手伝わされた!!」

「お兄ちゃんと、ふざけてまん丸のボールみたいにして、怒られたよ。」
「・・・俺、意外と真面目にやってたぞ?」

「でも、具の作り方って知らないよね?」
「・・・あ。確かに・・・。」

二人で顔を見合わせて、パソコンを開いて作り方を検索する。

「へえ。結構みんな色々だねえ。」
「家庭の味ってやつなんだ。餃子って・・・。」

「ねねね。今度一緒に作らない?」
「あ。それ楽しそうだな。」


・・・・ということで、食べにいくのはやめて、お家で餃子パーティーになったのだけれど。

うっかりお互いに口を滑らせたものだから、なぜかここに馬場っちと、タッキーさんも加わってしまった。

「大ちゃんが、お前餃子の作り方って知ってる?って聞いてくるからさあ。突然どうしたの?って話になったんだよな。」
って、タッキーさん。

「まおが、にまにましながら今日のごはん何にしよっかな~~??ってわざとらしく悩んでたから、聞かされちゃったんだよ。・・・ま、面白だしね。乗っかった。」
って、馬場りょ。

「キャベツと~~。ニラと~~。たまねぎと~~。」
「え?たまねぎ入れるの?」

「あ。入れないの?」
「うち、入れてたなあ。」

「普通は入れないんじゃないか?でも、まおの泣くとこみたい人が、いるよな?犯罪的にかわいいもんなっ!!まおのうるうる涙顔。」
「タッキーには、見せるなよ。まお。襲われるぞ。」

「よく言うよ。襲うのは自分だろーがっ!!」
「あ~~!!二人でいちゃいちゃするのやめてもらえますかねえ。」

久しぶりのメンバーで、みんなでわいわいテーブルを囲んで作るのが楽しい。

「お前、雑だなあ・・・。」
「雑じゃないもん。難しいんだよ。綺麗にひだ作るの。」

なんて、言い返してみるけれど、大ちゃんもタッキーさんも、馬場っちも・・・・・。
きちんとカタチの整った餃子はどれもお行儀よく並んでいる。

「だって、俺几帳面だもん。」
・・・・まあ、確かに。大ちゃんのつくってくれるご飯は、いつも盛り付けがセンスあるよね。

「だって、俺料理人の息子だろ?」
・・・・・タッキーさんに負けるのは仕方がない。

「意外と料理するんだけど。俺。」
・・・・馬場っちに負けるのは、なんか悔しいんですけど。

「なんか、落ち込むなあ・・・・。」

みんなの綺麗にカタチの整った餃子に自分の少し具がはみ出した餃子を並べる。

「いいんだよ。まおは。そこが可愛いんだから。・・・それに、いつも作ってくれる飯はうまいし。」

しゅん、としてしまったおれを、大ちゃんがフォローしてくれる。

「まおが作ってくれるだけで、俺はうれしい。」
「・・・ほんと?」
「・・・・ああ。いつも幸せもらってるよ?」
「大ちゃん・・・。」

思わず抱きつきそうになったところで。

ゴホゴホゴホ・・・・・。

わざとらしい咳払い。

「あの~~。俺たちもいるんですけど。」
「キスまでするなら、あっち向いとくけどどうする?」

・・・はっ。あまりにもいつもの会話だったから意識しなかったけど、今のって・・・。
わああああ。恥ずかしいっ!!

思わず大ちゃんの背中に顔を埋めて隠れる。

「いやあ。いいですなあ。新婚さんは。」
「いやはや。安定の熟年カップルのはずなのに、いつまでもいちゃいちゃだなあ。お前ら。」

どこのおじさん達??ってな会話を、タッキーさんと馬場っちがニヤニヤしながら話している。

「もうっ。大ちゃんがあんなこと言うからだよお。」
「あっ。ひっでー。お前が、落ち込んでるの慰めてやったんだろっ?」

二人でこそこそとやり取りしていると、ぱぱっと手際よくホットプレートに餃子を並べていくタッキーさん。
じゅわああああ。
と派手に美味しそうな音を立てる。

「まあ、まあ。お二人さん。夫婦喧嘩は犬も食わないって言いますから。」

なんか・・・。
いつものことだもんね。って流してくれるタッキーさんが頼もしいというか、からかれるのもなんだかくすぐったくて嬉しいというか・・・。

「だって・・・?大ちゃん。」
「タッキーにはかなわないなあ。」

「ちょっと、大ちゃん、コップどこにあるの~~?」

キッチンから馬場っちが顔を覗かせる。

「あ。コップはねえ。」
「・・・当たり前のように返事するんだな。嫁さんは。」

ついつい、返事をしてしまったおれをニヤニヤと馬場っちに見られ。

「あ~~!!いいなあ。俺も結婚したくなってきたっ!!」
「やっ・・・。結婚とか、そんなんじゃっ・・・。」
「これだけ見せ付けといて、何を今更~~っ!!」

ダメだ。暴走し始めた・・・。
一人で盛り上がる馬場っちを放っておいて、3人で皿を並べる。

ふたを開けると、ぶわっと広がる白い煙と共に食欲をそそるにんにくの匂いが立ち込める。

「あちちっ!!」
しっかりふうふうしたつもりだけど、やっぱりじゅわっと出てきた肉汁はかなり熱くて。

「ほらっ。まお。水っ!!」
すかさず差し出してくれた水を一気に飲む。
背中をさすってくれる大ちゃん・・・だけど、むせたわけじゃないんだけどね?
でも、心配されるのって心地よいからその掌に甘える。

一息ついてから熱々の餃子をほおばると、どこか懐かしい味で・・・。

「やっぱ、ほっとするねえ。家で作った餃子。」

みんなの家庭の味を少しずつ合わせた味は、大切な仲間の輪。を感じた。



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やややWW

なんとも内容がないですが(あ。いつもか。)

2日前、久しぶりに餃子を作ってやっぱり家で作ったのは美味しいなあ。と思ったのと、
二人でご飯作る。二人に惚気られる。のお題を一気にクリア?してみましたあ。

なんかねえ。普通に書いているとやっぱりどっちかに感情移入して、作ってあげたい、になっちゃうんだよね。
私自身の友達関係がそうで。

おもてなしするか、お呼ばれされたら完全にお客さんに徹するか。なんだよね。