外は綺麗な朝焼け。
雲がピンク色に染まって、思わず見とれるような空。

今日も、気持ちのいい一日になりそうだ。

でも、寒いものは寒い。

気持ちとは裏腹に、まおのぬくもりをいつまでもまさぐる。

ちゅ。ちゅ。とキスをしながら体勢を入れ替えて、「さあ。起きようか。」と肘までつくのだけれど・・。

「やっぱ、あともう少し・・。」

なんて、上になったほうがくたっと体重を乗っけて、抱きしめあいからやり直してしまう。
布団も、こうしたじゃれあいも恋しい季節。


「いっせーのーでっ!!」
「ひゃっ・・・。」

二人同時に意を決して冷たいフローリングに足を下ろすと、まおが小さく悲鳴を上げて抱きついてくる。

「おまっ・・・。ずるいぞっ!!」
「だって~~。」
「だってじゃないっ!!俺はユーカリの木かっ!!」

俺の足の甲には、まおのひんやりした足がのっかていて・・・。
重い。

ぎゅっと抱きついて、背伸びをするとちゅ。と触れるようなキスをくれる。

「・・・ね?おねがい。」
「・・もう。しょうがないなあ・・・・。」

まるでコアラのようにしがみつくまおを抱きかかえるとリビングのソファまでつれてゆく。

「ほら。スリッパ。」
「わあ。ありがと~~。」

「そこで毛布に包まって、テレビでも見てたら?」
「えへへ。ありがとお。」

にぱあ。と可愛らしい笑顔を振りまくまお。
・・・ずるいよなあ。ほんと。かわいこぶっちゃって・・・・。
いや。ぶってないか。天然で可愛いんだから仕方がない。

「ほら。カラダ温まるから・・・。」
「わあ。大ちゃん。愛してるよっ。」

コーヒーを入れる前にまおの分だけ生姜湯を作る。
カップを受け取るときに触れ合ったまおの手がひんやりと冷たい。

でも、ちゅ。とお礼にくれたキスはふんわりと甘くあたたかくて・・・・。

毛布に包まりながら背中を丸めて、両手でカップを持ちふうふうと生姜湯を飲むまおは、本当にコアラのような愛くるしさだ。

「よし。うまい飯でも作るかっ!!」

ぎゅとエプロンの紐を締めて、気合いを入れる。

ちら。と時々まおのほうに視線をやると、テレビをつけてはいるが俺のほうをにこにこしながらずーっと見ている。

「あ。ダメだ。幸せかも・・・・。」

ユーカリの木の気分になっても、やっぱり愛する人のためになんかしてあげられる。

そして、それを幸せそうに見詰めてくれる。

「俺、やっぱりまおの笑顔に弱いなあ・・・・。」

きっとまおもそれはわかっていて。

チャームポイントは「笑顔」とか言ってるんだろうなあ。

確かにお前の笑顔は俺をメロメロにするよ。



------------------------------------------------

おはようございま~~す。

塩味から一転。

今日は思いっきり甘く??ちょっと私には甘すぎるんですがWW

バカップルになってもらいました~~~。